青木豊|写真家・ストームチェイサー
写真にまつわるエトセトラ、仕事のことなど。
天気と文化、地域に伝わる伝承のまとめです。
雲の基本形、10種雲形から種の分類、変種、副変種、新種の雲から分類できない雲まで、全56種類の雲を掲載しています。
アメリカ中西部、トルネードアレイ(竜巻街道)の紀行文です。
こちらの記事は仕事依頼の窓口として、これまでの活動実績を記載しておきます。私に興味をお持ちになった方、ご連絡お待ちしています。 写真展・企画展2015年 「ストーム・チェイサー」 茨城県つくば市 カフェリブロ 2017年 「夏の気象」 埼玉県鴻巣市 埼玉県防災学習センター 2017年 「カミナリとアート」 群馬県館林市 群馬県立館林美術館 2018年 「空/日本の四季」 埼玉県鴻巣市 埼玉県防災学習センター 2019年 「荒ぶる空」 茨城県つくば市 矢中の杜(国登録有形文化
2024年のストームチェイスシーズンが終わりました。ご支援、ご声援いただいた皆様、ありがとうございました。今年は例年になく雷が多い年でしたが、事故無く無事に活動を行うことが出来ました。 毎年シーズン終了後にはあれこれ考えます。真っ先に思い浮かぶのが、四六時中天気に振り回される生活は今年限りで終わりにしたいということ。昼夜を問わずにやって来る雷を追うことは心身共に疲労しますし、金銭的な不安もあります。無事に乗り切ってシーズンオフを迎えると、ドッと疲れが出てもういいかと思うわけ
梅雨明け以降の関東地方は雷雨が多発していますが、発達した積乱雲の目安でもあるガストフロント(アーチ雲)の見える位置で積乱雲との位置関係を測ってみました。基本的な情報ですが、ガストフロントは積乱雲が吹き出す冷気と周囲の暖気の境目に出来る局地的な前線です。強い冷気を噴出した際にその先端に出来るため、積乱雲の発達具合を測る目安にもなります。 2024年7月27日に埼玉県方面から東進してきた積乱雲が茨城県西部で発達、18:30分には目視でガストフロントを確認、その後雨が降り出すま1
先週は全国的に雷雨が多い1週間でしたが、私の地元北関東でも連日雷鳴が轟いていました。梅雨明け以降本格的な雷シーズンに入り、特に7/22~7/27日には激しい雷雨が続き、一部で突風や冠水による被害も出ています。 2024年7月22日(月) 夕方から夜の初めにかけて積乱雲が発達、いちど北上して栃木県南部でガストフロントをキャッチします。 19時過ぎに積乱雲が南下してきたので茨城県方面に移動しました。 2024年7月25日(木) 夕方になり茨城県と栃木県の県境付近で積乱雲
7月4日にワーナーブラザースジャパンからの招待で「Twisters」の内覧試写会に行ってきました。私の年齢ですと前作の「Twister」をリアルタイムで見た世代ですので期待感が高まります。公開前で詳しくは書くことができませんが、前作を超えるスケールで瞬きする暇がないほど激しく、見終わった後にドッと疲労感が来るほどでした。 前作を見た人なら気付くであろうオマージュ的なシーンもいくつかあって、思わずニヤリとしてしまうこと間違いなしです。CGの技術もさすがの一言、一瞬本物かと思う
雷を撮るうえで時間帯や距離により適正なシャッター速度と感度設定があります、雷はまだ確立されていない被写体なので自ら試行錯誤しながら技法を編み出し、常にアップデートし続ける必要があります。 夜間はバルブ、3㎞~8㎞(ISO100~200、10~45秒)、10㎞以上(ISO100~200、10~最長60秒)、遠雷(ISO200~400、10~45秒) 薄明はスローシャッター目押し、薄暗い(ISO100、1/15秒~2秒)、空に色が残るが完全に暗くない(ISO100~200、2
90年代に20代を過ごした世代も今では50代から60代、90年代の大衆文化に色々と影響されてきたわけですが、音楽や映画など様々なものから吸収したものがオジサンになった今でも根底に残っています。今では悪天候を追う写真家として活動していますが、1996年公開の映画「ツイスター」はとりわけ影響が大きかったと言えます。今でも私のバイブルのような映画です。その続編でもあるツイスターズがこの夏公開されることは今から楽しみです。 そして90年代と言えばデジタルカメラの黎明期でもあります。
白くて大きくてモコモコした雲、それが雲の王様「積乱雲」です。十種雲形・下層雲のひとつで、激しい雷雨や突風を発生させることもあるため雷雲とも呼ばれます。遠くから見ている分には雄大で、写真の被写体としても人気がある雲です。 積乱雲の発生条件はズバリ強い上昇気流です。上空に寒気が入ったり日射による地上の昇温など、上空と地上の気温差が大きい時や、前線や低気圧の周辺などに発生します。天気予報で使われる「大気の状態が不安定」がキーワードになります。短時間に急発達するため、大きな雲だな~
ストームチェイサーの装備というと、ドップラーレーダーをはじめとする大掛かりな観測機器を用いて追跡を行うイメージがありますが、それは映画ツイスターが公開された約30年前の話で、ガチな研究者が使う装備です。現代の装備は実に身軽で、スマートフォンに複数のアプリを入れるだけです。今どきのスマホはちょっと前のPCを上回る性能がありますし、気象観測系のアプリも有料無料を含めて多くのものが世に出回っています。 装備に関してはかなりの誤解があるようで、取材の際など何か特殊な機器を用いている
80年代にベストヒットUSAを楽しみにしていた世代なら一度は聴いたことがあるであろう、ボストン、ジャーニー、TOTOなど、70年代の後半から80年代に活躍したバンド。当時の私は中学生から高校生になる頃で、洋楽の入り口としてこれらのバンドをよく聴いていました。ちなみに初めて買った洋楽のアルバム(アナログLP)はREOスピードワゴンのグッドトラブルです。 ベストヒットUSAのオープニング Vapour Trails - Don't Worry Baby 当時はFMで聴いた1曲
3月30日~4月3日頃は第十二侯「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」です。季節の変わり目は天気が変わりやすく、雷が鳴りだす時期です。先日(3月20日)は関東地方でも春雷が轟きました。 雷とひと口に言っても、地上に落ちる対地放電、雲から雲へ飛ぶ雲放電、雲の中で光る幕電など、色々な種類に分類されています。そのなかで落雷と呼ばれるのは対地放電で、雲と地面(地上物)の間に起こる放電です。落雷の中にも正極性落雷(+)と負極性落雷(-)がありますが、関東付近でよく見られるのは積
空白の3年、某ウィルスの影響で活動縮小せざるを得なかった「苦悩」の色が濃かった時代の写真です。
黎明期、2008年~2014年、ある人からの助言により「実績を作ること」を念頭にがむしゃらに追いかけていた時代の写真です。 中期、2015年~2019年、様々な技法を試して「より印象に残る」ことを意識して撮影していた時代の写真です。 後期~現在、2020年~2023年、空白の3年を経て再び動き出す苦悩に満ちた写真は週末にアップする予定です。
毎年松の内(関東では1/7日)が過ぎるとソワソワしてきます。コロナ禍の3年間は消えていた小正月の行事「どんど焼き」ですが、今年は開催されそうな場所を数ヶ所確認しました。イベント化された大規模なものと違い、昔ながらの地域の開催では広く告知も行わず、知っている人だけが参加するものなので、心当たりを直接回って自身で確認する必要があります。 小正月の行事は地域により呼び名が変わりますが、私の住む地域ではどんど焼きと呼ばれ、小正月(1/15日前後)に正月飾りなどを焼き、お正月に迎えた
2024年スタート!本年もよろしくお願いいたします! 甲辰ということで竜の巣(メソサイクロン)コレクションを。
今年の紅葉前線は1週間から10日遅れでやって来ました。なかなかタイミングが読めずにヤキモキしましたが、蓋を開けてみれば良い色付きで例年以上に楽しめました。今年は近場中心で、茨城県桜川市の薬王寺と、茨城県筑西市の最勝寺で撮影してきました。薬王寺までは車で35分ほど、最勝寺は車で10分ほどと、どちらも気軽に行ける紅葉スポットです。こんな時ばかりは田舎に住んでいて良かったと思うのです。 今回、レンズは「SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC」というコンテンポラリーラインの