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新入社員ブック ~紹介ページ~

はじめに
今回、4月から新たに社会人となる新入社員の皆さんへ向けた『会社で働く上での心構え』について記した本をご紹介させていただきます。このnoteのマガジンでも配信している50年前の著書「明日を築く」の著者 福浦豊水先生が書いた「新入社員ブック」という本です。

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この本は、当時、大手企業をはじめ、様々な企業の新入社員研修で使われていた本です。これから活躍する新入社員みなさんが、企業のコミュニティー、スキルの成長をしていくために必要な”心構え”や”分かり易い実践”を100ページに完結にまとめられた内容となっています。
普遍的な考え方として共感できる部分も多いですが、今の時代とは少し背景が異なるため、現代版に編集して皆さんにお伝えできれば幸いです。
第1章から第8章までの構成になっています。
【第1章】今日から社会人だ
【第2章】会社は新入社員に何を望んでいるか
【第3章】8時間をどう生かすか
【第4章】どうしたら認められるか
【第5章】新しい時代の勤労者のモラル
【第6章】民主主義のはきちがい
【第7章】生命とは考え方である
【第8章】善意がなければ能力が役に立たない

福浦豊水 著 「新入社員ブック」より
0.はじめに
あなたは、長い学校生活をおえて、社会人となったのです。
社会生活は、学校生活とくらべて、それほどちがったようにもみえないでしょうが、実は、大きなちがいがあるのです。
したがって、社会生活の出発にあたって、社会人としての心がけを、しっていなければ、 まもなく、大きな矛盾につきあたってしまうでしょう。
そして、せっかく描いた希望の芽は、ひとたまりもなく、へし折られてしまうことでしょう。
一粒の種子は、大地に根をおろして、はじめて、りっぱに育つのです。
あなたのもっている才能や学び得た学識を、十分に働かすところ、それは、あなたが選んだ会社や工場です。
わたくしは、新しい倫理学を樹立された恩師から学び得た倫理を基礎に、新時代に適応、する研究を重ねてきました。
そして、二十数年にわたる、会社や工場の社員教育にあたってきた経験から、現代の勤労青年に”これだけは考えてもらいたい””このような態度をとってもらいたい”という点を抽出することができたのです。この度は、考え方、について項を加えました。
毎年、新入社員の教育に、そうとうの力を入れている会社や工場のために、また、新たな希望をもって、入社された、新入社員のために、現在にも将来にも、よき指針、となりますよう祈念しつつ、一書をおくる次第です。
昭和四十五年九月
著者

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