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【子ども】リズムの時間

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クラスの前半はリズムの時間。身体を動かして、学習のためのウォーミングアップ。いえいえ、それだけではありません。頭だけでなく心と体も使って学ぶ、大切な時間なのです。
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【子ども】高学年のリズムの時間③”わたし”を意識して遊ぶ

【子ども】高学年のリズムの時間③”わたし”を意識して遊ぶ

頭も体も心もまるごと使って学ぶのが、シュタイナー教育の大きな特徴の一つ。高学年のころ、リズムの時間に取り組んだ遊びをいくつか紹介してきたけれど、ついに今回が最終回!

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①他者とかかわって遊ぶ
②感覚を研ぎ澄ませて遊ぶ

倍数と公倍数①例えば、3の倍数担当チームと、4の倍数担当チームにわかれる。
②それぞれ、好きな鳴り物を選ぶ。
③歩きながら1から20まで数え、自分の担当する

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【子ども】数②お話へとつながる遊び

【子ども】数②お話へとつながる遊び

毎回、朝の詩の後にはリズムの時間を設定し、お手玉をしたり身体を動かしたりして遊ぶことにしている。なぜなら、日曜日の朝、子どもたちはなんとなく身体が重く、すっきり目覚めていない状態でやってくるからだ。お話を聞くのは、頭も心も体も目覚めさせてからの方が良い。そして、そのリズムの時間とお話につながりを持たせて、流れるように進めていきたいと私は思う。

前回(→文字②~初めての授業、思いとは裏腹に~)はお

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【子ども】四則計算①身体を動かし、集中力アップ

【子ども】四則計算①身体を動かし、集中力アップ

今回は、シュタイナー教育の大切な特徴の一つであるリズムの時間について書いてみようと思う。
前回(→ 文字⑤~手仕事とお話をつなぐ~)までは、全体を一つの大きな流れでつなぐことを意識してきた。今回のテーマは四則計算。探してみると数に関する遊びが見つかり、取り入れてみることにした。遊びの順番に気をつけて、集中する時間と拡散する時間を繰り返しながら、後半になるにつれて集中を高めていけるようにした。

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【子ども】昔話①昔話で遊んでみる~ねことねずみ~

【子ども】昔話①昔話で遊んでみる~ねことねずみ~

普段、学校で頭を使うことが多いなら、神戸シュタイナーハウスでは身体や心を動かすことに重点を置きたい。
子どもたちはもう2・3年生。人数が少し増え、遊びのバリエーションも増やせるようになったので、「ねことねずみ」をいろいろなパターンで遊ぶことにした。
対象が2年生だけならば、今回紹介する”2人組ver.”や”ラインver.”をねことねずみ以外の配役(ヘビとカエル、オオカミと羊、おこりんぼ母さんといた

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【子ども】高学年のリズムの時間②感覚を研ぎ澄ませて遊ぶ

【子ども】高学年のリズムの時間②感覚を研ぎ澄ませて遊ぶ

高学年だって、リズムの時間は大切。気だるい雰囲気を吹き飛ばし、重たい身体を目覚めさせる必要があるので、もしかしたら低学年よりも重要かもしれない。今回は、眠っていた感覚を呼び起こして遊ぶワークを紹介したい。

セグウェイみたいなやつ子どもたちがそう呼んでいるゲーム。コロナ禍でいったんオンラインになり、対面授業が復活したときに、触れ合いたいけど安全で安心なようにしないと・・・ということで始めた。教員養

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【子ども】高学年のリズムの時間①他者とかかわって遊ぶ

【子ども】高学年のリズムの時間①他者とかかわって遊ぶ

noteを始めたときに目標としていた「これまでの活動記録をまとめる」は、無事に達成!と思ったけれど、後半、高学年のリズムの時間についてはあまり触れてこなかった。

低学年の頃は、メルヘンの世界観の中で何かになってみたり、既存の手遊びや身体遊びで十分遊べた。しかし、高学年ともなると、手遊びなんか提示しても冷ややかな目で見られるだけ。身体を動かし、他者とかかわり、眠っていた感覚をちょっとずつでも稼働さ

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