マガジンのカバー画像

組織の発酵って?

23
人や組織において、なぜ「発酵」が必要なのか、このキーワードに辿り着いた四方山はなし
運営しているクリエイター

#組織発酵

なぜ組織発酵学を創ろうと思ったのか?その3 ~ルール徹底教育への違和感

なぜ組織発酵学を創ろうと思ったのか?その3 ~ルール徹底教育への違和感

組織発酵学を開発しようと思った動機、原点を語るシリーズ。
今回は、また違う角度からお伝えして参ります。

私は、企業の人材育成に、20年弱、様々な形で携わって参りました。ここ10年ほど、特に強く感じる傾向がありました。

それは、締め付ける研修、躾ける教育である「コンプライアンス研修」「ハラスメント研修」などのルール徹底型、「こうしちゃだめよ!」研修のニーズが、どんどん増えていったことです。そうい

もっとみる
ハイパフォーマー=イノベーション人材への大いなる違和感

ハイパフォーマー=イノベーション人材への大いなる違和感

いままで、組織発酵学の開発動機を色々な角度で書いて来ました。発酵の世界と育成の関連性、自分のキャリアを紐解いてのヒストリー、そんな事を中心にお伝えして参りました。

今回は、少し見方を変えて、組織発酵学の中身、コンテンツや実施方法に関連するお話をして参りたいと思います。

その1つが、タイトルにも掲げた「ハイパフォーマー=イノベーション人材」という一見当たり前に捉えられがちな公式への”大いなる違和

もっとみる
組織発酵学の裏側 ~発酵と育成の関係その1~

組織発酵学の裏側 ~発酵と育成の関係その1~

組織発酵学を創る動機、キッカケをお伝えするシリーズ、第3弾。

今回は、なぜ「発酵」だったのか。
それが、育成や教育とどう結びついているのか?
恐らく、皆さんが一番気になるであろう点についてお伝えします。

以前のnoteでは、発酵的思考に出会った人材育成の体験についてお話ししました。新規事業開発の1年間のワークショップをしている時に、悪玉菌的な(やる気がない、悪態をつく)メンバーが、1年間のプロ

もっとみる
腐っても大丈夫!いや、腐りきった方がいい! ~とある企業のプレゼンにて

腐っても大丈夫!いや、腐りきった方がいい! ~とある企業のプレゼンにて

発酵と腐敗は紙一重
今日は、最近の仕事であった「腐ってない?この会社!」と感じた実例を基にしたお話し。陰極まって陽となす、という話である。

それは、当社がとある大手企業からの依頼で、研修コンサルティングの提案を役員にプレゼンするシーン。

お客さまから「客先でのプレゼンの勝率が良くない」という相談を受けて、当社で企画した提案をプレゼンするシーン。

今までは窓口の方から、課題や提案の方向性などを

もっとみる
なぜ組織発酵学を創ろうと思ったのか?その2 ~やり方とあり方~

なぜ組織発酵学を創ろうと思ったのか?その2 ~やり方とあり方~

組織発酵学を創ろうと思った
いや、感じた
その原点は何か?その原点をお伝えするシリーズの第2弾。

前回は、自分の中にずっとあった課題の2つ
・自己評価が低いままの自分が生きづらかったこと
・何かを教えるならば、課題をクリアしていないと!と思い込んでいた
この2つの課題に対して、トラウマやブレーキだったものが、解放されていったことが発酵学を創ろうと思ったキッカケだった

そんな事を、お伝えしました

もっとみる
なぜ組織発酵学を創ろうと思ったのか?その1 ~低い自己評価

なぜ組織発酵学を創ろうと思ったのか?その1 ~低い自己評価

組織発酵学を創ろうと思った
いや、感じた
その原点は何か?

色々ある。
色々な切り口、キッカケという動機の”種類”も色々ある
そして”時間軸”でも、昔から感じていた事と最近感じたこともある。

今日は、そのうち、自分の根源的な課題や悩みを直視したこと、そしてそれは他の人も陥りがちなんじゃないの?、そして講師ってやっぱり自分が課題だったことを伝えているんじゃないの?と、この3つが繋がったから始まっ

もっとみる
組織発酵学が目指すモノ ~イノベーション人材の創出のために

組織発酵学が目指すモノ ~イノベーション人材の創出のために

組織発酵学のコンセプト、中身、商品の開発が大詰めである。
このnoteに書きたいことも、実は山程ある。
しかし、今は「溜め」のとき。
練りに練って「溜めて」出したい

それこそ、発酵プロセス、発酵らしい と思っている。
言い方を替えると、可愛がっている。
今回は、その一部を、ほんの一部をお伝えしたい。

さて、組織発酵学は何のためのものか?
何を目指しているのか?
どんな対象に、どんなソリューショ

もっとみる
発酵と組織の成長に共通する「3M」とは?

発酵と組織の成長に共通する「3M」とは?

お酒など発酵食品の醸造を担う方から、お話を伺うと楽しい。

そこには、先人や偉大なる自然から手に入れた叡智と技術の結晶が詰まっている。そんなお話には、人と組織の成長との共通点が沢山!たくさん!
畏敬の念を持ちながら、ワクワクしてお話を伺っている。

先日、そんな発酵を担う方の声を胸にしまい、ノートとペンをもって、山に籠もった。「組織発酵学」のネタ探し、コンテンツの思考を巡らせに。

山の中の静寂。

もっとみる
人の成長に欠かせない「発酵・熟成プロセス」は、目に見えにくい

人の成長に欠かせない「発酵・熟成プロセス」は、目に見えにくい

長年、人材育成の世界に携わってきて、1つ確信していることがある。

「一番成長している時は、その成長が見えにくい」
ということである。

何かに気づき、課題や必要性を理解し、腹落ちし
自分の意識も、行動も変わってくる。

しかし、その意識や行動の変容があっても、そこでは、目に見える成果は出ない。それどころか、周囲から見ても、その変容は見えにくい。

もっとやっかいなことは、当の本人でさえ、変化や成

もっとみる
「組織の発酵」という言葉に辿り着いた「とある企業での新規事業開発プロジェクト」でのエピソード

「組織の発酵」という言葉に辿り着いた「とある企業での新規事業開発プロジェクト」でのエピソード

そもそも、人材育成を生業としている私が
発酵というキーワードにたどり着いたのか?
今日はそんなお話をしてみる。

それは、もう10年近く前になる。
とある飲料メーカーさんでのシリーズ(プロジェクト)型研修。
1年かけて、新商品企画を作っていくプロジェクトだった。

4人✕4チームぐらいで、各班に分かれて毎月ワークショップを実施し、企画や実践、実験を繰り返していくものだ。

集められたチームメンバー

もっとみる
なぜ、組織は発酵させる必要があるのか?

なぜ、組織は発酵させる必要があるのか?

企業の人材育成に携わって20年弱。
色々な組織の状態や課題を見て、そして成長や変化を見てきた。

「とにかく研修が必要なんです!」
という”実施することが目的”となっているようなケースもあれば
「この課題を解決するために必要なんです!」
と目的や過程が明確になっているケースもありました。

ただ、どの状態、もしくはどんな企画をもってしても、どうしても「人を変える」というスタンス・ねらい、いや、、、

もっとみる