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「女の子らしい」ものを見ると泣きたくなる現状の研究

私は幼少期から、キラキラヒラヒラしたものが好きだ。

セーラームーンのプリンセス姿が大好きだし、ロングスカートのフレアが美しく翻る様は見入ってしまう。

ただ、それらを自分が着用するという場面では、泣きたいようなムカつくようなドロドロした感情が湧き上がって来るのだ。

それがなぜなのか。

女の子らしさと対峙すると嫌悪感が湧く


そのわけが本当に分からず、自分の人生における七不思議のようなものとなっている。

ウエディングドレス姿の友人の写真は本当に見入ってしまう。しかしそれを自分が着用するイメージをすると、「嫌だ、嫌だ」と涙が出てくるのだ。

下着屋さんは入店するだけで泣きたくなるし、イライラしてすぐに店を飛び出してしまう。なぜ誰に見せるわけでもないのに、あんな高価でキラキラしたものしか選ばせてくれないのだろうか。

化粧もいつも嫌悪感を露わにしながら選んでいる。「男だったらこんなことに時間を割かなくて済むのに。」化粧なんて自己満でいいと分かっていても、変に完璧主義な自分が顔を出してコンシーラーだのハイライトだのしっかり使わないと気が済まない。

ラベルエチュードやスナイデルなどの可愛らしい洋服も、喉から手が出るほどほしい。そのくせ、いざ試着すると滑稽に見え、みじめに感じてしまって一度も買ったことがない。結局いつものKBFやニコアンドに落ち着く。

家事や裁縫は苦手だし、得意になろうとも思わない。

結婚はメリットがないからする必要ないと思ってる。最近周りが結婚しだして、メリットが見えるようにはなってきたが、、、。

この女の子らしさへの嫌悪感は何なのだろう。

単に「ボーイッシュ」で片付く話ではなく、憧れてるのに嫌悪感が湧いてくるこの感じは、今まで誰にも理解されたことがない。

はっきりとは分からないが、原因をいくつか考えてみた。

原因①親への反抗心

親は割と女の子らしさを求める人だった。

「女の子らしくしなさい」とは言わないものの、あーしなさいこーしなさい、これはしちゃだめ、と言われることを分析してたどり着く真意は、だいたい「世間一般に言われる女の子らしさを持ちなさい」に帰着する。

アニメはダサい、ギターはうるさい、古着はかっこ悪い、シモネタは言っちゃだめ。

言葉遣いに厳しく、立ち居振る舞いにもうるさかった。

自分で考える力が付いて、自分らしさ親の求める娘像の乖離に気付いて、親への反抗心とともに親に求められた姿に反抗心を抱いてしまったのかもしれない。

原因②世間への反抗心

学生の頃は、まだまだネットリテラシーも低く、情報の取捨選択ができなかった。

つまり、得る情報すべて鵜呑みにしていたのだ。

そのなかで、「女はこうあるべき」「モテる女はこうである」みたいなものを刷り込まれ、自分が本当はどうしたいのかなんて考えるヒマもないほどに、世間の意見だけを吸収していった。

鵜呑みにするだけならまだしも、その裏にある前提条件まで深読みして刷り込まれていた

「女はこうあるべき」という情報からは、そもそも女は女らしくないと価値がないということを悟った。「モテる女はこうあるべき」という情報は、モテないと、恋愛をしてないと、女は幸せになれないかのようなことを思った。

そんな価値観を生み出し、自分を苦しめる世間に辟易した結果が、女の子らしさへの嫌悪なのではないだろうか。

原因③女でいることが嫌い

そもそも私は、自分が女であることがすごく気に食わない。

だってまず妊娠の苦しみを味わうのは女だけだ。女が大変な思いをして子どもを生むのに比べ、男は排泄するだけだ。不平等すぎるだろ、どっちも楽にしろ。

さらに、そんな大変な思いをするから女はさぞ力が必要・・・かと思いきや、体格的に優勢なのは男の方である。意味が分からない。ダーウィン説明しろ。

そうして体格差に適うわけもなく、性犯罪の被害に遭うのは女性が多い。痴漢に遭ったことのある女性は、男性が思ってるよりずっとずっと多いと思う。

しかも、やれ「誘うような格好してるのが悪い」だ、「夜道を歩くのが悪い」だ、・・・女で居るだけで、知能が低い多数に傷つけられなければいけないのか、と悲しくなる。

さらに、何十年も、月に二週間は生理と月経前症候群で苦しむことになるのも女性だけだ。メンタル的にもだいぶキツい。もう辞めたい。

そしてさらにムカつくのが「女は奢ってもらえて得」みたいな意見だ。そんなのはね、生まれながらに美人で家系も太くて港区で豪遊するごくごく一部の女だけだよ。

あと「女性専用車両はズルい」という意見も腹が立つ。じゃあ平等に男性専用車両を作ったとして、なんのメリットがあるというのだ。そしてなぜ未だに男性専用車両が作られないのか調べたことがあるが、理由は『全く需要がないから』だ。お前らは何を求めてるんだ。少し黙っててくれ。

・・・話は逸れたが、そんなこんなで、女でいることのデメリットが多すぎて女であることに嫌気が差しているのかもしれない。

知能が低い、ごく一部の男性のせいで、男性全体を嫌ってしまう女性もいる。

私は他人に期待していないので、男性嫌悪にはならないが、「女である自分」を呪う方向に落ち着いてしまったのかもしれない。

もういっそトランスジェンダーとかだったら説明がつくのにな、とも思う。

1つだけ忘れたくないのは、自分の気持ちに嘘は付きたくないということ。

ウエディングドレスを着る自分を想像するのは苦しいけど、ウエディングドレスに憧れがあるという「自分の気持ち」は隠さずに居たい。

化粧の仕方を調べる自分は嫌いだけど、化粧でもっときれいになりたい、という気持ちは認めたい。

謎は解けないし原因も分からないけど、そんな天の邪鬼な自分でも、幸せでいたいことには変わりはない。

幸せでいるためには、答えを焦らず、自分の気持ちに正直でいなきゃなぁ。




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