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【生活保護】地方の受給者の実情と、貧困思想からの脱却【マネーリテラシー】

先日、年に1回の楽しみにしていた旅行に行ってきました。
普段は働けないために障がい者施設に通っていますが、身体が弱い僕は旅行に行くと疲れで寝込むため今は施設にお休みをいただいています。
間に通院日も挟みますが、土日含めて計4日のお休みをちょうだいしました。
そんな感じでベッドの中にいるだけで暇なので、ちょっと具合が良く頭が回る今の隙にこれを書いている次第です。


生活保護をいただいています

タイトルにあるとおり、自分は障がい者年金の差額分を生活保護からいただいて生活しています。

勘違いなさる方もおられるのですが、生活保護費満額プラス年金ではなく、生活保護費から年金を差し引いた差額分だけ支給されるんですよ。

ちなみにハンドメイドやせどり、日雇いや施設の工賃などといった収入は、月におよそ1万5千円ほど(地域によってかわるかもしれませんが)を超えた収入は過去に受け取った保護費の返納分として全て納める決まりです。
もちろん知人からもらった施しや博打で勝った分もキチンと申請して超過分をお納めするのが決まりです。
もらったり博打を打ったりすることは個人の自由なので制限はありませんが、申請しない場合は不正受給となりバレたら即停止です。
逆を言えば、1万5千円までは自分の手元に生活保護受給額にプラスして残ることになります。

ということで、僕はお家賃と定期通院の医療費実費約1000円ほどと生活扶助費を年金差額1万3千円ほどを月々生活保護でまかなっていただいて生活ができております。
(逆を返して言えば、僕がいただいている年金は生活保護よりも少ないということです。厚生年金や国民年金の1級などの場合は地域によっては生活保護費を上回るため、基本生活保護は支給されないか医療扶助のみなど一部のみしか適応されないはずです)

地方住みの生活保護受給者の実情

地方は物価が安いから保護費が少なくても都心より裕福に暮らせてると勘違いされることもよくあるのですが、地方はお店が少なくスーパーのブランディング分けもありませんしドラッグストアや家電量販店の販売競争がないためにぶっちゃけ都心部よりも割高だなぁと感じています。
お店に行くまでのガソリン代やバス代もかかります。
田舎はお店を選べませんからね。

病気が酷くなってしまう以前は都心部に定期的に行く機会がありまして、その際にはいつも日用品や基礎化粧品などを買い込んできていました。
地元で買うと値引きや他社競走がなくて高いんですよね。
こちらでは通販でしか買えないものが都心のスーパーには普通に置いてあったり、とくにドラッグストアで売っているものは毎回買い込んできて、それで生活をしていました。

食品類は地域によっては格安なところもあるかもしれませんが、僕のところは物によっては同じくらいで安くても質が悪いとか都心部の特売価格程度です。
1回の買い物が5000円だったとしたら、都心部の大衆スーパーの6000~5500円ほどかと思います。
もちろん買う品にもよるでしょうけど、感覚値としてはそのくらい。
業スーの方が安い品があるのも同じで、業スーの価格は同じくらいです。

僕の住んでいるところと都心部の差は、日用品や家電は安く食料品は同じくらい、受給額は万単位で多い、となるため都心部の受給者の方が余裕はあると感じています。

引越しを視野に

そんなこんなで引っ越しを視野に貯金をしています。
といっても生活保護の中からですのでチリツモ感覚で本当に少しずつですが。
大好きな遠出も年に1度くらいは行きたいですし、病態も1度悪化してしまったので、のんびり療養しながらもう少し賑わっているエリアの引っ越し先をネットで物色していたりします。

幸い近くにコンビニはあり、ギリギリ徒歩圏内に飲食店も2件ありますが、飲食店はさして美味しくもないために滅多に行きません。
映画館までは車で30分ほどですが車も手放してしまったために無理に行こうとすると徒歩40分電車1駅バス15分になりますから、映画はもっぱらアマプラで観ています。
アマプラって安くて便利ですよねぇ。

市がやっているイベントや福祉事業もほとんどは車でしか行けない場所なので、そういった恩恵を受けられることはありません。

元々この身体は寝てることの方が多いので、関係ないといえばそうなんですがね。(笑)

生活保護受給者のマネーリテラシーの低さ

風の噂で先日、生活保護受給者のデモ活動があったと伺いましたが、元気があって羨ましいですね。
それに僕は安物の服を買うことも旅行に行くこともしますから、そういうデモに参加なさる方はきっとよほどお金の勉強をなさってこなくて使い方をよく知らないのでしょうね。
僕もかつてそうでしたが、貧乏の家に生まれて低所得者層として生きてきた人は上手なお金の使い方を学ぶ機会がなくて使い方が下手なんですよね。
科学的にもお金のことばかり考える生活をしていると正常な状態よりもIQが下がるらしいですから、尚更です。

僕は自分でお金管理を元々ある程度できていたために月々の報告は最小限で済んでいますが、もっと使い方が下手な方だったり地域によっては生活保護の担当者(ケースワーカー)に毎月こと細かに家計簿を見せるそうです。
そこでお金の使い方を指導してくれるんだそうで、本来は親に教えてもらうはずだった基本的なことを学ぶ機会がなかった人たちに対してそんな指導までしてくださるなんてとても良い支援ですよね。

やす物買いをしなくなった

ちなみに僕のお金の価値観の変化はというと、安物買いをしなくなったんです。
食べたいものを買える範囲で食べ、欲しいものを買える範囲で買うようになりました。

僕もマネーリテラシーの低い家庭で育ったため、こうして寝てるしかない時間にマネーリテラシーについてYouTubeなどで学ばせていただいたんです。

他の記事でも少し語っていますが、例えば安売りのパン98円を5個買い込むのではなくて自分が食べたい498円のフルーツを買って5日間でちょこちょこ食べる方が幸福だし健康的だし支出も変わりありません。

398円の小さなコンビニ飯を買うよりも280円のちょっといいカップ麺の方が、僕は満たされるし安上がりなことに気付きました。

何となく低脂肪乳を毎日飲むのを辞めて、大好きなコーヒーを時々トクベツにカフェラテにするための牛乳か豆乳を1本だけ買う方が満足度も高く財布にも優しいことに気付きました。

『自分が何を欲しているのか、何なら満たされるのか』そういう根本的なところを見るようになって、随分とお金の使い方が変わったんです。

あ、もちろん格安SIMとか、固定費の面でも工面はしていますよ。

月々の予算決めも、毎月試行錯誤をするのが楽しくて続けられています。

おかげで日々の幸福感や満足度はあがり、貯金額は少し増えました。

マネーリテラシーを学んで変化してきたこと

大好きなコーヒーは、普段はインスタントのスティック100本入りをAmazon定期便で2ヶ月ごとに2箱買っています。
普段の『ぷちご褒美』にドリップを買うのを辞めて、インスタントをカフェラテにすることでトクベツ感を出しています。
そうすることで1日3杯までと自己管理もできて瓶ゴミが無くなり、外出した際のコンビニや喫茶店の『豆のコーヒー』に前よりもっと喜べるようになりました。
食欲がない日のためのゼリー飲料とプロテインを併せて定期便を頼むことで割引率も高く設定されています。
水物は自分で買ってくると重いし、定期的に食欲がなくなり拒食っぽくなるのでゼリー飲料とプロテインは生命線なんですよね、助かってます。

働いていた時にホイホイ買い込んでいたアニメグッズは本当にお気に入りのものだけを残して売却し、いただいた保護費を少しばかりですが返納することも出来ました。
今は日常に満足度が上がったせいか不思議と集めたい欲も無くなり、見かけても買うことは無くなりました。
最近ではガチャガチャをつい癖でチェックしてしまっても、偶然みつけた可愛らしいサコッシュのガチャを「旅行に持っていくのに丁度よさそうだ」と1回やっただけで満足するほどです。
カプセルに収まるくらいコンパクトなわけですから、小さなポーチに入れて持ち歩いています。たった400円でお気に入りの旅行用サコッシュが手に入り、とても満足しています。

身体が重くてお風呂に手間取るので、シャンプーコンディショナーボディーソープ洗顔とそれぞれを買うのをやめて、全身を洗えるソープ1本にしました。
詰め替えも買い物も掃除もラクになって、もちろんお財布にも優しいです。
その分お風呂上がりのケアは手を抜くとすごくナチュラルな仕上がりになってしまいますが、身体がしんどい僕としては風呂や掃除や買い物がラクなことほど嬉しいことはありません。

マネーリテラシーの低さから脱却して思うこと

裕福な家庭やマネーリテラシーのしっかりした家庭に育った方は、きっとこれを読んで驚いていることでしょう。

マネーリテラシーが低い人というのは、このようにして自分の欲求を満たしてあげることが下手で自分を蔑ろにしてきた人が多いなと僕は感じています。

下手だから、物だったり買い物だったり他人だったり安いってことだったり愚痴だったりに求めてしまいがちというか。

そこから抜け出せることが出来て本当に良かったと思っています。

余裕はさしてありませんが、幸福度は上がり安心して療養に専念させていただいています。

お金は『どう使うか』が大事なんだなぁとつくづく思う昨今です。

当たり前なんですけど、自分が買ったものに囲まれて、食べたものに身体を作られて、生きているんですよね。
そのことにやっと気付けて、少しづつ実感しているところです。

おわりに

さて、僕の実情はあなたの良い参考や楽しい読み物となれましたでしょうか?

僕はこうしてウンウンと頭を捻りながら文章を書くことで、弱い身体の悲鳴から気を逸らしながら自分のことを振り返ることのできるとても有意義な時間となりました。 
幸いなことです。
こうした趣味に出会えた僕は本当に幸いです。

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また、マネーリテラシーを学ぶために良い本だと僕が感じている本を数冊とオススメの旅グッズリストを載せておきますので、もし良かったらご覧ください。

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