「mocopi」アプリのアップデートでAR背景とVRoid Hubからのモデル連携に対応!
ソニー広報部のMTです。
スマートフォンと6点の小型センサーだけで、全身の動きをトラッキングしアバターを動かせる「フルボディトラッキング」を実現した、モバイルモーションキャプチャ―「mocopi」。先日はmocopiを使ったAR音楽ライブの実証実験の舞台裏をお届けしましたが、今回は発売後初めてとなるmocopiアプリのアップデート(ver.1.1.0)についてご紹介します。
※iOSアプリは日本時間4月6日配信開始、Android OS向けは近日中に公開予定です。 [4/21更新:Android OS向けアプリのアップデートも配信開始しました。]
目玉は2つ。① AR背景への対応と②3DモデルデータをアップロードできるプラットフォームであるVRoid Hubとの連携です。
AR背景で、もっと手軽にVTuberに!
どこにでも持ち出して、手軽にアバターを操れるmocopiを使って、様々なVTuberやクリエイターが、リアル空間の中でアバターが動き回るAR動画を作ってくださっています。
これまで、背景の上でアバターを動かすAR風の動画を制作するには、mocopiアプリで背景を緑や青に設定したうえでアバターの動きを収録し、別に撮影した背景の動画や画像と、映像編集ソフトを使ってクロマキー合成する必要がありました。
今回のアップデートではなんと、mocopiアプリにAR背景機能が追加されます。アバターを現実空間の中に置いた状態で、動画撮影が可能になるのです!
操作も簡単。対応するスマートフォン(※)でmocopiアプリから背景変更の画面を開くと、AR背景というメニューが追加されています。これをタップすると、そこにはもう現実世界の中で動くアバターが!アバターの位置を上下左右に動かしたり、奥行きを変えたり、回転させることもできます。
*AR機能(ARKit, ARCore)を搭載するスマートフォンで利用可能です。
アバターを空間の中に置いたまま撮影できると、撮影しながら、現実世界の物に合わせた動きも簡単に調整できます。
また、本格的な動画編集ソフトは使ったことがないという方や、旅行先から自分のアバターを使ったAR動画をすぐにTikTokにアップしたい!という方も、この機能を使えばますますアバターを使ったコミュニケーションがはかどるのではないでしょうか。
身軽に外ロケを楽しむことができるmocopiの活躍シーンがますます広がるアップデート、ぜひお試しください!
VRoid Hubとの連携で、お気に入りのキャラクターを手軽にmocopiで動かそう!
mocopiアプリには公式アバターのRAYNOS(レイノス)ちゃんを含む2つのアバターがプリインストールされています。このほかに、ご自分のアバターをmocopiアプリ上で動かしたいときは、VRM形式のアバターのデータをアプリにインポートすることもできます。
今回のアップデートでは、新たにVRoid Hubと連携することで、VRoid Hub上の3Dキャラクターモデルをmocopiアプリ内から直接呼び出すことができるようになりました。
VRoid Hubは、ピクシブ株式会社が提供・運営する、作成した3Dキャラクターモデルを投稿して、他のユーザーと共有できるプラットフォームです。
ピクシブが提供する無料キャラクターメーカー「VRoid Studio」で制作したモデルや他のクリエイターが投稿したキャラクターを、利用条件に基づいて、利用することができるようになります。
ダウンロード不要で、直接mocopiアプリ内で呼び出せるため、使い方はとても簡単。
あとは利用条件を確認して、「利用する」ボタンをクリックするだけ。あっという間に、VRoid Hub上のアバターがmocopiアプリ内で動きだします!
広報メンバーも、早速VRoid Studioを使って自分のアバターを作り、mocopiを使って動かしてみました。モデリングの知識がなくてもオリジナルのアバターが作れて、しかもそれを手軽にAR背景と合わせて撮影できてしまいます。
VRや3Dアバターを使った発信やコミュニケーションは広がりを見せています。どこにでも持ち出して、手軽にアバターを操れるmocopiのハードウェアの特徴に加えて、今回のアプリのアップデートで、より多くの人がその世界に飛び込むことができるようになるのではないでしょうか。
mocopiの公式アバターであるRAYNOSちゃんの公式Twitterや、先週に新たに開設した公式YouTubeでは、mocopiを通じたコミュニケーションの輪を日々広げています。これからの展開に引き続きご注目ください!