未知の知に辿り着くまで

多くの未知が世界を轟かせ
社会は混沌とし 人々は右往左往し
これまでを諦めるよう諭され これからが見えなくなった

青春のワンシーンとなるはずだった春
夢と期待を込めた声援が飛び交うはずだった夏
正義とは何かと問う東の声に紅葉を愉しむことを忘れ
年始の支度をしながら日々更新される数字を見つめた

既知が覆される恐ろしさに
大人たちは狼狽え 子供たちは上の空で縄跳び
かつては遠い思い出 未来はまだ地に足をつけていないのに

これからを思い描くことができない今
ぼんやりした夢と期待 その実行性を誰かに証明してほしくて
手にしたツールを駆使して 信じ続けるしかないのだろう

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