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Katsuhisa Sakita
2022年3月14日 18:58
ノルウェイの森村上春樹 1987「世界中に君以外に求めるものは何もない、何もかもを君と二人で最初から始めたい」37歳の僕はハンブルク空港に着陸した機内で「ノルウェイの森」のメロディーに直子の記憶を呼び起こされる。僕が大学に入学した1968年のある日、自殺した友人キズキの恋人であった直子と偶然再会する。一年後、直子の20歳の誕生日に彼女と結ばれるが、直後に直子は失踪し、京都の山中の精神療
2022年3月14日 17:41
更級日記菅原孝標女 1059年〜幼少の時「源氏物語」の話を聞かされた作者は光源氏の実在を信じて、京へ上りたいと願う。十三歳のときに願いが叶い、父に連れられて京へ上る。十四歳で憧れの「源氏物語」に出会い、陶酔する。夕顔や浮舟のような恋がしたいとのみ願う。二十五歳のときに父が作者を京に残して常陸国へ赴任。二十九歳の秋、父が隠退、母は尼になる。三十三歳の春、意に反して平凡な結婚。三十五歳のとき、
2022年3月13日 20:38
あさこ・ゆうこ『信濃の民話」1957年(昭和32年)収録長野県下高井郡山ノ内町の「池田利治」の話を『信濃の民話』編集委員の「児玉信久」が採集し、同じく編集委員で作家の「松谷みよ子」が再話したもの。テレビアニメ「まんが日本昔話」で放映されました。昔、ある山の東と西の麓に、それぞれ小さな村がありました。この二つの村は、ちょっとした争いが元で交流が途絶え、山を越す人もなく、峠道には草が生い茂
2022年3月2日 22:04
点鬼簿芥川龍之介1926「僕の母は狂人だった。僕は一度も僕の母に母らしい親しみを感じたことはない。僕の母は髪を櫛巻きにし、いつも芝の実家にたった一人坐りながら、長煙管ですぱすぱ煙草を吸っている。」芥川龍之介は明治半ばに東京で生まれました。ほどなく母親が病み、親族の芥川家の養子になります。ですが、実の父親とはよく会っていました。新宿の牧場に連れて行かれ、アイスクリームをもらったと随筆「点鬼
2022年3月2日 18:40
お血脈(お血脈)信濃国の善光寺が舞台となっている古典落語の演目。短いストーリーなので演者がアレンジを加えて、口演時間を様々に調整して演じられます。上方落語の「善光寺骨寄せ」は「お血脈」のストーリーに、歌舞伎の「加賀見山再岩藤」などで知られる「骨寄せ」のシーンを付加したもの。「お血脈」は善光寺にあるというハンコの名前です。額に押せばどんな人も極楽浄土に行ける御利益があり、これが流行って困ったの