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●趣味について語ってみた●

たとえ家族や友人に否定されたからといって自分の好きなものは好きだと主張する。
私は自分自身と約束することにした。
犯罪をおかすとか人を貶めるようなことはダメだけれど、自分の好きなことを極める意志を貫こうと思った。
昔から「馬の耳に念仏」というように分かる人には分かるし、分からない人には分からないことは世の中にたくさん存在する。
読書や音楽にしても様々なジャンルがある。例えば同じ音楽であっても古典クラシックが好きな人は、日本の演歌や歌謡曲も好きとは当てはまらないことだってある。

職場や学校で初めて会う人の前で自己紹介する時、自分の趣味や好きなことをいう場面が何度かあったが、そんな場面で堂々と言うのを憚られることタイミングは何度もあった。
誰からもいじられることなく突っ込まれずに済む無難な言い方は何かとあれこれ考えたところ、「趣味は読書と音楽鑑賞です」が当たり障りない模範解答だという結論に至った。
以前に「女性アイドルの曲を聴くのが好きです」と職場の自己紹介で話したことがある。話したというよりも、お酒の入った勢いか何かで思わず口が滑ってしまったというような感覚だったが。   同じような趣味を持つ人がいればここまで思い悩まなくてもいいのだが、気持ち悪い、陰キャラ、マニアックで暗い人だと、悪いイメージを持たれたり面と向かってそのように言われれば良い気分はしない。ましてや家族から、趣味が悪い、どこで育て方を間違えたか、そんなふうに育てた覚えはない、気持ち悪いとか言われたら、今まで信頼していた人から自分自身を否定されたようで悲しくなる。
最初、自分は周りと違って変な人間なのかと思い、周りの人と違う自分に落ち込むこともあった。周りと違うことでいじめられたり仲間外れにされることを考えるだけでも怖いし、今よりも生きづらくなることを考えただけでつらく苦しい。だから、周りに合わせて何も考えずに生活していれば気楽かもしれない。マイノリティーでいるよりも多数派にいるほうがラク。
ただ、悪口や変人扱いされても好きなものは好きだし、誰かにああだこうま指摘されたからといって、趣味をすぐに変えられたり好きなことを嫌いだと簡単にできない。
分からない人にはそもそも話さなければいいし、どうしても周りに分かってもらおうとしなくてもいい。こんなことで思い悩んでいることすら馬鹿らしく思えてきたりする。
かつて、クラスメートや知り合いに「私はアイドルの曲だけでなくロックも好きだ」とさりげなく言った際に、そのロックを聴く趣味は私の柄に合っていないと言われたことがあった。どうやら私のキャラにはロックは合っていないらしい。言っておくが、あんたは私の何を知っているのか。あんたは超能力者でもあるのか。私の見た目やら目に見える情報だけで勝手に趣味まで決めつけないでほしい。
時々こういう不快な思いをするから、同じような趣味を持つ人以外の前であれこれ自分の趣味やマイブームとかを話すのが億劫で仕方ない。
それでも好きなものは好きだし嫌いなものは嫌い。
もっと先入観や体裁を気にすることなく自由に主張できる世の中になってくれればと思うのに、周りと違う人たちを色眼鏡で見る世の中の傾向はなかなか変わらないしそうもうまくはいかない。
家族でもそう。この人ならわかってくれると思う人にしか自分の趣味は話さなくなってしまった。すべて先入観で物事を決めつけるように話してくる人が嫌い。

それでも好きなものは好きと認める。
自分の好きなことを止める必要性はない。
現時点で周りに同じような趣味の人がいなくても、きっと年齢関係なく同じような趣味を持っている人に出会える。私もそうだったから。だから周りの人に色々言われても、自分のアイデンティティを崩さなくてもいい。

これからも簡単に自分の信念を曲げないと約束する。きっといいことがあると信じて。

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