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おすすめホラー映画

映画好きのデザイナーつぼたです。アクション/サスペンス/ホラーなどを中心に観ており、前回「おすすめサスペンス映画10本」を紹介しました。今回はおすすめホラー映画10本を紹介したいと思います。内容は人怖、心霊、怪物などです。ゾンビ映画・トラウマ映画は別に紹介しようと思います。

映画のポスターデザインに関するnote記事「なぜ日本のポスターはダサいと言われるのか」も書いているので、興味がある方は読んでみてください。

01、イット・フォローズ

監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
主演:マイカ・モンロー

→ 予告はこちら(年齢制限でYouTubeでしか観られません)

あらすじ
ジェイは恋人ヒューとデートを重ねた末、彼と肉体関係をもつ。その直後、ヒューはジェイにクロロホルムを嗅がせる。目覚めたジェイは車椅子に縛りつけられ、ヒューから呪いを移されたことを知らされる。その呪いに憑かれた者は、人間の姿形をした「それ」に追いかけられる。「それ」は、ゆっくりと歩き、呪いに憑かれていない者の目には見ることができない。「それ」は、呪いに憑かれた者をつかまえて殺すと、その前に呪いに憑かれていた者を追いかけるという。「それ」がジェイを追いかけ始めると、ヒューはジェイを車で家に送り届けて、行方をくらます。

 つぼコメント
「それ」は走ることはないものの、常に対象者に向かって来るので映画を見ている最中「近くまで来てないか?大丈夫か?」と、つい画面の中を探してしまいます。びっくり要素がほとんどなく、じわじわと怖い。恐怖とはこういうことか!と感じさせてくれる映画です。感染し方がちょっとアレなので家族で観るには不向きかもですが。

02、ジェーン・ドゥの解剖

監督:アンドレ・ウーヴレダル
主演:イアン・ゴールドバーグ

あらすじ
田舎町で息子と共に遺体安置所と火葬場を経営し、検死官もつとめるトミーのもとにある夜、緊急の検死依頼が入る。一家3人が惨殺された家屋の地下から発見された20歳代とみられる身元不明女性の全裸死体、通称「ジェーン・ドウ」の検死をしてほしいというものであった。

つぼコメント
お気に入りのホラー映画で何度か観ています。後半の納得感(伏線回収)を含めて今まで観たことのない雰囲気の映画でした。この映画に出てくる登場人物は基本的に冷静沈着で、ホラー映画でよく見る「バカな行動(パニックになって騒いだり)」が非常に少ないです。ある意味で安心して観られます。ちなみに名前のわからない男性を「ジョン・ドゥ」、女性を「ジェーン・ドゥ」と呼びます。日本の「名無しの権兵衛」みたいなものですね。

03、コンジアム

監督:チョン・ボムシク
主演:ウィ・ハジュン

あらすじ
「世界七大禁断の地」に選出された韓国の「コンジアム精神病院跡」に動画配信のために訪れたハジュンとスタッフ6人。霊の存在を全く信じていないハジュンは視聴者数100万人を目指すべく事前に病院を訪れておこなった演出のための細工も功を奏し、視聴者数は順調に伸びていくが……。

つぼコメント 
今まで観たホラー映画で一番怖いです。ストーリーは今っぽくて複雑ではありませんが、演出や表情などのクオリティが高くめちゃくちゃ怖いです。POV方式(登場人物が持っているカメラや防犯カメラだけの映像だけを用いたドキュメンタリー調の撮影方法)の映画です。怖いのを観たい!と言う人におすすめです。

04、エスター

監督:ジャウム・コレット=セラ
主演:イザベル・ファーマン

あらすじ
3人目の子供の流産を経験した夫婦は、孤児院から養子として9歳の少女エスターを迎え入れる。エスターは少々変わっているがしっかり者で落ち着いているが、少しずつ不気味で攻撃的な一面が見え始める。

つぼコメント
名作人怖ホラーなので知っている人も多いはず。「子どもの言うことだから」とまともに取り合ってくれないことがありますが、エスターではそれがうまく恐怖に繋がっていきます。観た人はネタバレ厳禁です。エスターの監督はジャウム・コレット=セラで、他にも『アンノウン』、『フライト・ゲーム』、『トレイン・ミッション』など、良い映画を撮っているのでぜひぜひ観て欲しいです。よく考えるとリーアム・ニーソンとのタッグが多いですね(今回は出ていませんが)。

05、残穢

監督:中村義洋
主演:竹内結子

あらすじ
とある小説家の女は、女子大学生からの手紙を受け取る。そこには、住んでいるマンションの部屋で奇妙な音がすると書かれていた。女はその学生と連絡を取り、調査を始める。そのマンションには、他にも住人がすぐに転居してしまう部屋があった。そして、転居した住人たちがその後、不可解な死に遭遇していることが判明する。

つぼコメント 
竹内結子主演の邦画です。近年のジャパニーズ・ホラーでは群を抜いてクオリティが高いです。よくみかけるジャパニーズ・ホラーは恐怖演出に力を入れる反面、設定の作り込みが弱かったり、恐怖の顔をアップにする演出が多用されてありきたりな画になりがちですが、残穢はそういったものとは一線を画しています。歴史をたどっていくストーリーが軸なだけあって、背景の作り込みがすごい。ホラー7割:謎解き3割という感じです。もちろんめちゃ怖いです。

06、シャイニング

監督:スタンリー・キューブリック
主演:ジャック・ニコルソン

あらすじ
コロラド州のロッキー山上にあるオーバールック・ホテル。小説家志望であり、アルコール依存症を患っているジャック・トランスは、雪深く冬期には閉鎖されるこのホテルへ、管理人としての職を求めて、妻のウェンディ、一人息子のダニーを引き連れて訪れた。支配人のアルマンは、「このホテルは以前の管理人が、孤独に心を蝕まれたあげく家族を斧で惨殺し、自殺したといういわく付きの物件だ」と語るが、ジャックは気にも留めず、家族と共に住み込むことを決める。猛吹雪により外界と隔離されたオーバールック・ホテルで、3人だけの生活が始まるが、ダニーは不思議な能力「シャイニング」を持つ少年であり、この場所で様々な超常現象を目撃する。

つぼコメント
ホラーの帝王の異名を持つ小説家スティーブン・キング原作、鬼才スタンリー・キューブリック監督の映画です。キングの原作を大幅に変更しており、殆ど別作品に近い趣になっていることから、キングは激怒し「空っぽのキャデラック」と酷評するほどでした。その後、自ら製作総指揮を務めて映像化もしました。それでも、原作とは別の作品であると考えると非常に優れた作品ですし、様々な作品にパロディやモチーフとしても出てくるので観ておいて損はありません。シャイニングは1980に公開され、その40年後を描いた続編としてユアン・マクレガー主演で『ドクター・スリープ』も2019年に公開されました。

07、ゲット・アウト

監督:ジョーダン・ピール
主演:ダニエル・カルーヤ

あらすじ
アフリカ系アメリカ人であるクリスは、白人の恋人ローズの実家に挨拶へ行くことになった。クリスが「なぜ僕が黒人であることを両親に伝えないのか」と尋ねると、ローズは一瞬動揺した素振りを見せたものの「両親は人種を気にするような人たちじゃない。歓迎してくれるはず」と答えた。ニューヨークの高級住宅街にあるローズの実家に到着した2人は、両親から温かい歓迎を受ける。家を一通り見て回った後、両親から翌日パーティーがあることを告げられる。翌日、パーティー客が続々と家にやって来るが、ほとんどの招待客が白人だった。しかし差別を受けることはなく、やたらとクリスのことを褒め、黒人の社会的待遇を聞いたり、ボディタッチの多い客ばかりだった。

つぼコメント 
『アス』や『NOPE/ノープ』の監督でもあるジョーダン・ピールの初監督作品で、一気に監督として注目された映画でもあります。ちょっとの違和感がうまく恐怖を生み出しています。ホラーなのかブラックコメディなのか、サスペンスなのか分からない映画ですが、ゾクゾクするような面白さがあります。2018年度のアカデミー賞脚本賞を受賞しています。

08、ミッドサマー

監督:アリ・アスター
主演:フローレンス・ピュー

あらすじ
大学生のダニーは、妹が両親を道連れに無理心中して以来、深い心的外傷を負っていた。そんなダニーを恋人であるクリスチャンは内心重荷に感じながらも、一年以上前から別れを切り出せずにいた。ある夏の日、クリスチャンと一緒にパーティに参加したダニーは、クリスチャンが友人のマーク、ジョシュと一緒に、スウェーデンからの留学生ペレから「自分の一族の故郷で今年開催される、90年に1度の夏至祭を見に来てはどうか」と誘われていることを知る。大学で文化人類学を専攻するクリスチャンは、学問的関心もあってホルガ行きを決めていた。

つぼコメント
この映画はヤバい映画として一時期ブームのようになりましたね。一般的なホラー映画は暗く、ジメジメとした印象のものが多いですが、この『ミッドサマー』は終始映像が明るく、晴れている映像が続きます。ですが、だからこそ脳が混乱して今までにない恐怖を味わうことができます。幽霊も怪物も出てきませんが、常識が通用しない恐怖を体験したい方はぜひ観てほしい作品です。ミッドサマーよりも地下水道を観ろ的なツイートもバズっていましたが、地下水道は戦争を発端とする終わりの見えないホラーなので比べられず、どちらも怖いと思います。

09、キューブ

監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ

あらすじ
目が覚めると謎の立方体(CUBE)の中に捕らえられていた数人の男女。立方体の前後上下左右の6面すべてにそれぞれ扉が付いている。接点の無い彼らは、誰が何の目的で閉じ込めたのかも分からないまま、死のトラップが張り巡らされたこの立方体からの脱出を試みる。

つぼコメント
1997年に公開されたこの映画は「ワンセット物で登場する役者は7人」という低予算作品ながら、世界的大ヒットを記録し、ファンも多い作品です。何種類もあり、2021年には菅田将暉主演で日本でリメイクもされました。まずは1997年公開の無印の『キューブ』を観て欲しいです。最後まで読めない展開を楽しんでください。

10、キャビン

監督: ドリュー・ゴダード
主演:クリステン・コノリー

(予告は観ない方が楽しめると思うので載せません!)

あらすじ
大学生のデイナ、ホールデン、マーティ、ジュールズ、カートは近郊の森にある小屋に向かっている道中、ガソリンスタンドの男から小屋にまつわる不吉な話を聞く。到着して週末を楽しむ彼らであったが、その夜突如として地下室の扉が開く。室内には物が散乱していたが、その中からある日記を発見する。それはペイシェンス・バックナーという少女の日記で、少女の一家が犯してきた恐ろしい罪の数々が記されていた。そして日記の最後には、謎のラテン語文が書かれていた。デイナがラテン語を読み上げると、森に埋まっていたバックナー一家の死体が蘇り、ジュールズを殺害。残りの若者を皆殺しにしようと小屋を襲撃する。

つぼコメント
観初めた時は「バカンスで大騒ぎする若者たちが恐怖に陥れられる、B級映画定番」という印象でしたが、観ていくとどんどんと面白くなっていきます。前半で飽きずに後半まで見てほしい映画です。終わり方には賛否ありそうですが。また、一見安っぽい設定の映画に『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワースも出ているのも注目です。

ぜひ参考にしてみてください。次はおすすめアクション映画を紹介したいと思っています。

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