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みじかいの

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朗読とか短編小説とかポエムとか色々単発のものを。
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#小説

自分の書いた小説を紹介してみる

なんかこんなの来た

そんなに優しいか?わからんけど、褒められたのは嬉しい。どうも。
私も私の声は多少好きだよ(こら)

せっかくだから、自分なりに傑作だと思うやつと、他にもうひとつ紹介してみます。

自分では傑作だと思うやつわたしの愛した世界

R15指定。グロ表現あり。
主人公の生い立ちの闇が深い。

主人公の性格がおかしいというか、所々感情が麻痺してる所があるので、読んでて違和感を覚える人

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魔法のような出来事

魔法のような出来事

1年前の今日、私の4歳下の妹が小学校の校舎から飛び降りて死んだ。彼女が小学校に入学してから2ヶ月後の事だった。

齢6歳にしてなぜ自殺したのか。その理由はハッキリしていない。
家庭環境はごく普通で、親に虐待などもされていない。それどころか、妹は私以上に親に可愛がられていた。

柔らかい曲線を描く頬や、大きな目、生まれつき口角がキュッと上がっていて愛嬌のある唇。何をとっても、妹は愛されるために存在し

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おじいちゃんと夏

おじいちゃんと夏

八月。
夏休みの宿題は半分済ませた。ラジオ体操も毎日行ってる。お母さんのお手伝いもしてる。
いつもとは違う最近の僕に、お母さんは驚いてる。昨日、なにか悪いことをしたの?と心配そうにきかれた。僕は笑顔で首を横に振った。僕はいい子になるんだ。

「こんにちはー!」

いつもの隠し場所から鍵を取り出し、玄関のドアの施錠を開けた。そして中に向かって声をかけると、奥からおじいちゃんの声が返ってきた。

「和

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短編「かあさんがしんだ」

短編「かあさんがしんだ」

少し前に書いたものを載せます。

1夏の日、お母さんが交通事故で死にました。大きなトラックにはねられました。

お父さんは泣いてました。お兄ちゃんも泣いてました。
僕は、泣きませんでした。

一年後、お母さんが死んだ日に、みんなでご飯を食べました。

あれから毎日、お兄ちゃんと僕が料理をして、お父さんが帰ってきたら、一緒にご飯を食べます。

その日は、お母さんの方のおじいちゃんやおばあちゃんもいて

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