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私はあなたを知りたいのに、何も知らない。
あなたのこと知らないのに、勝手に知った気になってしまう。
わかる。
話を聞けばそう思わざるを得ない。
好きだからなのか、似ているからなのか、少なくとも嫌な気にはならないから。
私は、人の気持ちを勝手に汲み取って消化してしまう。
本当のところは、あなた以外誰も知らないのに、それでもわかったふりをする。
下手なアドバイスをする。無難に応える。
響いただろうか。役に立っただろうか。
私は眠りの国へといってしまう前に、精一杯あなたのことを考える。
自分のことより、人を想うことはいけないのか。
誰も教えてくれない、本当のところ。
共感って悪くないよね。
そっと自問自答する。
時代のせいだというけれど、時代のせいにしてしまいたいけれど。きっと正しい答えなんてないのだ。
手を繋ぐだけで、あなたの不安も苦しみも流れ込んできてくれたらいいのに。
目と目が合えば、気持ちが伝わればいいのに。
無理だとわかっている願いほど、人は欲が出るものだ。
お仕事中のドリンク代にさせていただきます。ちょっといい紅茶を買いたいです。