見出し画像

【お料理】 胡瓜もみ (調理時間:5分)

・胡瓜を使った全ての料理の基本がここに。
・ぼかす味付けをする奥深く、面白いお料理。

シンプルで誰でも作れる「胡瓜もみ」。
実際、こういったお料理こそ奥深く、作り手の腕が試されるお料理なのかもしれません。

このお料理で気をつけることは、塩もみ胡瓜に適度に胡瓜の風味を残すこと、そしてお酢で塩のしょっぱさをいいバランスになるようにぼかすこと。
「ぼかす」という言葉は「味付け」という行為と排反しているように見えますが、実際にそのようなイメージで作るとけっこうこの言葉の意味がお分かりになると思います。

☆材料はこちら

・きゅうり
・塩
・酢
・胡麻

基本の胡瓜もみは、胡瓜、塩、酢のみ。私は胡麻が好きなので、ここに加えました。
これに、乾燥わかめやタコを入れたりしていくわけで、この「胡瓜もみ」が、ほとんどの胡瓜を使ったお料理の基本になることがよくわかります。

まずは、胡瓜を薄くスライスし、塩をまぶします。
塩はだいたい胡瓜の重さの0.8〜1%。普通の胡瓜がだいたい100g前後なので、指3本で摘んだ塩(これがだいたい1g弱)ぐらいがちょうどいいと思います。

全体に塩を塗すように軽く混ぜ、手の腹で胡瓜を潰さないように、優しく押します
そしたら天地返しをして、もう一度、優しく押します。
「胡瓜もみ」という名前のままに、ぎゅうぎゅうに揉んでしまうと、胡瓜から風味が抜けてしまうので、優しく押す、というのがすごく重要です。

3分ほど置いて、塩を馴染ませます。

ここからが、ぼかす味付けです。
今の胡瓜は、塩と胡瓜のいいバランスの味になっていて、それをお酢を少しずつ加えながら、しょっぱさを和らげていきます。
酸っぱくしているはずなのに、味が和らいでいくというのがとても奥深く、面白いなと思います。
丁寧に、味見をしながら、酸っぱさとしょっぱさのバランスを組み立てていってください。

ごまをかけて、軽く和えます。

お皿に盛って出来上がりです。

この胡瓜もみが出来るようになると、味付けの感覚がかなり身に付くと思います。
塩と酢という分かりやすい調味料で、どのように味付けの立体感を出していくのかという感覚を、自分で掴めるようになります。

「胡瓜もみ」というお料理を通して、少し難しい味付けのことを書きましたが、夏場は毎日食べても飽きないようなお料理なので、胡瓜の終わりのこの季節に、覚書として書きました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?