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未来は僕らの手の中(2) 日本の現実的な未来像 〜 SDGs・探究への招待 #068 ~

 前回みなさんに紹介した動画、観てくれましたか?

 ビーグルを使った医療は、『ミクロの決死圏』というSF映画(なんと1966年)そのままですし、同時翻訳機能のイヤホンは、バベルの塔以来の人類の悲願です。言語の壁が完全に取り払われたら、また人類はバベルの塔を造ろうとして神様から罰せられるのでしょうか? 

 結局人類は、世界各地に残る神話を再現しようとしているだけのようにも思えます。黙示録ですね。

 さて、前回、みなさんに、

なぜあの動画で描かれている未来像がとても現実的だと言えるか? 

と質問しましたが、技術がどうだからとかではありません。とても単純な理由です。

 それは動画の制作者が経団連だからです。

 経団連については、知らないとまずい一般常識レベルなので、ぜひ調べてくださいね。ホームページものぞくといいと思いますが、Wikipediaが一番わかりやすく解説しています。

 経団連の動画からも読み取れるように、日本はSociety5.0に生き残りを賭けています。いちはやくSociety5.0を実現して、その技術や、そこで得られたデータや情報を輸出したり、諸外国と渉(わた)りあうための武器にしたいのだと思います(つい最近まではそれが原発の技術でした)。しかしSociety5.0を実現するためには、どうしても必要な力があります。

 その力は従来型の勉強では得がたい力です。もちろん従来型の勉強で得ることのできる「知識」は必須の土台であり続けますが、知識の習得それ自体が勉強の到達目標ではなくなりつつあります。
 なぜかというと、あらゆる知識はインターネットで、必要に応じて得ることが可能な環境になったからです。これは今後加速していき、早晩議論の余地はなくなるでしょう。

 「もの知り博士」は、テレビのクイズ番組で消費されることはあっても、残念ながらSociety5.0では重要な役割を果たせない。「もの知り博士」はグーグル先生には勝てない。そういえば、チェスで人間 VS AIのニュースも、ここ10年ぐらいとんと聞かなくなりました。試合にならないからなんでしょうか。代替可能な歯車優等生の時代は、少なくとも今の実社会ではとっくの昔に終わっているんですね。

 明日もこの続き、いきますのでよろしくお願いします。

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