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シーズン終わって思うこと

2024年のストームチェイスシーズンが終わりました。ご支援、ご声援いただいた皆様、ありがとうございました。今年は例年になく雷が多い年でしたが、事故無く無事に活動を行うことが出来ました。

2024/07/25落雷

毎年シーズン終了後にはあれこれ考えます。真っ先に思い浮かぶのが、四六時中天気に振り回される生活は今年限りで終わりにしたいということ。昼夜を問わずにやって来る雷を追うことは心身共に疲労しますし、金銭的な不安もあります。無事に乗り切ってシーズンオフを迎えると、ドッと疲れが出てもういいかと思うわけです。毎年思うことですが、まあ来年も普通に活動再開すると思います(笑)。

2024/07/24乳房雲

さて、今年は全国的に雷が数倍規模で多発しましたが、撮影した写真の出来を考えると昨シーズン(2023年)の方が良かったなという印象。雲の表情は良いものが撮れていますが、雷に関しては数に走ってしまい出来の方がイマイチでした。こちらは今年の反省点です。あの時、東に行かずに南に行っていれば、移動せずにもう少し粘っていたら、たらればの世界になってしまいますが、これらの反省点が来年以降につながるのです。そして雨に濡らしたメインカメラが破損、さらにアクションカムを紛失することもありました。

2024/07/25落雷

気象関係に限らず、どんな被写体を撮影するにしても被写体に関する知識は必要です。当然のことながら、ただ待っていても撮りたい雲や雷はやって来ません。雲や雷には発生の条件があって、それらの条件を満たすようなことが地上や上空で起こっていることを見極めなければいけません。条件を満たしていても何も起こらないこともあれば予想外の展開もあるわけで、知識に加えて運も大いに必要です。ただ知識が万能かというとそうでもなく、時に知識が邪魔をして迷いの元になることもあります。こと写真撮影に関しては深読みがマイナスに働くことが多いのです。瞬間を切り取るには直感が大事なんですね。

2024/09/11ガストフロント

駆け出しの頃、ろくな知識もなく運だけに頼って突撃していた時代がありました。当たり外れが大きく、100かゼロのようなことをやっていたんです。当たれば凄い1枚が撮れるけど外れたら何もなく肩を落として帰るだけ、まさに一発狙いで年に1~2枚凄いのが撮れたら満足していたものです。当然危険も顧みず積乱雲の真下に突撃していたので、今思うと良く無事で済んだなと思います(笑)。ここ数年は安全面を第一に活動しているため、以前のように無茶はしなくなりました。それだけ年を取ったということでしょう。

2024/08/17落雷

オフシーズンの間は色々な撮影を楽しみつつ、来シーズンに向けてのバイト三昧になります。夏の間はストームチェイスに集中するので、その間は決まった収入がありません。合間に入る撮影の仕事や単発のバイトで食いつなぐ感じになるので、オフシーズンの活動が大事になります。自分の好きな被写体を追い続けるのは大変なんです。特に金銭面は(笑)。自分も50代後半になり、あと何年続けられるかなという時期に入ってきました。この先は1年1年が勝負、また来シーズンもよろしくお願いします。

2024/07/31虹

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