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保育士になって気づいた保育実習で大切なこと

保育士を目指す学生が必ず経験することになる保育実習。今回は保育実習の意味について僕の考えを書いてみたいと思う。

実習中の学生の気持ち

実習をする中で絶対にしなければならないこと、それは日誌を毎日書くことです。
保育学生の99%はこの日誌が辛いと言う。(僕調べ)
保育日誌とは主に【子どもの動き】【保育士の動き】【実習生の気づき】【振り返り】の四つを毎日書き込み毎日担当の保育士さん提出する。

僕の通っていた学校では一回の実習期間は二週間(土日は休みなので実質10日)あり、10日間日誌を書くことに加え午前中の活動を実習生が中心となり行う【部分実習】や、1日全てを行う【責任実習】のプログラムを考え、計画書を作成する。
学生時代の僕はこう思っていた。
「保育の勉強を始めて一年も経ってないのに活動なんかできないよ」
「日誌で精一杯なのにやること増えるとかマジ?」
とこのような感じで心の底から休みたいと思っていた。

日誌に関して言えば、コピペできる箇所はなるべくコピペし、自分にとって学びになった箇所を日誌に書き残すことで、将来的に自分の財産になるのではないかと思い【実習生の気づき】【振り返り】に力を入れるようにした。
そうすることで、【子どもの動き】【保育士の動き】の見方も変わりいい意味でリラックスして実習に臨む事ができた。

だが、こんなにも休みたいと思っていた保育実習だが学ぶことはすごく沢山あった。
・先生と呼ばれることの責任感
・子どもとの会話の難しさと工夫の楽しさ
・先生方の子どもを見る目
・子ども達が自分の考えた活動で楽しそうに遊んでくれることの嬉しさ
などどれも僕の「保育士になりたい」という気持ちを強くしてくれた。

そして今現場で働くようになってからも、先輩の先生方や子ども達から学ぶことは沢山ある。

何のための実習だったのか

学生時代実習に取り組む中で「なんで実習なんかしなきゃいけないの?」
と友だちと愚痴り合う時間があった。
当時出た答えは「保育士の適性検査的な?」「メンタル強化?」「嫌がらせ?」などバラエティに富んだものだった。

保育士になり改めて実習がなんのためにあるのかを考えた。
僕の考えた答えは「学び考えることを意識的にする力をつける為」というものだ。

「学び考えることを意識的にする力をつけるため」

「自ら学び考えることを意識的にする力をつけるため」とはいったい何か。

僕は保育士二年目の頃始めて任せてもらった係の仕事で沢山の失敗をした。詳しい内容については【社会人2年目、限界を知った話】という投稿を読んでほしい。


ざっくりいうと、クラスの先生方への共有不足や計画立ての甘さなどだ。
僕は先輩方と沢山話す中で、「どこが良くなかったのか」「どうすればさらに良くなるのか」をひたすら考えた。
そして三年目になった今、二年目と同じ係になり自分のできていなかったことを改善しながら係の仕事を全うすることができた。

このように、失敗し学ぶことで自分のパフォーマンスはさらに良くする事ができると僕は思っている。

つまり何が言いたいのかというと、実習という場は沢山の失敗を経験できる場であり、その失敗から学ぶことを最大の価値としてくれる場であるということだ。

実習を受け入れてくれる保育園、幼稚園、様々な施設の先生方は、実習生にものすごい高いパフォーマンスは求めていないと思う。
実習生には沢山考え、挑戦し、失敗したとしてもそこから何かを学んでほしい。
そう思っていると僕は考える。
今はベテランの先生も実習生で不安と緊張を抱えながら挑戦と失敗を繰り返し、実力と自信を身につけていったのだから。

最後に

僕は実習生の頃も保育士になってからも沢山失敗している。でもその度「ここから学ぼう」と自分に言い聞かせてなんとか仕事をしている。
これから保育実習に臨む人にも、これから保育士として現場で働き始める人にも沢山の課題が襲いかかってくると思う。
でもそんな時は、「何か学べるはず」と自分に言い聞かせてとりあえず挑戦してみるのも一つの選択肢だと思う。

とりあえず挑戦してみることで、自分に足りなかったものは何なのか、学ぶべきポイントは何なのかを冷静に捉える事ができる。
実習は辛い、体力的にも精神的も疲労感がたまるだろう。
でも、「辛い、辞めたい、帰りたい」とマイナスなことを考え続けるのではなく、
前向きな意味でバカになり、とにかくやってみたうえで自分なりのやり方を見つけていくことが大切なのであり、楽しく挑戦してみる一つの方法なのではないかと僕は思う。

僕の実習でのエピソードはこちらに書いています。

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