年下の女の子
たやすく解読できる
暗号のような告白を
私は無視した
あなたが素敵すぎて
付き合ってしまったらもう
かっこいい先輩じゃいられなくなるから
あなたと釣り合える女の子なんかじゃ、ちっともなかったから
だからシラを切った
あの日のことを後悔している
あなたと恋人として過ごせた時間もあったのだと
そんな夢のような出来事が
現実に起こりえたのだと
ただただ、怖くて
あなたの瞳にうつる私の姿に、勝てる気がしなかった
私は最後まで
あなたに好きになってもらえる先輩でいたかったから
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