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「TECH LAB PAAK」での経験を経て、SPROUNDで新たな挑戦をしたい【コミュニティマネージャー紹介】

こんにちは、SPROUNDコミュニティマネージャーの塩野です。

本日はSPROUNDでコミュニティ形成やイベント運営をしているコミュニティマネージャーの丸山さんをインタビューしました!!ここからはいつもの愛称「丸さん」と呼ばせていただきます!!

彼女の今までの経歴や現職リクルートとの兼業、SPROUNDへの思いについて語っていただきました。

丸さんお話ている②

丸山 裕子 / Yuko Maruyama
大学卒業後、新卒で任天堂株式会社に入社し、6年弱在籍。主に海外事業部のアジア地域のプロモーションを担当。2011年に日本ロレアル株式会社に入社し、店舗プロモショーションを担当。その後、2015年に株式会社リクルートホールディングス(後に株式会社リクルート)に入社。「TECH LAB PAAK」にてコミュニティマネージャを経験し、現在は社内新規事業提案制度「Ring」のマーケティングを担当。2020年「TECH LAB PAAK」での経験を生かし、SPROUNDのコミュニティ形成をコミュニティマネージャーの立場で支援。


新卒で大手ゲームメーカーへ

塩野 )今回は丸さんの今までのキャリアとコミュニティマネージャーとしてのご経験について、お聞きすることができればと思っています!!
まず、新卒から6年弱働いていた任天堂についてお伺いしたいのですが、新卒時代の任天堂での思い出や経験について聞かせてください!

丸山 )新卒での経験は苦しい記憶が多いですね。当時の任天堂は普通の会社のように総合職、一般職で別れているのではなく、事務職と技術職で分けられていて、私は事務職で入社をしました。業務内容は開発のバックオフィス業務をしていました。大半は技術職員さんのサポートで書類作成で経理簿をつけたり、会議室にお茶を出したり、同期が営業に出たり、キラキラする中で、自分は何て地味な仕事をしているのだろうとあまり性に合っている気がせず半年で辞めようかと思いました(笑)。

塩野 )入社して半年で辞めたいと思ったのはびっくりです(笑)。それでも最終的には6年弱在籍していたと思うですが、辞めなかった理由はなんだったのでしょうか?

丸山 )業務内容はすごくキツかったんですけど、任天堂が扱っている商品やサービスが大好きだったからすぐに辞めようとは思いませんでした。そんな時にちょうど3年目のタイミングで転機がありました。任天堂がアジア展開を本格的に行うことになって、そのチームに自分も加わることになったんです。アジアには元々、海賊版ゲームが市場に出回っていて、中々ビジネスとして成功し難い背景がありました。ですが任天堂は当時、ニンテンドーDSが爆発的に売れたこともあって、アジアでも売れるのではないかという期待もあり、立ち上がった部署でした。そこでマーケティングなどを担当をしていたのですが、そもそも任天堂の当時の売上はアメリカ、ヨーロッパの海外事業が8割、日本での売上が2割弱、アジアの売上は1割もない状態でした。そのため、数タイトル以外は日本語の商品をそのまま販売していました。しかもアジアの市場が大きくないので予算も多くなく、国内のようなプロモーション展開はできなかったのです。週末に現地のスーパーマーケットの一画を借りて、言葉が通じなくてもできるゲームの体験会などを行って、認知してもらう施策などを行っていました。


さらなるスキルアップの環境を求め転職

塩野 )任天堂で、新卒や海外事業部での苦悩があったと思うですが、最終的には6年弱、任天堂で働いていて、そのタイミングで転職をしようと思ったきっかけは何かあったりしますか?

丸山 )仕事自体に不満があったという訳ではなかったのですが、純粋に自分の市場価値はどのくらいなんだろうというのは気になっていました。5年間働いて、同世代の人たちと比べて何か経験が積めたのかを考えて、さらにスキルアップをしたいと思い、新たな環境を求め、転職を決めました。

塩野 )同世代の人の刺激もあって、転職を決められたんですね。転職活動をする上で条件や希望などはありましたか?

丸山 )1番の条件がゲーム業界以外(笑)。ゲーム業界では任天堂が一番良いと思っていたので、エージェントの人にはゲーム業界以外で探していただきました。任天堂時代にプロモーションを担当していたので、同職なら即戦力で働くことができるのはないかなと思い、ちょうどプロモーションを採用していた日本ロレアルがマッチした感じですね。

塩野 )実際に日本ロレアルに入社をして、働き方やカルチャーなど任天堂との違いはありましたか?

丸山 )最初はカルチャーの違いにかなりびっくりしました。ロレアルは数ヶ月でメンバーがコロコロ変わるくらい厳しい環境で、競争意識が高いんです。でもその環境があったから1人で生きていくスタンスを身に付けることができたのかもしれません。また任天堂との大きな違いでいうと、任天堂では日本の製品(日本語版も含め)をアジア領域でどうプロモーションするかを考えていましたが、ロレアルでは海外の製品をいかに日本人が買いたい!と思えるプロモーションにするかがポイントでした。任天堂ではできなかった経験ですね。

塩野 )任天堂では日本から海外へ、日本ロレアルでは海外から日本へ。その両方を経験したんですね。日本ロレアルではどのくらい働いていたのですか?

丸山 )2年ちょっと働いていました。1年でメンバーが大きく変わるくらい厳しい環境だったので、個人的にはすごく成長はできたのですが、改めてエンタメ業界の楽しさに惹かれ、戻りたいなと思うこともあり、転職を考えました。

丸さん話している①

プロモーションのバックグラウンドから離れ、現職リクルートへ

塩野 )その後、転職活動をし、現職のリクルートに入社をしたんですね。リクルートへの入社を決めた経緯をお聞きしたいです。

丸山 )転職活動する中で、最終的にエンタメ業界の大手企業とリクルートで迷っていたのですが、リクルートは部内調整などをする部署の募集で、今までやってきたプロモーションとは異なる業務内容でした。一方、エンタメ業界の企業は、今までに近い業務内容でした。そこで天秤で考えた時に、これまでの経験があればエンタメ業界に戻ることはできるのではないかと思って、30歳のタイミング、今しか入るチャンスはないかもしれないリクルートに決めました。

塩野 )選択の仕方がすごくポジティブで丸さんらしいなと思いました。実際にリクルートに入社をしてどんな業務を行っていたのですか?

丸山 )最初は、主に社内調整などの総務的な仕事をやっていたのですが、「TECH LAB PAAK」というリクルートが運営をするスタートアップ向けのシェアオフィスでイベントの手伝いをきっかけに、1年半くらい立った時にコミュニティマネージャーを正式に務めることになりました。その後、現在の部署である社内新規事業制度の「Ring」のプロモーションを担当することになって、今に至るという感じですね。

丸さんテックラボパーク

「TECH LAB PAAK」でコミュニティマネージャーを経験

塩野 )「TECH LAB PAAK」でのコミュニティマネージャーの経験についてお聞きしたいのですが、まず、「TECH LAB PAAK」はどんな施設なんですか?

丸山 )リクルートが運営をする会員制のコミュニティスペースで、「テクノロジーでより良い世界を」をコンセプトにしていました。具体的にいうと、まず利用者が半年のみの在籍で、3ヶ月ごとに新しい人が入っては出ていくというシステムなんです。利用者には無償でオフィスとして場所やワークショップやその他の支援などを提供、最後に半年後の成果を発表するデモデーを開催するということをやっていました。リクルートはスタートアップへの投資や買収は関係なく、無償でオフィスやコンテンツを提供し支援していて なんて素晴らしい事業なんだって思いました。

塩野 )「TECH LAB PAAK」のコミュニティマネージャーはどんなお仕事をするんですか?

丸山 )主にはワークショップやデモデーの運営を行っていたのですが、募集期によってはテーマを決めて、例えば、ブロックチェーンがテーマの月には、ブロックチェーンに関するスタートアップ特別プログラムを提供したり、海外スタートアップの日本進出の支援をやっていました。韓国のアクセラレーターで「TECH LAB PAAK」のピッチもしましたね。
あとは、交流イベントも毎週金曜日に行っていて、ゲストを呼んでピザパーティみたいなことはやっていました。

塩野 )「TECH LAB PAAK」のコミュニティマネージャーの経験は丸さんにとってどんな経験でしたか。

丸山 ) 利用者のことを良い意味で無責任に応援することができる。と言ったら怒られそうですが(笑)利用者はシード前後の人たちが多くて、まだ資金調達をする前の人もいて、正直、利用している人たちのビジネスとしての成功率は低かったかもしれませんが、アイディアや考えが大好きで、新しい技術やサービスがあり、それを近くで応援することができるのはすごく良かったと思います。
「TECH LAB PAAK」は3年弱で閉鎖をすることになってしまったのですが、すごく良い経験をさせていただきました。


SPROUNDとの出会い

塩野 )次にSPROUNDについてお聞きしたいのですが、まず、どういう経緯があってSPROUNDに参画することになったのか教えてください。

丸山 ) DNX Venturesの上野なつみさんからお誘いを受けて。ちょうどその時、「TECH LAB PAAK」のコミュニティマネージャー経験を何か活かせないかなって思っていたところでした。お話を聞いてみると「知の還流」というテーマや、何より、頑張るのはスタートアップだから、あくまでも私たちの立場は優しくも厳しくも応援する立場であるというところにとても共感しました。世に言うアクセラレータープログラムもそうですが、結構スタートアップを甘やかすところが多くて、プログラムがしっかりしている分、終了した途端、スタートアップの人が次に何をすればいいのかが分からなくなるということが多いと思うんです。ところが、SPROUNDは違うスタンスをとっていて、すごく魅力的に感じました。要望にはお答えするけど、頑張るのはスタートアップっていうのは「TECH LAB PAAK」の時から大事にしていて共感できる部分あり、私にできることがあるならと思い、参画しました。



丸さん話している②

「TECH LAB PAAK」でやりきれなかったことをSPROUNDで挑戦をしたい

塩野 )最後に丸さんにとってSPROUNDはどういった位置付けですか?

丸山 )「TECH LAB PAAK」はコミュニティマネージャーとして働いて1年半ほどでクローズをしてしまい、正直、やり残したことが多かったんです。なのでSPROUNDは、「TECH LAB PAAK」でやりきれなかったことを改めてやる機会をいただいたんだと感じています。もちろん今までの知見のインストールはするけど、その作業はすぐ終わると思っています。
むしろ、SPROUNDにきて、新たな刺激を得て、今までの知見と掛け合わせて、新しい挑戦ができるのではないかと思っています。例えば、今現在、コロナ禍でオフィスやコミュニティの在り方も変わってきています。なのでSPROUNDで、これからの働き方、「コミュニティにおいてオンライン、オフラインの適正な距離感とは」という答えのない問いにも挑戦したいと思っています。これからどんどん新たな価値観が生まれては、それに順応をしていくのがとても大切だと思います。SPROUNDも常に時代の変化に順応し、良いコミュニティを作っていきたいと思います。



丸さんのお話を聞いていると、スタートアップの支援をするコミュニティマネージャーは常に時代の変化に対応をして、その時代にあったスタートアップ支援が求められるということを教えていただきました。インタビューを通じて、コミュニティマネージャーという仕事は、説明書のような模範解答はなく、その時その時、正解を見つけていくというワクワクする魅力的なお仕事だということがわかりました。

丸さんのインタビューを終え、SPROUNDコミュニティマネージャーのMVVを思い出したので最後にご紹介いたします。

SPROUNDコミュニティマネージャーMVV
Mission  スタートアップの成長を促進
Vision  日本/世界の企業活動の新スタンダード構築に貢献
Value   スタートアップファースト

SPROUNDは常にスタートアップが成長することを第一に考え、オフィス提供、コミュニティ形成をしていきます。

(構成・文:塩野清雅)

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