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短歌note/黄昏る時間

もう君を好きになってもいいですか?
やまない雨に溶けていく声

気づいたら触れたくなっていつまでもやまない雨に探す面影

恋しさはずっとやまない雨に似て指先だけが甘く痺れる


「やまない雨」でつくった短歌


ようやく、わたしが住んでる地域も梅雨入りしたみたい。
例年より2週間ほど遅いのだとか。
そして、今日は夏至。
一年でいちばん昼が長い日。

日が沈む時間帯にこっそり外に出て、少しだけ黄昏れてみた。
(本当に10分くらい)
空が薄青くて、風が涼しくて、あちこちでカラスが鳴いてる声がした。空の高いところを飛行機が横切って、空を見あげるのも久しぶりだと思ったり……
こういうの、夕涼みと言うのだっけ。
家だと子供たちのYouTubeの音がして、なかなか静寂は訪れない。
(ほんとうに、わたし以外の家族はYouTubeが大好きだ。あとはショート動画とゲーム)

少しだけ家事の手を休めて、縁側に座ってボーッとする。ただそれだけなのに、時間がゆっくり流れて落ちついた。

これからも時間があるときは、少し外に出てみたい。夕方は忙しいけど、その合間を縫って。


明日は久しぶりの遅番。
司書になって初めて、夜の図書館に行けるようになった。
(公共施設は夕方までのイメージだけど、勤務先の図書館は夜8時まで開いている)

雨宿りや避暑地として、図書館に来る人もいるのかな。



いつだって、自分の機嫌は自分でとるしかないのだ。
ときどき黄昏れる時間をとりつつ、過ごしていけたらいいなと思う。



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