Meg NY帰りシンガーのひとりごと。

NYでシンガー/日本語の先生をしていましたが、コロナ禍で帰国。ここでは、アメリカの心理…

Meg NY帰りシンガーのひとりごと。

NYでシンガー/日本語の先生をしていましたが、コロナ禍で帰国。ここでは、アメリカの心理学を通して学んだ事や旅に出た時のこと、その他思ったことを徒然なるままに。趣味は建築やアートを見る、そのための旅行✈️読書、映画を観て感想を書くこと。youtubeで朗読、stand.fmで歌配信

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  • 自分の生き方

    日本で生きづらかった私が28歳で渡米した時の色んな話から、日本に帰国してどんなふうに生きているか、日々の気づきや考え方などをお伝えします。

最近の記事

【映画】哀れなるものたち

すごくワクワクする部分と倫理観がぶっ飛んでる映画だった。こんな映画初めて!!すっごい映画に出会ってしまった。ヨルゴス・ランティモス監督。早くも2024年1番な映画だと言えるかもしれません。 何回か観て、今一度世界観と作者の伝えたい事やユーモラスな皮肉を隅々まで受け取りたいと思った。アーティスティックな映像美を今一度! 映像はアールデコ調を基盤としながら、未来的でもありながら、飛行機がゆっくり飛んだり、空の色が自然ではない、セピアになったり,カラフルになったり、何ともファン

    • 【映画】ほつれる

      門脇麦ちゃんの演技力にはやはり毎度驚かされる。 特にこの世のどこかにいる一市民を演じ分けられる凄さ 黒木華、染谷将太、役者さんもよかった 今どき、どこにでもある不倫で、別に推奨する気もないけど、描き方がよかったと思う。時々、共感できないからと言って、その映画自体を否定する人がいるけど、そういう見方をする人には向かないかもね。 終わりが近づいてるカップルの空気感とかすれ違い。時間は取ろうと思えば取れるけど、もうそこまで思ってないからその相手との約束や時間は先延ばしになる。

      • 【映画】MEGAN

        便利だと思っていたロボットが大暴走して、人間に逆らったり、支配すると言うありがちなSFなんだけどめっちゃ面白い!!目が離せない! ターミネーターの現代版のような。チャッキーのような。そして、結構グロテスクです。 細かいことなんだけど、タイトルにカタカナ当てるならミーガンより発音的にメーガンだと思う。 滑らかな動きとペアリングしているクライアント、ケイディに寄り添う姿勢が尊い。初めのうちは…。 両親を亡くしているケイデイにとって、叔母であるジェマと愛着形成せずにメーガンとし

        • 【映画】 「さかなのこ」 沖田修一

          さかなくん本人が半生を描いた本が原作という本作。さかなくんがお母さんをはじめとする良き理解者に恵まれて、今、輝けるところに身を置けて本当に良かったと思う。 そうなれない人も多い世の中だと思うから。 夢があってほっこりする素敵な世界観で、たくさんの人が勇気をもらえる気がする。 主人公ののんちゃんが性別を超えて演じているの、とてもよかった。キラキラした目でピュアな雰囲気ピッタリだった~ ネタバレ✂︎------------------------------------

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          11本

        記事

          【映画】シェフ

          映画なので、上手く行き過ぎ感はあったけど、料理の調理描写が素晴らしく、心温まる映画だった。 主人公が監督も兼任していて、エンディングで料理指導をしっかり受けてるのが好感度大 ダスティンホフマンにスカヨハの贅沢使い。スカヨハはあの髪型にするとレディガガに見える不思議。 第二シェフはザ・メニューに出てた人だった。 ネタバレ✂︎--------------------------------------- Twitterが出始めの頃にSNSの使い方がわからないおじさんとそれ

          【旅日記】長崎旅行④眼鏡橋とちゃんぽん

          今頃?感が否めないのですが、GWに訪れた長崎と福岡の話を少し認めたいと思います。 なぜなら、先日の11月の三連休で長野、岐阜、静岡を周ってきまして、今回の旅日記をお届けしようと思いたったんですけれども、その時ふと思い出したんです。長崎と福岡の話、終わってない!って。ですので、こちらも進めながら新しい旅日記の方もお伝えしていきたいと思っています。皆さんの失笑が聞こえてきそう… さて、気を取り直して、もしも話が遠すぎて繋がりがわからないという方はこちらからご覧ください。 長崎旅

          【旅日記】長崎旅行④眼鏡橋とちゃんぽん

          【映画】「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛を込めて〜

          封切りで見に行ってしまった~ 初回の衝撃がすごかったからか、今回は自分がちょっと慣れてる感じがあった。 2なので何となく話しの流れもわかり、それでもかなりの頻度で笑えるネタが突っ込まれて、珍しく日本の映画館内で笑いが起こってました! 元々、埼玉県民だから気になって観たんだけど、今回は滋賀と大阪を中心に西日本がfeatureされていたので、滋賀あるあるの飛び出しとびたくんやサラダパンなどわからず… ましてや、杏は東京出身なのでは?それにしても背が高い! 大阪に片岡愛之助と紀

          【映画】「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛を込めて〜

          【映画】「今夜、世界からこの恋が消えても」

          邦画によくあるどちらかが死んでしまうのと、「50回目のファーストキス」や「掟上今日子の備忘録」のような前向性健忘で日々の記憶が無くなるという、ハイブリッド映画なんだけど、主演の2人が美男美女過ぎたのと、友達役の古川琴音ちゃんと松本穂香さんの演技と脚本がよかったので、最後まで飽きずに、途中から泣きながら鑑賞しました。 音楽は亀田誠治さんだし、脚本は「君の膵臓をたべたい」の月川翔さんと明け方の若者たちの松本花奈さんのタッグ。監督は「ソラニン」や「思い思われ、ふりふられ」の三木孝

          【映画】「今夜、世界からこの恋が消えても」

          【映画】「告白」 中島哲也監督

          松たか子さんの独白から始まる衝撃の告白。これをワンカットで撮ったというのだからすごい。 母親に捨てられて、承認欲求を拗らせまくった秀才の少年Aと 過保護な母に育てられ、一見、自分が無さそうで、寂しそうな少年B 2人の絶妙なコンビネーションに愛娘を殺された森口先生と桜宮先生。愛娘の愛美は幼い芦田愛菜ちゃん カルトを崇拝する超絶美少女、橋本愛扮する美月 「俺の家の話」のプリティ花が、まだ幼くいじめっ子役で登場 誰だか面影もわからない能年玲奈 この時から可愛らしい三吉

          【映画】「告白」 中島哲也監督

          【映画】メタモルフォーゼの縁側

          おばあちゃんと孫ぐらい離れた2人が共通の趣味で知り合って仲良くなる。 書店員さんとお客さんが線を越えて仲良くなるってあり得ない気もしてしまうけど、年齢を重ねている事で声をかけられるようになっているのもわかるし、他に理解してくれる人も周りにいなかったり、秘密の趣味だから語り合えるのが嬉しくてその話にのっちゃったというのはありえるかも。 BLという分野は未開の地だけど、好きな物を好きと言えて、突っ走れるのは素敵な事。雪さんは全然恥ずかしげもなく、楽しそうに漫画の事を話して、自

          【映画】メタモルフォーゼの縁側

          【映画】「春画先生」 塩田明彦監督

          試写会が当たって、上映前に観に行ってきました。 試写会の上映場所がラブホ街だったのは狙いなのかしら? 春画研究家の先生とそれに魅せられた女性の一風変わった恋物語 監督の春画に対する知識や想いがたくさん盛り込まれていて、コメディタッチなのはわかったんだけれど、笑いにはもうひと推し欲しかったなー 先生に想いを寄せる春野弓子の奔放さは、きっと昔の日本はもっと性に奔放だったということを表したかったのかなって思った。先生への思いを抱えながらも、色んな壁を軽々と超えて色んなジャン

          【映画】「春画先生」 塩田明彦監督

          【映画】TANG 三木孝浩監督

          どことなくウォーリー・Eを思わせますが、タングのレトロなキャラデザと行動が可愛い!に尽きる映画。 難しくないので、何も考えずに楽しめる映画。 ストーリー展開などは何となく先が見えてしまう王道系で、お子様向けかなと思うけど、夫婦喧嘩(これはどこにでもありそうな女性ばかりに負担がかかる家事ネタ)と離婚を匂わせる描写が入っているのでそうでもない。 実際には存在しない対象に演技をするって相当難しいだろうな…と思いますが、それを難なくやってのける二宮さんの演技力。 安定の満島ひかり

          【映画】ジーサンズ 初めての強盗

          3人のおじいちゃんの銀行強盗物語。 洋題は、"Going in style" だけど、邦題は「ジーサンズ はじめての強盗」 オーシャンズとかけてのタイトルなのかな。いいタイトルだと思いました。 強盗の話なのに、おじいちゃんの犯行という事で、シリアス感や恐怖感が無く、終始コメディで進んでいきます。 強盗する前に万引きからやってみよう!ってなって、大失敗したのにそれでもやろう!ってなるマインドがポジティブすぎる笑  自動車椅子を借りて逃亡する時の速度、やり取りに大笑い プロ

          【映画】ジーサンズ 初めての強盗

          【映画】「オオカミの家」から見るカルト宗教と小児性的虐待の話

          今回は先週末に鑑賞した「オオカミの家」という映画のお話をして参ります。 文章を読むのが苦手な方は、音声としてスタエフやyoutubeでもお聞きいただけます。 https://stand.fm/episodes/6511665dc1778afef9d93cf0 https://youtu.be/tosJzIXpjlU 怖い映画、ホラー映画と言いましてもその中に色んなタイプがございまして、実は小心者で臆病、怖がりでもある私は、単純ホラーや娯楽ホラーはあまり好みません。なんと言いま

          【映画】「オオカミの家」から見るカルト宗教と小児性的虐待の話

          【映画】「光」 大森立嗣監督

          びっくりするぐらい映画に音楽があってなかった。音量も大きすぎて、演者との声の差があって見づらい。 津波の描写もわかりづらすぎた。何かあったのかとは思ったけど、津波だったのか。 瑛太、新、輔の父、男性陣の演技が最高なのに、女性陣とのバランスが悪い。 焦点の定まってない表情とか、信之を苦しめて楽しんでる時の高笑いとか、2人で向き合ってる時の泣き方など引き込まれる演技がたくさんあった。 子どもの頃から親に虐げられて、工場で働く、人生に希望などない輔と家庭を持ち、会社で働くサ

          【映画】「光」 大森立嗣監督

          【映画】「X」タイウェスト監督

          わかりやすいホラーって感じだった。 ここ最近、難解で考察が必要なものばかりが続いていたので、動機が割と理解できて(無茶苦茶だけど)サイコになったシリアルキラーのお話は気軽に見れる娯楽ホラー この前日譚がPearlという事で、その前に鑑賞。それ知らなくて観に行こうとしてた! ホラーとしては盛りだくさんだった気がするし、撮影の仕方もレトロ感満載で、ホラー映画としてのロケーションも抜群!そして、エログロでした。 Pearlの主人公だと思われる女性が今回、逃げ仰せた女性にそっ

          【映画】「X」タイウェスト監督