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起業型地域おこし協力隊公募・現地説明会 開催レポート

曽爾村では、自分で事業をゼロから立ち上げて、3年後に自立する起業型の地域おこし協力隊制度を本年度から取り入れています。その第2期生を公募するための説明会が、12月16日~17日にかけて1泊2日で開催され、前回を上回る6名の方にご参加いただきました。

今回はその内容をかいつまんでレポートしていきたいと思います。


<1日目:オリエンテーション ~ ツアー ~ 懇親会>

初日は、みなさんに曽爾村地域総合センターの地域交流スペース「BENCH」に集合していただいて、まずはオリエンテーションからのスタートです。

オリエンテーションなのに、参加者同士の自己紹介タイムで話が盛り上がりすぎて、なかなか次の予定であるツアーに進めない(苦笑)

その後は、曽爾を巡るツアーに参加していただき、村内の見どころを見て回ったり、村で生まれ、村で育った村民の方の、村にかける想いに耳を傾けたり、と上質なインプットのひと時を過ごしていただきました。

「村は、人が群(むら)がってくるから村と言うんだよ」、というお話を伺ったり
曽爾村が漆発祥の地、ということを初めて知ったり

特に、村民の方から伺われた内容は相当胸に響いたらしく、2日目のアイデアピッチの場でも、その声が多く聞かれました。

そして、その後の起業型地域おこし協力隊の先輩が参加する懇親会では、19時スタートだったにもかかわらず、解散したのはなんと23時半!


「僕は、こんなことをやってみたいんです」

「村でこんなことって、できたりするんですかね?」

「先輩は、なんでそんなことしようと思ったんですか?」

「移住する前に、家族をどう説得されたのですか?(笑)」


などなど、ここでは書き尽くせないくらい、場が盛り上がって意見交換をされておられました。

<2日目:意見交換会 ~ アイデアピッチ>

そして迎えた2日目。

6名の参加者が3名ずつのチームに分かれ、村内の事業者さんや先輩の起業型地域おこし協力隊員、そして、役場職員の方と意見交換していただくセッションと、参加者の皆さんの現時点の事業プランを発表して質問しあうアイデアピッチのセッションに交互に参加していただきました。

その中でも、アイデアピッチはご自身のアイデアに参加者全員からいろんな質問が飛び出す大変インタラクティブな時間となりました。

どうしてこの事業をやりたいと思ったのか、熱い想いがほとばしるプレゼンタイム
それで、協力隊卒業後にどうやって人1人が食べていける利益を稼いでいくのでしょうか?という素朴な質問が投げかけられる質疑応答タイム

みなさん、思い思いのプレゼンをされる中で、すごく思いが詰まっている事業プランや、やりたいことがいくつもあるプラン、実はほかの地域ですでにモデルが実証されているプランや、友達が多くてその方々を呼ぶだけで事業が成り立ちそうなプラン(笑)など、それぞれ大変特徴ある事業プランを発表いただきました。

こちらのアイデアピッチの時間は、2月に控える本番の選考会に向けての模擬試験的な位置づけでもあることから、

「いろいろと事業アイデアを書いておられますが、それを一人でやろうと思うとパンクしますよ。もう少し事業領域を絞ってみてはいかがでしょうか?」

「いろいろとプランはあって、それなりにお金になりそうなんですが、結局どれが本気でやりたいことなんですか?」

「アイデアも熱量も十分だと思うのですが、そのビジネスモデルだと利益が目標に到達しないように見えますが、どうやって不足分を埋めていくのですか?」

「その事業って、許認可を事前に取得しておく必要があるのではないでしょうか?その辺は調べておられますか?」

「そのアイデアは、都会ではうまくいくかもしれませんが、曽爾村のような地域だとじっくり腰を据えて地域と関係性を作ってからでないと、逆にうまくいかない気がします」


などなど、率直な意見がどんどん出てきて、発表者の皆さんはそれぞれがメモしっぱなしの時間を過ごし、どの方も予定の1時間を超過してしまう盛り上がりぶりでした。

<2日間を終えて>

参加者のみなさんそれぞれが、チャレンジ精神にあふれておられ、話しまくり、聞きまくりの2日間でした。

みなさん、やり切った感じの達成感ある雰囲気が出ています

そして、最後の全員トークセッションでは、

「今回の現地説明会を経て、事業プランの弱点が見えてきました」

「当初の事業プランを大幅に変更してエントリーに臨みます」

というような声をいただき、みなさんBENCHを後にされたことが印象的でした。

これから2月には選考会を控えていますが、どの方が来年から曽爾村で挑戦されることになるのでしょうか。今から楽しみですね!

みなさんのエントリーをお待ちしております!


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