ハルさんが私にくれたもの
初代屋台店長のハルさんと私の関係は面白い。
ちょっとした親子のようでもあるし、何年か経って再会しても変わらずに話し始められる親友のようでもあると思っている。
いや、私の一方的な気持ちかもしれないけど。笑
でも多分そう。そんな空気感がある。気がする。
最初は見てるだけだった
私は、元々「海外の屋台で働いてみたい」という夢があった。
ある時、twitterをみていたら「カンボジア屋台のはる虎さん」を見つけた。
マジかよ。私と同じことを思う人がこの世の中に居たのか。
しかもこの人、既に屋台やってるよ。
本気でびっくりして即フォローして、ツイートを読み漁った。
その時に私の中に巻き起こった感情は2つ。
日本人の女の子で、実際にやってる人がいるんだから、私だって出来る気がする。
と
でもこの人、東大卒だし学生起業家だし、フォロワー多いし、私とは全然スペック違う。私なんかには無理か。
ファーストインプレッション的には、後者の方が強かった。
私とハルさんは違い過ぎる。
ハルさんみたいにいつかなりたいけど、今は無理だ‥‥。
「いつか」なんて、いつまでも来ない
たまにツイートを読んでは羨望の眼差し。
私に出来ることなんてそれくらいだった。
自分は、ハルさんが持っているものを持っていない人間だと思っていた。
思い込んでいた。
でも、「ウジウジしている自分」フェーズは、ある時に終わりを迎える。
仕事を辞める。自分に正直に生きる。
その先のことは何も決まっていなかった。
でも、今までの人生を思い返せば、私はこれまで何度も自分を救ってきた。
今回だって、最終的には自分を救おうと頑張るはず。
そうやって自分を信じることにした。
そう決めたら、まるでそれが運命だったかのように、ハルさんの屋台買収先募集ツイートが飛び込んできた。
「これは私のためにある募集だ」直感でそう思って、迷わず応募してチャンスを掴もうと決めた。
これを逃したら、屋台の夢は一生果たされないと思った。
そして今がある。
ハルさんが私にくれたもの
沢山あるよ。屋台とか機会とか屋台とかね。(待)
ではなく。真面目なところでいえば、勇気と愛。
私が屋台をすることが決まって、初めて書いた記事にくれたコメント。
記事をツイートしたら、その瞬間から普段の私には全く想像できない反響の嵐をもらった。
リツイート、コメント、いいね、コメント、引用リツイート……
沢山の応援がとっても嬉しかったけれど、同時になぜか苦しかった。
多分、私の個人的な決意に対して、こんなに沢山の人が熱狂してくれたことが初めてだったから面食らったし、「期待に応えなきゃ」っていう責任感みたいなものが生まれていた。
そんな私に対して「応援は気にせず、自分を見つめろ」と軌道修正してくれたのが、この言葉だった。
良い意味で、相手を気にしない勇気。
そして、どうなっても受け入れるという愛。
言い方は不器用かもしれないけど、その時の私には有難かった。
肩書きや見た目で判断するのはもったいない
そういえば、私はハルさんにオフ会に参加した1回しか会ったことがない。
トータル話したことも、2時間くらい。
屋台売却は、私の人生初のLINEpay支払い。笑
でもその会った1回の中で、沢山の人に愛されていて、愛された分だけ相手に返す行動が自然にできる人なんだって知った。
人の悲しさや苦しさに本気で共感できる、優しい人なんだなって知った。
Twitterや肩書きで見るよりも全然完璧じゃなくて、良い意味で普通の女の子なんだなって知った。
百聞は一見に如かず。
あと、ハルさんに会ったのと同時に、その周囲の人にも会って、
人は見かけによらないなあって強く思った。
「東大生=雲の上の人」という先入観を、私はこの時に捨てた。
多分東大生って、逆学歴コンプになるくらい周りから評価されちゃう。
勿論、義務教育で全員が通る「勉強」の道で1番になったことはすごい。
だけど、すごい前に普通の人間なんだよね。
「すごい」ってだけで、周りが自然と距離を取る。
「すごい」って目でみてくる。
「すごい」って声を掛けられる。
私は今まで、東大生を「すごい」の奴隷にしていたかもしれないと反省した。
そもそも「東大生」って括ることもナンセンスだよね。
一人一人、違うことを考えて学校を選んで、違うことを勉強して世の中に出ていくんだから。
「東大生」って括って、「自分とは違う人」って思って、自分を安心させるのは誰の得にもならない。やめようと思った。
カンボジアでの過ごし方
私はカンボジアに来てから、1回もハルさんに連絡していない。
日本を経つ前日に連絡したけど、ハルさんはさすがでサラリとしたものだった。
そりゃそうかと思い。
だから最初は、しないで過ごそうという意識で連絡をしなかった。
でも今は、ハルさんに連絡するより、その辺の人に聞いて回ったほうが早いと思ってるから連絡しない。
現場にいる人にしかわからない、悩みや解決策がある。
現場にいない誰かに頼っても、100%の状況を共有することなんてできない。
最終的な判断を下すのは、いつだって自分。
私は屋台に携われるたった一人の人物だから。
屋台が終わって帰ってきたら、完了報告とか今後どうするのかとか話せたらいいなあと思う。
けど、ハルさんはもう次の道を進んでるから忙しいかな。
ハルさんに会って、「こんなに自分にまっすぐに突き進もうとする同世代が居るんだ、私も頑張れる」って思えた。
そんなパワフルな熱を発している人。
ハルさんの屋台と私の屋台とは、やっぱり全然違う感じになっている。
でも、私もそんな風に熱を発せる人になれたらいいなあ。
ご清聴、ありがとうございました。
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