見出し画像

本気で雷撮りたい人だけ見て

雷を撮るうえで時間帯や距離により適正なシャッター速度と感度設定があります、雷はまだ確立されていない被写体なので自ら試行錯誤しながら技法を編み出し、常にアップデートし続ける必要があります。

夜間はバルブ、3㎞~8㎞(ISO100~200、10~45秒)、10㎞以上(ISO100~200、10~最長60秒)、遠雷(ISO200~400、10~45秒)

夜間バルブ撮影
夜間バルブ撮影

薄明はスローシャッター目押し、薄暗い(ISO100、1/15秒~2秒)、空に色が残るが完全に暗くない(ISO100~200、2~10秒)

薄明の時間帯
薄明の時間帯

昼間は1/30秒以上で目押し、(ISO100、1/250秒~1/30秒)昼間でもまあまあ薄暗くなるのでNDはあってもなくてもOK

昼間の目押し
昼間の目押し

基本を押さえればそれほど難しいことは無いのですが、ひとつ言えることはスマホじゃなくてカメラ買え!です、ミラーレス全盛で中古の少し古いレフ機なら安く買えるので、2010年以降の機種なら今でも十分に使えます、逆に最新の機種だとメカシャッターを省いたものもあるので注意、電子シャッターは雷撮影に向きません。

雷撮影でNGな例を二つ、実際の失敗写真を添えて解説します、何れも機材選びや設定ミスによる失敗です、一つ目はCMOSの電子シャッター(ローリングシャッター)で起こる明暗差、瞬間的に強烈な光を発する雷を撮影すると露光タイミングと読み出しのズレが生じて同調せず、明暗差や画像の欠けなどが出てしまう、遠雷では大丈夫な場合もありますが、基本CMOSの電子シャッターは雷撮影に向かないと思っていいでしょう。

CMOSの電子シャッターで明暗差が出た例

二つ目は高感度撮影、遠雷を撮るうえでISO400程度まで感度を上げることは有効ですが、それ以上になると光を拾いすぎて露出オーバーになってしまいます、稲妻の周辺が激しく白とびしてしまいラピュタのいかずちのような状態になってしまいます、距離によってISO400でも露出オーバーになることがあるため、正確な状況判断が必要です。

感度を上げすぎて稲妻が白とびした例

今回の記事は撮影の基本を理解している人向けです、色々な技法を試して最善と思う撮り方を身に着けることが大事です、勿論安全第一で。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?