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相続税税務調査の話 相続前に現金をおろしていたらどうなるか
1.税務署からの連絡
税務署から相続税の税務調査をしたいとの連絡があった。調査先は子供のいない夫婦であったことから配偶者に財産を全てと遺言書を残していたことから相続税の申告をしたけれども相続税はゼロであった案件であった。相続税の特例で配偶者であれば1億6000万円までは相続税がかからないとう特例がある。そのためそのような案件に相続税の調査が入るというのはほとんどない。このようなケースで相続税の調
年収1000万円の所得税はいかほどか
さて、会社員の給料としてエリート会社員の一員として社会的にみなされている年収1000万円という数字。果たして1000万円の給与をもらうと所得税はどれくらいかかるのでしょうか。
前の記事でみてきたように給与収入1000万円といってもこの1000万円に対して税金が課税されるわけではありません。
給与収入 − 給与所得控除 − 所得控除 =課税所得
この課税所得に対して累進課税の税率がかります。そ
日本の所得税は高いのか『その1』
日本の所得税は高いのか。イメージで日本の所得税が高いように言われていますが、本当に高いかどうかサラリーマンは源泉といって会社が支給する給与から勝手に引かれて振り込まれますので自分が年間にいくら所得税を払っているか把握している人は少ないと思います。
日本の所得税率は下記のようになっています。課税される所得金額というのは給与収入の額面だと思っている方もいると思いますが、これは給与収入から給与所得控除
相続税税務調査の話 共有不動産③
税務調査官は持ち帰って他の調査項目とあわせて共有不動産の家賃の帰属を検討したようですが、二カ月くらいたって、この論点について、長男の預金の金額の中には父親の預金とすべきものが含まれているのではという回答だけが返ってきたのみでした。
二カ月近くたってそれだけかいと思いながら、なんとも抽象的な税務署の回答で、こういうケースでは割とふっかけてくることもあるので毅然とした態度で「そうであればいくら含まれ
相続税税務調査の話共有不動産②
親子で共有となっている不動産の家賃収入が何棟もあり、その家賃が親に入ったり子に入ったり、親子で不動産収支の精算のためお金を振り込んだり、振り込まれたりがもう何十年も続いていたのでもはや正しい金額はわかりません。相続税の税務調査では、家族間でのお金の入出金が頻繁にある場合は、法人税と違って帳簿や過去の取引の証憑は存在しておらず個人の生活費が常にお金の動きとして入り込んでしかも何十年という年月が経過し
もっとみる相続税税務調査の話 共有不動産①
相続税の税務調査は多くの場合は1日4時間〜6時間くらいで税務職員が2名でやってきて相続人の話を聞きます。
最初の2時間くらいは雑談のような話で、亡くなった方の趣味や嗜好、性格など税金の話とはおよそ関係ないように思う話ですが、本当に関係ない場合もありますがほとんどのケースでは確信に迫るための伏線となっています。
相続人は初めて相続税の税務調査を受けるのでここで安心して結構色々話をするのですが、そ