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モンスターじゃないほうのクロ田さん

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黒田目線
黒田有
毎日新聞出版

●えっ、黒田さん!?

 東海ラジオでおなじみの山浦ひさしさんの単独ライブを見に行く日に、出掛ける準備をしていると、名古屋のヨシモト芸人のアンダーポイントの番組で、ゲストとして、黒田さんがゲスト出演されていてこの本の宣伝をされていたので、ライブ直前に書店に駆け込み即購入。

●そもそも、このコンビ、そして、黒田さんって?

 そもそも、「“メッセンジャー”って誰?」って思う人も少なくはない。関西では知らない人はいないコンビのその片方の人が、黒田さんである。東海地区に住んでいて、そんな関西の人を知るきっかけになったのは、よみうりテレビの朝の大人気情報番組「なるトモ!」がネット局を拡大するにあたり)、地元でも、観ることができるようになったこと。

●そういえばこの番組ありましたね

実は、2008年に日本テレビが、よみうりテレビ制作の「ミヤネ屋」をネットする数年前に、日本テレビが「なるトモ!」をネットしたのだが、半年で低視聴率で撤退した、東京でも大阪でも闇歴史な番組。その番組の月曜レギュラー。そして、同じレギュラーの山崎邦正(現・月亭邦生)さんと、総合司会の陣内智則さんと、3人の掛け合いは毎週楽しみにしていた。

●黒田さんを構成する3大要素とは

①エエ声なこと

「低い声」なんですよ。と、言う私も、初対面の人の10人中9人は「エエ低い声してらっしゃるわ」といわれるので、黒田さんの気持ちがいたいほどよく分かる。芸人としては、アドバンテージなんだけども、本人は、実はコンプレックス。そして、妙に離別した父親に似ているところが煙たがられるのが、マザコンな彼として複雑な心中であった。マザコンエピソードも有名な話。

②貧乏だったこと

 耳の片方がちぎれているように見えるのは、ネズミにかじられてしまったからだ、とネタにするほど困窮した生活をしていた。と、いっても、貧乏を不幸せに思わないのが黒田さんの美学であり、そこも母親から起因するモノである。

③未だ未婚である

 某女優とも熱愛報道されたが結局駄目だったみたい。女性に対して不器用なのは、幼少期や思春期の甘酸っぱいエピソードがあり...

●僕は好きだな、黒田さん

 テレビでは進行を淡々と進めるが、VTRでワイプで抜かれてると人情味あふれる表情をしていて、喜怒哀楽を不器用に具現している。でも、恥ずかしがり屋ではにかんでいる姿も好き。そんなリスペクトしている芸人の一人である。

 

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