見出し画像

おすすめサスペンス映画10本

映画オタクのデザイナー、坪田です。私は映画が大好きで、暇があれば映画を観ています。映画への思いを元に自由にポスターをデザインするオルタナティブポスターも作成しています。

映画のポスターデザインに関するnote記事「なぜ日本のポスターはダサいと言われるのかも書いているので、興味がある方は読んでみてください。

映画の中でも、ドキドキワクワクする映画が好きで、アクション/サスペンス/ホラーなどを中心に観ています。今回はそんな中から、おすすめサスペンス映画を10本紹介したいと思います

01、ドラゴン・タトゥーの女

監督:デヴィッド・フィンチャー
主演:ダニエル・クレイグ / ルーニー・マーラ

あらすじ
記者ミカエル・ブルムクヴィストは大物実業家ヴェンネルストレムの武器密売をスクープしたものの証拠がなく、名誉毀損で訴えられ裁判で敗訴、全財産を失う。失意のミカエルに、別の大物実業家から一族の謎を解明して欲しいとの依頼がくる。解明の見返りに裁判判決を逆転させるような証拠を渡すという。その謎とは、40年前に一族の誰かに殺されたという16歳の少女のことであった。依頼を引き受けたミカエルは、フリーの天才女ハッカーであるリスベット・サランデルとともに捜査を進めていく。

つぼコメント
私が一番好きなサスペンス映画です。Blu-rayもサントラも購入し、何度観たかわかりません。延々と暗く、重い雰囲気がありますが、主演の2人がとにかく格好いい。記者ミカエルは『007』や『ナイブズ・アウト』でおなじみのダニエル・クレイグ、天才ハッカーのリスベットは『ソーシャル・ネットワーク』や『her/世界でひとつの彼女』に出演しているルーニー・マーラが演じています。時間が経つにつれて二人が相棒になっていく姿も素敵です。

02、セブン

監督:デヴィッド・フィンチャー
主演:ブラッド・ピット

あらすじ
退職まであと1週間と迫ったベテラン刑事ウィリアム・サマセットと、血気盛んな新人刑事デビッド・ミルズは、ある死体発見現場に急行した。死体は信じられないほど肥満の男であり、彼は食べ物の中に顔を埋めて死んでいた。死因は食物の大量摂取とその状態で腹部を殴打されたことによる内臓破裂。状況から、何者かによって手足を拘束され、銃で脅されながら食事を強制されていたことが判明し、殺人事件と断定される。サマセットは死体の胃の中から発見されたプラスチックの破片から、現場の冷蔵庫の裏に、犯人が脂で書いたと思われる「GLUTTONY(暴食)」の文字と、事件の始まりを示唆するメモを発見する。

つぼコメント
こちらもドラゴンタトゥーの女と同じくデヴィッド・フィンチャー監督作品です。タイトルとあらすじの通り「七つの大罪」をテーマにした映画です。観終わった後は絶対落ち込みますが、何度も観たくなる不思議な映画です。ちなみに本編と同じく絶賛されたオープニングクレジットはタイトルデザイナーのカイル・クーパーが担当しています。カイル・クーパーは、小島秀夫監督のゲーム『デス・ストランディング』のロゴタイトルもデザインしています。

03、インビジブル・ゲスト 悪魔の証明

監督:オリオル・パウロ
主演:マリオ・カサス

あらすじ
スペインの実業家アドリアン・ドリアは、恋人のローラ・ビダルを殺害した容疑で逮捕され、保釈されていた。彼の弁護士は無罪を勝ち取ろうと、一流の弁護人ヴァージニア・グッドマンを雇う。検察官が目撃者を見つけ、近々裁判官の前で証言するという知らせに、弁護を考えるためにヴァージニアは3時間以内に依頼主に真実をすべて話すように促す。

つぼコメント
スペイン映画ということもあり、ハリウッド映画ほど知名度は高くはありませんが、オススメのサスペンスは?と聞かれると、必ず紹介する映画です。話を聞いていくにつれて何が本当なのかが分からなくなっていくのも面白いです。初めて観た時の衝撃がすごいので、初回の方は特に集中してみてほしいです。オリオル・パウロ監督の他の作品『ロストボディ』もおすすめです。

04、ユージュアル・サスペクツ

監督:ブライアン・シンガー
主演:ガブリエル・バーン

あらすじ
船舶の炎上事件を調べていた捜査官クラインは尋問していたキントから奇妙な話を聞かされる。6週間前に銃器強奪事件の容疑者として集められた5人が、釈放された後、協力して宝石強奪を決行。得物をさばくために故買屋と接触した5人は、そこで新たな依頼を受けるが、宝石と聞かされていた標的は実は麻薬で、トラブルから相手を射殺してしまう。そして恐慌状態の彼らの前に、伝説のギャング、カイザーソゼの右腕を名乗る弁護士が現れたという。

つぼコメント
1995年公開で、今から30年近く前の映画でありながら、未だにサスペンスといえば最初に名前が上がる名作中の名作。1996年アカデミー賞では助演男優賞と脚本賞を受賞しています。これ以上の前情報は無しで観て欲しいですし、観終わってもネタバレは厳禁です。

05、ジョーカー

監督:トッド・フィリップス
主演:ホアキン・フェニックス

あらすじ
1981年のゴッサム・シティは大都市でありながら、財政の崩壊によって貧富の差は大きく、街には失業者や犯罪者があふれていた。そんな街に住むアーサーは派遣ピエロとしてわずかな金を稼ぎながら、年老いた母親と生活を送っていた。彼は緊張すると発作的に笑い出してしまう病気のため定期的にカウンセリングを受け、大量の精神安定剤を手放せない現状に苦しんでいる。しかしアーサーには一流のコメディアンになるという夢があった。尊敬する大物芸人マレーが司会を務めるトークショーで脚光を浴びる自分の姿を夢想する。

つぼコメント
バットマンの悪役ジョーカーの話です。バットマンやジョーカーというキャラクターは映画が作られるたびに設定が変わります。クリストファー・ノーラン監督作品『ダークナイト』に出てくる、ヒース・レジャー演じるサイコパスなジョーカーを期待して観に行った観客から酷評されたりしました。しかし『ダークナイト』とは背景も舞台もキャラクターも別物であり、この『ジョーカー』は不幸な男が悪に堕ちていく姿を描いたサスペンス映画だ、と捉えると素晴らしい映画だと感じるはずです。第76回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞、第92回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、脚色賞を含む最多11部門にノミネートされ、ホアキン・フェニックスが主演男優賞、ヒドゥル・グドナドッティルが作曲賞を受賞しました。

06、ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

監督:アラン・パーカー
主演:ケヴィン・スペイシー

あらすじ
アメリカ、テキサス州の大学の哲学科で教鞭を執る人気教授デビッド・ゲイルは死刑制度反対運動に熱心に取り組む活動家でもあった。ある日、ゲイルは元同僚の女性コンスタンスを強姦・殺害した容疑で死刑が確定する。死刑執行直前、ゲイルは自らの手記を綴るため人気誌の女性記者ビッツィーを指名し、多額の報酬と引き替えに残りの3日間の独占インタビューを許可する。ゲイルの話を聞くうちにビッツィーは彼は冤罪ではないかと考え始めた。

つぼコメント
初めて観た時とても衝撃を受けた作品です。死刑制度が大きなテーマになっており、命の重さや判断について考えさせられる映画です。後半の怒濤の展開に目が離せません。『セブン』、『ユージュアル・サスペクツ』にも出演しているケヴィン・スペイシーの演技も見ものです。

07、ソウ

監督:ジェームズ・ワン
主演:ケイリー・エルウィス

あらすじ(ソウ1)
アダムは自身が老朽化した広いバスルームで目覚める。片足は鎖で繋がれ、部屋の対角には同じく鎖で繋がれた男、ゴードンがいた。部屋の中央には拳銃自殺の遺体が倒れており、出入り口は硬く閉ざされていた。2人はそれぞれ自身のポケットに入っていたカセットテープを遺体が握るテープレコーダーで再生する。内容は「ゲームをしよう」というもので、アダムは「この場で死ぬか、逃げ出すか試す」、ゴードンは「6時になるまでにアダムを殺さなければ妻子が死ぬ」というものだった。ゴードンは犯人が世間を騒がせるジグソウと呼ばれる人物であることに気づく。

つぼコメント
ジャンルとしては「ホラー」なのですがサスペンスとして面白いのでここに入れさせていただきました。
ソウは毎回ラストに衝撃の伏線回収があるのですが、シリーズラストの『ソウ ザ・ファイナル(ソウ7作目)』ではシリーズ全体の伏線を回収してきます。ストーリーの構成がすごいです。『ソウ1』はサスペンス色が強く、グロ耐性・スプラッター耐性が弱い方でも観られるのです(一応R15+)が、『ソウ3』以降はスプラッター色が強くなるので“超”視聴注意になります。一度観ると「あの音楽」と共に突きつけられる衝撃の事実が楽しみになるでしょう。

08、search/サーチ

監督:アニーシュ・チャガンティ
主演:ジョン・チョー

あらすじ
デビッドは妻のパメラが病気で亡くなってからというもの、高校生の娘のマーゴットとの関係が疎遠になる一方であった。ある日、マーゴットは勉強会に参加するために外泊することに。翌朝、デビッドは自分の就寝中にマーゴットが3回も電話をかけてきていたことに気がつく。 マーゴットが帰宅した形跡はなかったが、娘がいつも通り登校してピアノのレッスンに行ったものと思いこんでしまった。ところがピアノ教室に連絡を入れると、マーゴットは半年前に勝手に退会しているという。マーゴットの幼なじみの家に連絡を入れ、彼らがキャンプの企画を立てていたことを知り安堵するデビッドだったが、マーゴットは待ち合わせ場所に来なかったと知らされる。

つぼコメント
ストーリーの全てがパソコンの画面上で展開されるという異色の作品であるため、そこが注目されがちですが、ストーリーがとても良くできています。様々な伏線も張り巡らせてあるらしく、余裕のある人は伏線を探しながら結末を予想するのも面白いかもしれません。

09、十二人の怒れる男

監督:シドニー・ルメット
主演:ヘンリー・フォンダ

あらすじ
父親殺しの罪に問われた少年の裁判。法廷に提出された証拠や証言は被告人である少年に圧倒的に不利なものであり、陪審員の大半は少年の有罪を確信していた。全陪審員一致で有罪になると思われたところ、ただ一人、陪審員8番だけが少年の無罪を主張する。彼は他の陪審員たちに、固定観念に囚われずに証拠の疑わしい点を一つ一つ再検証することを要求する。

つぼコメント
1957年という半世紀以上前の作品で、もちろんモノクロ映画です。今観てもこの作品は古さを感じさせない素晴らしい作品だと感じました。ほぼほぼ一室しか映らないにも関わらずドラマチックで、熱い映画です。第7回ベルリン国際映画祭で金熊賞と国際カトリック映画事務局賞を受賞、同年のアカデミー賞で作品賞を含む3部門にノミネートされました。

10、アフタースクール

監督:内田けんじ
主演:大泉洋

あらすじ
母校の中学校で働くお人好しな教師・神野のもとに、かつての同級生だと名乗る探偵が尋ねてくる。探偵は、神野の幼馴染で一流企業に勤める木村を探しているという。探偵の強引なペースに巻き込まれて、心ならずも木村探しに巻き込まれるうちに、神野の知らない木村の姿が明らかになっていく。

つぼコメント
今回の10本の中では唯一の邦画となりました。大泉洋、佐々木蔵之介のダブル主演も魅力です。内田けんじ監督の作品は後半に一気に収束するようなストーリーが特徴的です。他の作品もぜひ観て欲しいですし、この『アフタースクール』のラストで神野(大泉洋)の教室での名言もグッと来ます。サスペンスに入れるか迷いましたが、独断と偏見でサスペンスに入れさせていただきました。

何を観るか困った時はぜひぜひ参考にしてみてください。他のジャンルとかもオススメを紹介できたらなと思っています。サスペンスも追加で紹介するかもです。

ではでは!



SPOT DESIGN 坪田将知

●web:https://spotdesign.jp/
●blog:https://spotdesign.jp/blog/
●twitter:spot_tsubota
●Instagram:spotdesign_tsubota/

この記事が参加している募集

映画館の思い出

私のイチオシ

最後まで読んでいただきありがとうございます。コメントもすべて読ませていただいています……!