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お気に入りの空間がなくなっていく

家から車で10分ほどの所に、焼きたてのパンを買ってそこにドリンクバーをつけて過ごすことの出来るお店があった。
そう、過去形。
先週からなくなってしまった。

混んでいるときは混んでいるけれど、店の広さがそこそこあるので人口密度がとても低くて、何時間も落ち着いて過ごすことが出来た。

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家に閉じこもっている状態になるとしんどいので、モーニング代わりにここのパンを買って、ドリンクバーをつけて、そしてふり返りをメモしたりしながら時間を過ごすことがまあまああった。

すぐ隣には、DPEのお店があったり、本屋があったりと、ここに来れば結構な時間を落ち着いて過ごすことが出来る。ドリンクバーもセルフサービスとはいえ、一定のレベルの飲み物を飲むことが出来る。

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パンを1つとドリンクバーだと、ものすごく安く付いてしまうので、逆に申し訳ない気分になり、余計に一つパンを買うことが多い。お腹いっぱいになってしまう。

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地上にあるこの駅も10年しないうちに高架になってしまう。

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駅の脇の道から電車を見上げるのがとても好きだった。
こんなに近くに止まっている電車を見ることが出来るのは、なかなかない。
ホームに立っていると、電車の大きさというのはあまり気にならないが、電車の足下と同じ高さに立ってみると、電車はとても大きな鉄のかたまり感がすごくあり、力強さを感じずにはいられない。

駅の周りはまだそれほどでもないが、周囲はどんどん立ち退きが進み、線路のそばまでぎっしりと建っていた建物がどんどんなくなっていっている。

今回、PENTAX MEで撮影したフィルム1本には、お気に入りの空間ばかりが残っていた。気がつくとお気に入りの空間がなくなっているところもあったし、これからなくなるところもある。無意識のうちに、そんなテーマの1本になっていたのが、不思議といえば不思議だし、必然的なものだったのかもしれない。

PENTAX ME SMC PENTAX-M 50mm f=1.4 フジカラーC200

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