42キロマラソンの最初100メートルを爆走する

人生は長距離だ。

着実に、確実に、ペースを守って走るのが大切。

・・・大切？

本当にそうだろうか？

確かに、42キロマラソンの最初100メートルを

まるで100メートル走のように爆走したら、

確実にそのあとペースが崩れ、あわや脱落となるだろう。

人生は長距離走だ。

でも、短距離のペースで走っちゃ、ダメなんだろうか？

❤️❤️❤️❤️❤️

私は小学生の頃、ずいぶんお調子者だった。

持久走大会の時、決まってスタート直後に全良疾走するヤツだった。

「よーい、どん！」のその瞬間は、異常なくらい周りをリードする。

そりゃそうだ。

私はまるで100メートル走のペースで爆走しているけど、

周りは「ペース」を考えて、あえてゆっくりと走っているのだから。

だから、私はスタートの瞬間は、周りの注目を浴びていた。

「アイツ、すげー！」

「おお！はええ〜」

ただ、それも一瞬だけだ。

「なんだ。最初だけか」

「もうバテてるなあ〜」

そして、それ以降は、かえって嘲笑の的となるのだった。

これが私の小学生の体育の時間の思い出だ。

安易だ、バカだ、と笑うだろうか。

無計画だ、と嗤うだろうか。

でも、たしかに、最初の100メートルだけは、

私はヒーローだった。注目の的だった。

一瞬だけでも、それでも、私は周りを熱狂させることができたんだ。

❤️❤️❤️❤️❤️

人生は長距離走だ。

確かに、ペースを守って走ることは大切だろう。

着実に、確実に、歩みを進めるのは理にかなっている。

でも、あえて、そこで爆走してみる。

42キロマラソンを、100メートルのペースで全力疾走してみる。

確実に、どこかで息切れするだろう。

ペースダウンするだろう。

でも、その爆走している瞬間は、

周りの誰にも生めない熱量が生まれ、周囲が熱狂するだろう。

そして、爆走することで、今まで見えなかった景色が見えるはずだ。

「ペース走」では感じられない風を、汗を、景色を、感じられるはずだ。

その経験は、きっと、100メートルの後にも生きてくる。

残りに41.9キロにも生きてくるに違いない。

スピードは熱を生む。

爆走することでしか、感じられない風や景色がある。

42キロマラソンを100メートル走のペースで爆走しよう。

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