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【第4章】どうしたら認められるか

1.遅刻や無断欠勤をしないこと

働く人々が、会社や工場に、どんな要望があるかと、アンケートをとってみると、その第一位が『認めてもらいたい』と、いっていることです。
そこで、どうしたら、認めてもらえるか、言い換えると、どうしたら、信用を得ることができるか、ということです。
人間には、他の人の心の中を、見ぬく力がありませんから、誠実に働いているか、熱意があるかということは、その態度、行動、心がけ、実績などから見る以外に、知ることは、むずかしいものです。
あなたが、会社や工場の目的や方針に、心からしたがっている気持ちを、認めてもらいたいならば、きめられたことを、確実に守ることです。

まず、始業時間に遅れないことです。会社や工場では、採用の条件に、通勤距離が何キロ以内、通勤に要する時間は1時間以内などと、その土地の事情によって、多少のちがいはありますが、きまっているものです。
これは、通勤の条件を、一応そろえて、遅刻をしたり、通勤のために、はげしい疲労のないように、しているのです。
したがって、家が遠いということは、遅刻の理由にはなりません。
また、家庭の事情による遅刻をする人もいると思います。家庭では、どのような立場か、他の人には、わかってもらえない事情もあるでしょうが、なんとか、工夫をして、始業時間には、会社や工場に入るように、しなければなりません。
また、欠勤は、できるだけしないように、しなければなりません。
会社や工場では、たくさんの人が、働いていますが、むだな人は、一人もおいていないのです。
本人の病気とか、家族の病気の看護とか、その他、特別の事情ができたときは、やむを得ないことですが、海に行くとか、山に行くといって、無断欠勤するような人は、あてにならない人」として、マークされてしまいます。
会社や工場では、進級や昇給を公平に行うために、勤務評定といって、一人一人の動務態度や状態、技術、知能などを、上司の人たちがきめるのですが、遅刻や欠勤は、重要な項目になっているのです。

2.何ごともつづけること

何ごとをやるにも、続けて行うことは、むずかしいことです。
“三日坊主”という、ことわざがあるように、ほとんどの人は“よいこと”と思いながら、続けてやらないのです。
そこで、会社や工場では、何ごとでも続けてやっている人をしっかりしている。 誠実な人間だと、認めてくれます。
無遅刻、無欠動の人が、表彰されたり、永年勤続者が表彰されるのは、そのあらわれです。
続けることがらは、小さなことでも、上司や同僚に、深い感銘を与えるものです。
ある会社で、外国に支店を出すことになって、社員の中から、数名の人が選ばれました。
その中に、入社して一年よりたっていないEさんが、入っていました。
Eさんは、先輩たちをぬいて、なぜ、認められたのかというと、次のとおりでした。
その会社では、毎日、出勤と同時に、出勤簿に、判をおすことになっていたのです。
ほとんどの人は、判をまげておしたり、ひどいときは、他の人の欄に押したり、薄いのがあったり、濃いのがあったりです。
ところがEさんは、入社以来、真ん中に、きちっと、そして、朱肉の色も一定して、押していたのです。
このことが、上司の目にとまって、この人なら、入社早々ではあるが、大丈夫ということに、なったのだそうです。
日誌を、毎日、何年となく続けて書いていたことが、大きな信用となって、認められたという例は、数えあげることが、できないほどあります。
毎朝、出勤前に、ランニングなどトレーニングを続けているという人を、見かけますが、このような人には、安心して仕事を、まかせられるような、気がします。
小さなことがらでも、一つのことを続けていくには、そのかげに、なみなみならぬ心がけと、努力がひそんでいます。
“一事が万事”という、ことわざのとおり続けてやるという、一つのことを見て、この人間なら大丈夫であると、認められるのです。
その反対に“三日坊主”といわれるようなことでは、“信用のできない人” “まかせられない人”と、見られてしまうのです。

3.服装は分相応にすること

工場には、ほとんどユニホームが、制定されています。
これは、機械や資材をあつかうので、衣服がよごれたり、また、危険を防止したり、衛生などの点から、きめたものですが、もう一つ、服装が一定していることが、職場内の統一や、働く人々の気持ちをそろえる、という理由からです。
食品や薬品の工場で、純白の作業服をつけて、働いているところを見ると、いかにも、清潔な感じと、チームワークが、よくとれているように、感じます。
工場でも、事務の仕事についている人にはユニホームを、きめていないところがあります。
しかし、一般の会社や商店でも、服装をそろえているところは、多くあります。
服装には、それぞれの好みがあって、ユニホームの型や、色をきめる場合にも、なかなかむずかしいものです。
したがって、ユニホームのないところや、限設を一定していないところでは、服装について、かなり慎重に、考えなくてはなりません。
なぜならば、服装や髪形で、その人の生活態度を、判断されるからです。これが、社外の人から見られたときは、会社や工場の信用を、左右するからです。
やたらに流行を追ったり、目立つような服装をしていると、どんなに仕事がよくできても、“軽薄な人”と、見られるのは、当然のことと思います。
また、ネクタイや、アクセサリーなどの趣味からも、人柄を判断されるのですから、自分の好みや、都合だけを考えているわけにはいきません。
服装は、職場や年令にあったもので、清潔で、しかも、折目が正しくついているものを身につけているような人は、だれが見ても「まじめな人」「信頼のおける人」として、認められます。
家族や同僚などに相談して、身分にふさわしいものを、身につけようではありませんか。

4.礼儀作法を正しくすること

礼儀ということについては、次章の『新しい時代の勤労者のモラル』で、くわしく述べてあります。
ある会社に、大学を卒業した社員が、入社しました。 ところが、この社員は、 社長の顔を見ても、あいさつをしなかったことから、
「あいさつ一つ知らない男は、大学を出ても、役には立たない。」
と、社長さんが、言っていました。
このように、あいさつをしない人は、めずらしいのですが、せっかく、したあいさつが“正しい作法”にかなっていないために“おろかな人”にみられたり、“役に立たない人”にみられることがあるのですから、正しい礼儀作法を、身につけなければなりません。
礼儀は、あいさつだけのことではありません。同僚の中でも、他の人との談話中に、口をはさんだり、相手の気持も考えずに、自分だけのことを、話したりすることも、礼儀にかなっていないことです。
ある登山家が、話していました。
「近ごろ、山の遭難が多いのは、技術や装備の不足だけではありません。山のエチケット(礼儀)を、知らないからです。山道では、登る人のために、くだる人の方が、道をよけてやるという思いやりが、あるのですが、こんなこと一つも、知らずに山に登ることは、危険なことです。」
廊下や階段を上り降りするときも、目上の人のために、通りみちをあけることが、作法になっています。また、作法が、そのまま、安全ということにも、つながっているのです。
このように、生活のはしばしに、長い間につちかわれてきたのが、作法ですから、作法を無視したり、あまりに知らない人は、大切な場所に、出ることができません。
「正しい作法を心得ている人は、与えられた任務も、正しくやっている。」とは、多くの人を教育してきた人たちが、口をそろえていうことばです。
信用を得る、もっとも、手近なものは“正しい礼儀”からと、知ってください。

5.明るい大きな声を出すこと

朗らかなとき、心に喜びをもっているときは、だれが聞いても、快い大きな声が出ます。
その反対に、不満があるときや、悪巧みをもっているときは、くもった小さな声より、出ません。
声は、その人の心の状態が、そのまま、あらわれるからです。そのため、声の大きな人に、悪人はいない。声の小さい人に、油断するな、と、いわれているくらいです。
1970年当時のお話で「ニューヨークにある、スタットラーホテルは、旅行者にかなったサービスをするので、数あるホテルの中でも、評判のよいホテルです。このホテルは、従業員のしつけに、力をそそいでいることでも、有名です。そのしつけの中に、 電話の応答について、『電話は、顔が見えないし、こちらの状態もわからない。ただ、声だけが、相手につたわるものである。しかし、この声が、こちらの気持ちを、そのまま、お客さまにつたえてしまうのだから、いつでも明るく朗らかな声で、応答するように、心がけなければならない。いつでも、明るく、朗らかな応答をするためには、受話器を手にしたら、受話器に、ニッコリと、ほほえみかけて、それから話しなさい。』
と、教えています。」とのことでした。
あなたも、さっそくまねてください。
もし、あなたが上司に呼ばれたり、仕事を命ぜられたときは、いつでも、ほほえみをうかべて、返事をしてごらんなさい。
“気持ちのよい社員だ”と、認められることでしょう。反対に、いつでも、小さな声で、暗い声で返事してごらんなさい。
“何がおもしろくないのだ、不満の多い社員だ”と、たちまち信用を、おとしてしまうことでしょう。

6.必ず報告をすること

部下は、上司に安心を与えることが、何よりも大切です。
「何をやっているのか、いっこうにわからない。」といわれるようでは、どんなに真剣に働いても、認めてもらうことは、できません。
上司に、安心を与えるには、命ぜられた仕事がすんだとき、ただちにどのようにやったからということを、報告することです。
上司は、部下に仕事を命じたあとで、「やってくれただろうか」「ちがったことをしたのではないか」などと、その結果がわかるまでは、案じているからです。
ある会社で、係長の補充を選ぶことになりました。
その候補には、AさんとBさんが、あげられていました。
社員たちのうわさでは、頭がきれて敏腕家といわれている、Aさんが、選ばれるだろうということでしたが、結果は、平凡で目だたないBさんが、選ばれたのです。
なぜだろうと、不審に思っていると、選考にあたった上司から、
「Bさんが選ばれたのは、“報告”をよくするからです。報告をしない人は、独走してしまいがちで、上司は、安心して重大な仕事を、まかせることができないからです。」
と、話してもらったので、社員たちは、いまさらながら、“報告”の大切であることがわかったということです。
報告は、上司に、安心を与えるだけでなく、自分自身が、仕事をふりかえってみることができるからです。
そこで、報告は、なるべく文章で、要領をかいつまんで、書くことがよいのです。要領よく、かいつまんで書くことは、仕事の重点をつかむ、練習にもなるのです。
「このくらいのことは、報告しないでも、よいだろう」などと、自分だけの判断で、報告をおこたっていると、いつのまにか、信用を失ってしまいます。

7.上司のことばを割引してきかないこと

「目は視るもの耳は聞くもの」ということわざがあります。
何ごとも、そのままに見る、そのままに開くということです。
平凡なことのようですが、そのままに見る、そのままに聞くということは、大切なことです。
とくに、働く人にとっては、そのままに聞くことは、もっとも大切なことです。
誠心誠意、仕事に励んでいても、少しも上司に認められないという人の中には、上司のことばが、割引して聞く人が、多いようです。
「ああは言っているけれども、脅かしだろう」とか「急いでやってくれといってもそう急ぐこともないだろう」などと、自分の勝手な判断から、上司の注意や、指図を、割引してしまうのです。
このような人は、上司のことばを、人に伝えるときも、自分の考えを加えて、伝えてしまうようです。
上意下達、下意上達といって、上司の意志が、そのまま、部下に伝わり、部下の意志が、そのまま、上司に伝達されることは、会社や工場の運営の上に、必要なことです。
ところが、このことが、なかなかできないのは、“そのまま聞く”“そのまま伝える”ということが、徹底していないからです。
孔子には、三千の門弟がありましたが、その中で、いちばん先生の信頼をうけていたのは、顔回という人でした。孔子は門弟たちに、「自分のあとをつぐものは、顔回である。顔回は、まるで、ばかのように、わたくしの教えを、そのまま、受けとって、そのまま、つたえている。」と話しています。
二千年も前の話ですが、いつの時代になっても、変ることのない、信頼と成功の秘けつです。

8.いいわけをしないこと

上司に認められたいという気持ちが、強いとかえって、反対の結果になることが、少くありません。
なぜならば「認められたい」という気持が出てくると、自分を「よく見せたい」「悪く思われたくない」という心が、頭を持ち上げてくるからです。
上司に命ぜられた仕事が、できなかったときなど、信用を落としてはいけない。という気持ちが、出てくると、そのまま、素直に報告することができなくなってしまいます。
そして、「やろうと思っていたのですが、忙しかったものですから。」とか「途中までやったのですが、難しかったものですから。」などと、いいわけを、いってしまうのです。
上司は、このいいわけを聞いて、なんと思うでしょう。誠意のない人だ。と思うだけです。
「忙しかったから、できませんでした。」ということは、やる気がなかったことを言い表しているようなものです。本当にやる気があったら、忙しくても、なんとか、やれるはずだからです。
自分の好きなことをやるときは、あらゆる事情を押し切っても、やってしまうではありませんか。
また、本当に、真剣になったら、やり易いように、周囲の事情が、変ってきます。
いいわけをいって、少しでも、自分を悪く見られまいとする人は、貴任を、他の人や、周囲の事情に、なすりつける人です。
「いいわけは安化粧」という、ことわざがあるように、いいわけは、すればするほど、粗悪な化粧品を、顔に塗ったように、みにくくなってしまうのです。「生地の美しさ」といわれるように、自分を飾らない人は、だれにも愛され、信用をつけるものです。

9.あやまちはすぐにわびること

「さるも木から落ちる」「弘法も筆のあやまり」ということわざがあるように、だれにも、間違いや、あやまちがあるものです。
しかし、このあやまちを“尊い経験”として、再び、あやまちを、くり返さないように心がける人と、何度でも、同じあやまちを、くり返す人がいます。
あやまちを、くり返さない人は、あやまちを“素直”に認めて、心からわびた人です。
また、同じあやまちをくり返す人は、わびない人です。
わびることを、恥ずかしいことのように、思っている人がいますが、たいへんな錯覚です。
アメリカでは、少年の教育に“わびる”ことと、“感謝する”ことを、徹底的に、教えているそうです。
そして、わびることのできる人を、たいへん褒め称えているのです。
アメリカの初代の大統傾ワシントンは、子どものとき、父親の大切にしていた植木を、折ってしまったのですが、
「わたくしが折りました。」
とわびたので、父親は、ワシントンの素直な心に、感心したという話が、つたわっています。
あやまちをかくす人は、一時は、のがれたように思いますが、いつかは、露見して、すっかり、信用を失ってしまいます。
その昔、ある銀行に、働いていた青年が、友だちの頼みをことわれないで、手もとにあずかっていた金を、貸してしまったのです。
ところが、友人が、約束を守らなかったのでどうすることもできない、結果となったのです。この青年は、金策のため、ついに競輪に手を出し、次々と失敗しては、銀行の金に手をつけていったのです。
将来を期待されていたほど、有能な青年でしたが、ついに、罪に、とわれる身となって、しまいました。この青年は「はじめに、あやまちをわびていたら、ここまで、おちることもなかった。」
と、後悔しています。

10.気づいたことはすぐやること

成功者と、失敗する人とのちがいは、気づいたことを、すぐ行うか、気づいていながら、行わなかったかの、差であると、いわれています。
気がついたことを、すぐ行う人は、勤勉であるから、という意味だけではないのです。気がついたときが、すべてのことを行うのに、もっともよいチャンスであるからです。
世の中に、認められているような、仕事をした人の、ほとんどは、気がついたことを、すぐにやっています。
しかも気がついたことをすぐやるためには、いろいろな工夫や、努力をしています。
会社や工場では、こうしたらどうだろう。これをやっていたらよい。などと、気がついたことをやったために、上司に、認められることがらが、多いと思います。
ところが、ほとんどの人は、気がついたことを、後回しにしたり、のばしのばしにするために、ついには、せっかく気がついたことを、忘れてしまうのです。
そして、上司からは、こんなことに、気がつかなかったのか。と、いわれてしまいます。
あなたが、気がつくときは、誰かが、気が付いているのです。すぐやるか、やらないかで、勝負がきまるのです。
書類の整理をしておこう、機械の手入れをしておこう、と思ったら、すぐに、やってごらんなさい。必ずやっておいてよかった。ということがらが、でてきます。
気づいたことを、すぐやることは、すばらしいことですが、だれかがやるだろうなどと、そのときを、逃がしてしまうと、今度は、やりにくい事情が、次々と、出てきてしまうばかりでなく、しまいには、気がつかない人に、なってしまうのですから、恐ろしいことです。
あなたは、いつでもポケットに、メモを用意して、気がついたことがあったら、記入しておくことです。そして、やれることから、やってごらんなさい。
信用を得るばかりでなく、一生の間に、どれほど、”得”をすることでしょう。

11.中送りや取次ぎを確実にすること

「あの人に頼んだら、きっと、伝えてもらえる。」このように、いわれる人に、ならなければいけません。
会社や工場に電話をして、相手の人が、留守のときは、電話口に出た人に、「それでは、○○さんに、電話があったと伝えてください。」と、頼んでおきます。
ところが、いっこうに、相手に通じたようすがないので、書いてみると、電話口に出た人が、取次ぐことを忘れていた、ということが、多いものです。
自分では、取次ぐつもりでいても、忙しいために、忘れてしまうのでしょう。
しかし、どんな重大な用件であるかも、わかりません。必ず、メモに記入して、取次ぐ人の机の上に、おいたり、メールやチャットで伝えておくように、しなければなりません。
また、機械の故障とか、材料の品切れなどは、必ず、交換の際、申送ることを、忘れてはなりません。
うっかり忘れていたために、たいへんな事故をおこしたり、材料がないために、仕事を一時、やすまねばならないことなど、おきるからです。
受付では、とくに交替のとき、しっかりした申送りをしなければ、来客に失礼なことがおきて、会社や工場の信用を、失ってしまうことがあります。
また、自分が、座席を立つときは、わずかの時間でも、隣席の人に、倉庫に行くなど、行先をはっきり知らせることが、大切です。
席を立ったあとで、上司が呼んだり、連絡があったときなど、あなたを探すために他の人が仕事の手を離したり、余分な時間をかけることに、なるからです。
そしてどこで遊んでいるのだろう。などと思われて、信用を失うことになることを、考えていなければなりません。
いつでも、行き先を、はっきりしておくことは、あなた自身の行動を、他の人に知ってもらうことに、なるのです。
たとえ、休憩時間でも同じことです。
信頼は、求めるものではなく、自分の行動の中に、あるものだからです。

12.よい友だちをもつこと

友だちを見れば、その人がわかる。と、いわれています。
友だちは、正反対の性質の場合もありますが、ほとんどは、気の合ったもの、いつでも行動を、ともにしてくれる人だからです。
“会社は、あなたに何を望んでいるか”の項でも、職場の同僚について、のべましたがよい友だちをもつことは、一生のとくです。
ともに、はげまし合うばかりでなく、友だちの信用が、そのまま、あなた自身の信用にむすびつくからです。
気の弱い人、悪いことを、しりぞける勇気のない人には、悪い友だちが、できるものです。“こんなことをしては、いけない”と思いながら、ことわることも、はなれることもできないうちに、悪い心に、染ってしまうのです。
また、評判の悪いところには、出入りをしないことです。
あなたが、どのように、しっかりした気持ちや、まじめな考えでいても、他の人から見たら、不真面目な人々に、見られるからです。
“類は友をよぶ”という結果になって、あなたの周囲は、評判の悪い人に、かこまれてしまいます。
そこで、よい友だちをみつけようとしたら“悪いと考えていることは、絶対にしない”という強い心をもつことです。
そして、よいと思ったことを、勇気をだしてやることです。
そのとき、あなたには、あなたにふさわしい友だちが、できるのです。
また、楽器をまなぶとか、魚つりをやってみるとか、なるべく、よい趣味を、持つようにしてごらんなさい。
よい趣味をもっている人に、悪い人はいないものです。
それから、ぜひ、やってほしいことは、会社や工場に信頼のある、上司や先輩をたずねていくことです。
上司や先輩は、必ず、よい方向に、みちびいてくれるからです。

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