自己肯定感を高めるとは？

自己肯定感を高めるとは？

『自己肯定感を高めるために、自分を好きになりましょう』
と、言われることがあります。

自分を好きになることは自分に自信をつけることです。
自分に自信をつけると自己肯定感が上がります。



しかし、ここで気をつけてほしいのは、自分を好きになることと、
自分に自惚(うぬぼ)れることは全然違います。

例えば、流行りのブランド服を着てる自分が好き、
高級ブランドのバッグを持った自分が好き、
みんなが憧れる街のタワマンに住んでる自分が好き、
おしゃれなカフェにいる自分が好き、

などは全て自分に自惚れているだけです。

もちろん、自分の好きなものに囲まれて、身につけて生きるのは楽しいです。カフェでリラックスする時間を持てるのは至福の時間です。

しかし、時間を楽しむのと、そこにいる自分に自惚れるのとは違います。

人によってはハイブランドを買うために、タワマンに住むために働くこともあります。つまり、働くことの意味、生きる糧になる場合もあります。

見た目は重要で身なりは大切です。空間や環境が人を作るのも事実です。
しかし、自己肯定感を上げることの本質には繋がりません。

身につける物、車、土地、空間など、自分以外の何かで自分を補うのは自分に自信がない証拠です。

人脈を自慢するために、付き合う相手のステータスや肩書きに依存するのも同様です。

見栄やステータスに頼って生きているのは哀れな人生です。


なぜなら、表面だけを着飾ってる人＝自分に自惚れてるだけの人は、

それらの人や物や空間が無くなったとたん、
何もない自分に焦ってしまうでしょう。

いずれあなたの元から離れていく人、いずれ消えていく可能性のあるものに依存して生きるのは危険です。

移ろいゆくものに自分の価値を重ね合わせて生きることは
とても虚しい人生になります。

家族や恋人や友人でも、いずれ誰からも必要とされなくなった時、
あなたの価値もなくなったと誤認してしまいます。

肩書きやステータスが無くなった途端、
誰でもないあなたになってしまいます。