相続税税務調査の話 共有不動産①

相続税の税務調査は多くの場合は1日4時間〜6時間くらいで税務職員が2名でやってきて相続人の話を聞きます。

最初の2時間くらいは雑談のような話で、亡くなった方の趣味や嗜好、性格など税金の話とはおよそ関係ないように思う話ですが、本当に関係ない場合もありますがほとんどのケースでは確信に迫るための伏線となっています。

相続人は初めて相続税の税務調査を受けるのでここで安心して結構色々話をするのですが、それが後にやっかいなことにもつながります。

とある地主さんの税務調査

結構若くしてお父さんが亡くなってしまい専業主婦の妻と会社員の息子、専業主婦の娘のところに相続税の税務調査が入りました。

お父さんは昔からの地主で相続で土地を受け継ぎアパート経営をし、貯まったお金を担保にお父さんと息子は銀行からお金を借りて息子と共有名義でアパートを何棟も購入してました。

お父さんと息子の共有名義のアパートでしたが、このアパートの家賃は全額息子の口座に入っているもの、お父さんの口座に入っているものなどがあり、経費は全てお父さんが支払っていました。

途中家賃の精算のためかお父さんの口座と息子の口座でお金がいったりきたりして、結果相続時点で息子の口座に結構なお金が残っていました。

税務調査の目的はこの息子名義の貯まったお金がお父さんが本来受け取るべきであったものが含まれていないかということを確認するためのものでした。

果たして税務署はどのような見解を示すか。

次回へ続く








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