記事一覧
影の光線 [in progress]
6月27日(金)17:15
退勤時間まであと一時間を切ると、もはや何をやっても無駄な気がしてくる。「承知しました。」や「ありがとうございました。」で片付く場合を除いてメールを出すには遅すぎるし、新しいエクセルファイルに取り掛かるには疲れ過ぎている。フォルダの整理とかデスクの型付けとか、日頃「時間があるときに」と思っている雑務に取り掛かるのも一つの手だが、うっかり時を忘れて型付けに集中してしまっ
白黒 01 表裏 じゃなく
朝が夜になるといって
太陽が沈んでから月が昇ってくるわけではなく
青空に浮かぶ三日月
月のない夜の夜明け
朝と夜の間にはたくさんの空色があって
私たちはそれを味わう
四季が移り変わるといって
春 夏 秋 冬 それだけではなくて
梅雨が長続きする夏
暖かく積雪のない冬
春 夏 秋 冬 それぞれの移ろいかた
私たちはそれを愉しむ
子供が大人になるといって
成人まもなく社会で生きていけるわけではなく
チ ヨ コ レ イ ト
チ ヨ コ レ イ ト
なんて幸せな響き
ごほうび
お誕生日会
バレンタインデー
チ ヨ コ レ イ ト
なんて魔法の言葉
お母さんが好きな
お友達が好きな
大好きな人が大好きな
チ ヨ コ レ イ ト
なんて広い世界
ケーキ クッキー アイスクリーム
そのままでも 溶かしても
みんな大好きだと思っていたのに
この幸せの裏に
この魔法の陰に
つらい仕事をしているひとたちがいる
わたしの幸せの
未知の知に辿り着くまで
多くの未知が世界を轟かせ
社会は混沌とし 人々は右往左往し
これまでを諦めるよう諭され これからが見えなくなった
青春のワンシーンとなるはずだった春
夢と期待を込めた声援が飛び交うはずだった夏
正義とは何かと問う東の声に紅葉を愉しむことを忘れ
年始の支度をしながら日々更新される数字を見つめた
既知が覆される恐ろしさに
大人たちは狼狽え 子供たちは上の空で縄跳び
かつては遠い思い出 未来はまだ地