見出し画像

年下の女の子

たやすく解読できる
暗号のような告白を
私は無視した

あなたが素敵すぎて
付き合ってしまったらもう
かっこいい先輩じゃいられなくなるから
あなたと釣り合える女の子なんかじゃ、ちっともなかったから
だからシラを切った

あの日のことを後悔している
あなたと恋人として過ごせた時間もあったのだと
そんな夢のような出来事が
現実に起こりえたのだと

ただただ、怖くて

あなたの瞳にうつる私の姿に、勝てる気がしなかった

私は最後まで
あなたに好きになってもらえる先輩でいたかったから

この記事が参加している募集

いただいたサポートは創作のための勉強費にあてさせていただきます。ありがとうございます。