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医療進歩がもたらす新しい問題と解決策を解説やってみた

こんにちは、Dr. Soyaです。

いつもnoteを読んでいただきありがとうございます!前回の記事も100スキを超えて、noteを開くたびに嬉しい気持ちでいっぱいです。

自分が書いた記事がnoteを通じて、さまざまな年代のユーザーさんに読んでもらえていると思うと私の筆が進みます。

近年、データサイエンスとAI(人工知能)の技術は飛躍的な進化を遂げています。スマートフォンやコンピュータの進化と共に、これらの技術は私たちの日常生活やビジネスの中心的な役割を果たすようになった一方で、特に注目すべきポイントは、その影響が医療分野にも及びつつあることです。

これから医療分野がどのような影響を受けるのか、そして私たちの生活がどう変化していくのか、について解説していきますね。


1:データサイエンスとAIの具体的な進展について

テクノロジーが発展していく中で、医療技術もその恩恵を受けています。医療の進歩の背景には、データサイエンスとAI(人工知能)の力が大きく関わりがあります。その一方で新しいテクノロジーがもたらす進歩は、データの取扱いや管理に関する新たな問題を生んでいるのも事実です。

ここで論点をより理解するために、データサイエンスとAI(人工知能)について解説すると、、、。

データサイエンス:

データサイエンスは、大量のデータから有益な情報を引き出す学問です。たとえば医療の場では、遺伝子情報や生活習慣、さらには医療機器からの信号データまでを解析し、疾患の早期発見や効率的な治療法の選定に利用されています。

AI(人工知能):

AIは、データサイエンスをさらに具体的、効率的にする手段です。たとえば、X線画像から病気を自動的に診断することやAIが心電図のデータを解析し、心臓の病気を早期に発見するケースがあります。また、AIは大量の論文や研究データから、新しい治療法や薬物の候補を見つけ出すこともあります。

※参考資料をもとに各論点をまとめています。

参考資料:
①データサイエンスと人工知能の関連性や違いとは?必要な知識やスキルも解説
②データサイエンスとAI(人工知能)の違いとは?
③データサイエンスとAIの違いをわかりやすく解説 – 活用事例も紹介

2:データの権威とリスク

しかし、これだけの大量のデータが必要となると、その所有と管理についての問題が生じてきます。特に病院や大手テック企業が大量のデータを抱えることで、彼らが医療において不釣り合いな影響力を持つ可能性が高まることが懸念点です。具体的な問題点は次の4つになります。

①指導者たちが直面するテクノロジーの課題

多くの病院では、データ運用の権限は病院長や各科の部長が持っています。これらの責任者は多忙で、ビッグデータやAI開発戦略に対する専門知識が必ずしも豊富でないことも考慮されます。そのため、ビッグデータやAIに精通しているドクターやエンジニアがデータをより効果的に活用・開発できるような環境の整備が求められています。

②施設内の狭い範囲でのデータ活用

また、多くの病院は独自のデータを持っているものの、その活用が病院内に限られてしまっています。これでは、十分なビッグデータを生成・活用することが困難です。施設横断的なデータセットを作る環境が必要であり、これによって多角的な研究や診断が可能になるでしょう。

③巨大テック企業のデータ買収問題

その一方で、Googleなどの巨大テック企業が大病院の患者データを買収している事実も無視できません。このような現状では、データを提供する病院とAI開発をするテック企業が利益を得る一方で、患者自体はその富の恩恵を受けていない場合が多いです。患者へ生まれた富を分配する仕組みの構築が求められています。

④データへのアクセス制限と開発競争

現状ではデータへのアクセスが制限されていることで、新たなAI開発の競争が起きづらい状況もあります。このような環境下では、テクノロジーの進歩が遅れる可能性も考えられます。

今後医療はビッグデータ、AIが主流になっていくと考えられますが、患者データは大病院と巨大IT企業の寡占状態になっています。また、情報が寡占されることにより、一部の科学者や技術者でなければ情報にアクセスできず、AI・プロダクト開発の競争が起きにくい状態になる可能性が高いです。

このような状況では、患者は自分の医療データに対してほとんどコントロールを持てず、そのデータがどのように利用されるのかについても不明確です。これが引き起こす問題としては、データの不正利用や、プライバシーの侵害、さらには不適切な治療が行われる可能性も考えられます。

3:ブロックチェーンとWeb3が提供する新しい視点

そこで私が注目しているのが、ブロックチェーン技術になります。

ブロックチェーンを簡単に説明すると、「分散型のデジタル台帳」のことです。普通の台帳や記録は一か所にまとめられていますが、ブロックチェーンはその情報をいくつかのコンピュータ(ノードと呼ばれる)に分散させて保存します。

メリットは、何か新しい情報(取引、データなど)が追加されると、それが「ブロック」というデータのかたまりとして各コンピュータに保存されます。そして、それぞれの新しいブロックは前のブロックと「チェーン」のように繋がれていく仕組みです。

ブロックチェーン技術により、

①システム障害などの影響を受けにくい
②改ざん防止に役立つ

主にこの2つの恩恵を受けることができます。

このブロックチェーン技術が医療の進歩と引き換えに引き起こされる問題を解決してくれると私は考えています。

それにより、データの改ざんが極めて困難となり、安全性が高まります。

このブロックチェーンを基盤とした新しいインターネットの形、Web3では、患者自身が自分のデータをコントロールすることが可能です。具体的には、自分の医療レコードや診療情報を安全に保存し、必要な場合にのみ、信頼できる医療機関や研究者と共有できます。

まとめ

データサイエンスとAIが医療界にもたらす利点は計り知れませんが、それに伴うデータ管理の問題は深刻です。ブロックチェーンとWeb3のテクノロジーは、患者が自分自身の医療データを安全かつ自由にコントロールできる未来を提示しています。このような技術が一般化されれば、医療は更にパーソナライズされ、より安全で、より公平なものとなっていきます。

追伸:

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