相談事例：その3 ～正社員になりたい ～ 復職時にキャリアプランを考えていた
数回前に、「転職活動を行う前にやるべき！3つのこと」について、
ご紹介しました。
具体的な内容を聞いてみないと、イメージは湧いてこないかと思います。
今回も過去に受けた「相談内容」を用いて、ご紹介させていただきます。
目次
1、相談の内容
雇用形態には、働く会社と雇用関係にある正社員・契約社員・嘱託社員、
また働く会社とは別に派遣会社と雇用関係にある、派遣契約があります。
私は人材紹介もおこなっていましたが、派遣業の経験も長いです。
今回は私が担当していた頃に受けた、“相談”をご紹介します。
相談内容は「業務の幅を広げたいので、社員になりたい」というものでした。
その方は卒業後、中堅企業で正社員として働いていました。
けど出産を機に退職されています。
産後「子どもを保育園に入れ、復職したい」というタイミングで知り合い、
彼女は希望や要件にマッチする会社で、「派遣社員」として働いていました。
始めは子どもの体調不良等で急な休みが続くことがありましたが、
ある時からピタッと、子供の体調不良によるお休みがなくなりました。
うちの子は年少の年くらいまで体調不良が多かったのですが、
平均より少し早い時期(0歳児で入園して約1年勤務された頃)より、
急な休みが殆どなくなりました。
そして更に1年経った頃、彼女から相談を受けました。
・もっと業務の幅を広げたいと思うため、そろそろ正社員を目指したい
・子供の急な休みが減ったので、気を遣うことも減った
今回はちょっと違いますよ！
私はこの連絡を受けた時、嬉しくてたまらなかったのです。
◆キャリアプランがある
彼女の場合、派遣社員として仕事を始める前、
復職を希望する時点で、私が勤めていた会社に問い合わせして、
既に一度、キャリアプランについて相談済みでした。
そのため、彼女は「自分のキャリアプラン」をしっかり持っていたのです。
その上で、「○○のスキルを磨きたい」という目的を持って、派遣の仕事に就いています。
◆スキルアップ
彼女から聞いて驚いたのですが、働き始めて3・4カ月経過した頃、
初めての外資企業でのお仕事ということもあり、
「毎朝子どもが起きる前、4時位から英語を勉強している」と聞きました。
また業務で分からないことがあると、調べ尽くして勉強される、かなりの努力家です。
ただでさえ、子育てと仕事で忙しい日々なので、
「くれぐれもお母さんの身体には気をつけてください」と、会う度にお伝えしていました。
けど彼女には“目標”があるから、頑張れたようです。
「仕事もすごく忙しいけど、毎日楽しいから大丈夫！」とタフな返事が返ってきていました。
◆定期な面談
派遣社員として働き始めた後も、通常の連絡ややり取り意外に、
約6カ月に1度位のペースで、本人のご希望により、
定期的なキャリア相談を受けていました。
当初の彼女のキャリアプランを確認しながら、
現状確認、今どの段階にいるのか、これから何をしていくべきか。
また実際に業務をやってみて、方向性の変更がないかどうか等。
一緒に確認しながら、「次はここまでが一旦の目標だね」と確認しながら進めていました。
2、「正社員になりたい」は目標通り
そのため、彼女から「正社員になって業務の幅を広げたい」
と連絡をいただいた時、私はとても嬉しかったです。
それまでの期間、細かな目標があって、少しずつクリアしてきました。
もちろん「正社員になること」が目的、ゴールではありません。
次の仕事でやりたいこと、習得したいことがあり、更にその先にどうしていきたいか。彼女にはしっかりとした目標がありました。
3、転職
次の仕事で何を習得して、スキルアップしたいかの基本方針が明確です。
また3年弱の期間、派遣社員として外資系のとある業界で
購買、サプライヤーの部署で専門知識、スキルを磨いてきました。
英語を学びながら、実務でも使ってきました。
無事に条件のマッチする会社へ転職が決まり、
笑顔で送り出すことができました。
4、その後
今でもメールをいただくことがあります。
相変わらず学びを忘れることなく、日々生き生きと、
明るく楽しく働いていらっしゃいます。
今は社内でおこなう業務がメインなのですが、
彼女は子どもがある程度大きくなった頃、
現地にいって資材を実際に目で見て、触って選定できる業務も、
一度経験してみたいと思っているようです。
5、まとめ
今回は転職活動する前、それ以前の復職の時点において、
ご自身の「キャリアプラン」を持っていた方の例をご紹介させていただきました。
仕事で上手くいかないこと、上手くいかない時期というのは、
誰にでもあります。
しかし彼女には「目標」があるため、
大変なことも一つずつ少し楽しんでいて、クリアしていくイメージでした。
私も営業職の時に同じ感覚で仕事をしている一面があったので、
よくわかります。
文字で表現するのはとても難しいのですが、
キャリアプランを持って計画的に行動していると、
大変なことに直面しても、ちょっと楽しめる感覚です。
目先の問題だけではなく、
プランを立て、「目的」を持って動いていくことが、
理想のキャリアへ辿り着くための近道です。
少しでも、皆さまの転職・復職のお役に立てると嬉しいです。
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