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短歌・詩・俳句

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短歌・詩・猫を中心とした川柳などを掲載しています。
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#命

雨後の野

雨後の野

もうここでは、ゴールデンウイークの頃に田植えが終わりました。

今日は早く帰って、猫と散歩。

カミさんに言えないことは猫に言い(川柳?)

猫をバックに、田んぼに映る逆さ富士を撮ってみました。

以前に撮った写真ですがこっちの方が幻想的。

ぐっと気温が上がったので、今夜あたりから蛍が飛ぶと思います。

どこに隠れていたかと思うほど、命があふれ出してくるみずみずしい季節。

ちょっと逆説的ですが

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第32話:命の摂理

第32話:命の摂理

退職者を祝う宴のたけなわ。

退職者の一人である老教師が
「皆さん、聞いて下さい」
と、突然席を立って大きな声で言った。

一同、静まりそちらに注目すると、

皆さん、私は長年かかって人間が癌に冒される仕組みを解明しました。
それをご披露したいと思います。

そう、老教師は言った。

物理を専門とする教師だった。
どちらかと言えば目立つところのない、
風変わりなところのある人で、
それゆえ一部の若

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彼岸花と猫と

彼岸花と猫と

ウィキペディア(Wikipedia)によれば
彼岸花は
曼珠沙華
死人花
地獄花
幽霊花
蛇花
剃刀花
狐花
捨子花
はっかけばばあ
など様々な名を持つらしい

名前が多いのは恐らく
その不思議さにあるのだろうが
彼岸花の不思議さは
あの紅さと
あの茎に花がにょきっと立った姿と
一瞬の生命の燃焼のように
姿を消すことにある

ひとは地上に現れることを
「萌ゆ」と言い
地上から消えることを
「枯る」

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