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KINFOLKのインテリアの中に8日間住む。 "番外編1"



夫の病院での手術のため、私たちはオランダからベルギーへ移動した。
今回のアパート滞在8日間。キッチン付きべルギーのホリデーハウスである。

まさに、KINFOLKの世界


@KeikoB

手術日が三回も変わったということと、ホリデー期間だったので、もう残されているキッチン付きは、病院がある町にはなく、
仕方なく、30キロ離れたZELEのホリデーハウスに決まった。
高速がない田舎なので車で30分。案外と遠い。
アパートと言うのか、その辺りはよくわからない。
毎日の通勤を考えたら気乗りしない。でも、借りたのだから行くしかない。
ところが入って大興奮

是非是非、よかったら、下へずるずるスクロールしてまずは先に写真で楽しんでほしい。


キッチン付きアパートのクールなインテリア


ネスカフェから、ドロップコーヒーまで種類の多いコーヒー器具
@KeikoB

 大きな農家を改装して、作られていて、全3戸入れるようになっている。
上のリビングルームやキッチン、ベランダと繋がっているのは、二戸。
下の一戸は大家族用かもしれない。すでに横の廃屋の建物も改造中で、そちらはカフェレストラン、朝食スペースになるとか。
他の住人が使うリビング、ダイニングと違う場所にあるのはグッドアイデア。
頼むと、ここの朝食はいまでも食べられる。もちろん、有機野菜。
私は、基本いちいち、自分の食べ物アレルギーのことを説明するのが面倒なのと、高いので、今回は頼まなかった。

地下に、遊びのスペースがあって、ビリヤード、卓球等、いろいろできる。
キッチン、リビングは、シェアリングのスペースとなっている。お水と、ミルク、厳選された紅茶や、コーヒーが設置されていた。ワインなどは、用意されている。後で申告でいいらしい。

ベランダのものも(ハーブなど)取って食べていいよと言われる
@KeikoB


見た目より使いやすい。初めてのキッチン。食器類は少ないけど厳選されてた。私も断捨離か?
@KeikoB
普通の使いやすいまな板は下に隠されていた
@KeikoB
ドロップ式のコーヒー。一人ならこれが一番だとわかった
@KeikoB

シェアリング体験


私は、一泊泊まり出来た人たちと、一日半ほどキッチンをシェアした。挨拶もしない変な家族で、アパートに設置されたワインを飲んでもオーナーに報告しないで出ていったり、アレッシーの湯沸かし器蓋部分を壊したので、驚いた。ホテルオーナーも大変である。

この本当だったら、大勢でのバーベキューもできるベランダがついたアパートで私はほぼ毎日夫のいる病院へ行き、帰ってくるまで一人であった。

心が折れそうだったが、途中ブリュッセルから心優しい友人が一緒にご飯を食べに来てくれ、中華を一緒に食べた。

ところで、昔の昔、イタリアのシエナで留学していた時に、イスラエル(パレスチアン)、アメリカ、オランダ、ドイツ、韓国、イギリスの、友人たちと、一つの家のアパートを分けあった経験を時々思い出す。(時期を変え二つの家。6人共生の時と、4人共生で)その頃のこととはいつかnoteしようと思う。

キッチン、冷蔵庫の使い方、浴室の使い方、全てがお互いに違い、ケンカの毎日。でも今考えれば大変だったけど大切な思い出。


やはり落ち着くこのナチュラルインテリア
居心地のいいソファー このカゴの中には子供のおもちゃが
@KeikoB
ドアが開いてるのが私たちの借りた部屋。中に入ると階段があり2階もある
@KeikoB

地下のエンタメスペースがあることも忘れるくらいの疲れ。


イタリアの疲れが酷く、私たちの部屋が2階付きで、上の部屋にツインベッドが入ってるにも関わらず(4人部屋)、私は、広いリビングルームが気に入り、誰も来ないということもわかっていたので、毎日の病院への通勤時間以外は、この広い場所で過ごした。
気づいたら、遅い時間までここのソファーにいてそのまま寝てしまったり……。私にはリビングダイニングが大きい家というのが理想で、まさに体現したハウスだった。
寝る場所や、浴室狭くても大丈夫。勿論それらも広いことに越したことはないけど。

帰り間際に、初めの日に案内された地下のエンタメスペースの存在をようやく思い出したが、まぁ一人だし、あそこで一人ダーツやってるとしたら、暗すぎる。

体力的にもダメダメだった。異常に夫の荷物が多くて、何度も運んだ。まずはイタリアから、オランダへ。何度もホテルを変えるごとに荷物を移動。その後、オランダからこのハウスへ。そして、ここから病院へ。病院からここへ。そして、オランダの家へ。私は、驢馬か!


読まない本をなぜ死ぬほど彼は病室へ持っていったのだろう? お守りか!?単に私が運ぶのに重かっただけなのに。 

彼が入院してから買わなくてはいけないものも結構多く荷物が増えた。

私はただただ7月の疲れと、旅行の疲れをそのまま持っていて、ストレス発散する場所もない、厳しい毎日。

イタリアからの長距離運転と毎日のここでの病院への通勤で、目の方も疲れ果てていて、読みたい本は読めなかった。(暗っ)

浴室はバスなし、素敵なレインシャワールームがある
@KeikoB

オランダの医療と保険の有効性


夫は6日間の入院。いわゆる大きな病気、大きな手術なのに、オランダだと一泊で帰らされるというとんでもない様子を知ってから、じっくり近隣国や、夫奥にイタリアの病院を調べて、ベルギーの病院に最終的に決めた。

大きな手術なのに、次の日には家にチューブ付きで帰らされるオランダの医療はどうかしてると思う。よく手術の失敗が多いと、オランダは言われているが、実際は手術より、その後の処置やケアが間違っているのは確かだと思う。患者に強さを求める、ポジティブにも、大丈夫と言って。

多くの大きな病気での手術をした人は次の日に退院させられるため、合併症を発症したり、副作用が強く出たりするのであるけれど、身体に自信があるオランダ人にそれを言ったところで無駄だと、最近思う。

基本、オランダは国民保険ではなく全員強制加入のプライベートの保険を自分で選び入る必要がある。比較サイトもある。
その中でも色々とカテゴリーがわかれている。私たちは初めからその保険に、他の国で手術ができるよう付け加え加入していたので、それを使った。

全てではないが、ほぼそれでお金の方はなんとかなるはず。前後で面倒なことはたくさん起きたのは仕方なし。予測していたことだが、オランダへ帰国の際それが起きたのでかなり夫はぐったりした。かわいそうに。


気づいたら、寝ていたりするリビングのソファーで
誰もいないので寛ぎ放題
@KeikoB
古い針が残されているところへ、新しい木が入り、見事に美しいリノベ
でもこのせいでwi-fiが難しいのではないかと疑問
@KeikoB


とにかく広い。私は広いスペースが大好きなので本当に嬉しく自室にはいなかった
@KeikoB


ここの欠点と、それを上回る素敵アパート。



このハウスの唯一の欠点は、Wi-Fiがほぼ最悪なこと。やはり病院近くの、Wi-Fiの効いた単なるホテルの部屋をとればよかったかもと何度も思った。
この死ぬほど私好み85%のインテリアのアパートにいて、それを時々思った。
誰かと、喋る時はベランダでになった。
無聊を慰める術を失い、MACを持って行っていたので、ひたすら、短編を書く、というハメに陥った。写真付きのブログアップは難しかった!

オーナーは、プロバイダーを変える手付きはしてあり私が帰った後、新しいプロバイダーの予定だという。早ければもう既に変わったかも。
私はこの件については、これ以上オーナーに行ってもダメだと諦め、どうしても喋りたい時などは、ベランダで喋った。部屋の一角は、それでもWi-Fiが来てるらしく、なんとかなった。

いやはや、Wi-Fiが効かないところにまさか8日間もいることになろうとは思いもよらないことだった。それも、4G、5Gも、入らないのである。入っても3G。私は、基本ものすごい量のギガを契約してるので大抵はどこでも大丈夫。なのに、使えない。

それがダメということは、この家の構造的欠点である可能性もあると思う。プロバイダーを変えてもダメな可能性もあり? 
私はデジタルデトックスをしたと思えばいいのかも。

夫がいるときはこの夕陽も見れた。大抵は病院に行ってる時間 
@KeikoB
@KeikoB


干魃の中の雷雨で、浸水


滞在中、この辺りのヨーロッパ一帯に、恐ろしいほどの雨が一日降った、
一日で一ヶ月分の雨量。
毎日、午後は彼の病院へ通い、夕方以降に戻ったのだけれど、その日はスーパーに寄ってから行こうとしたのだが、スーパーの駐車場に入るだけで無理。
なんとか他の雨量の少ないところに止め、店に入ると、一人の男性に声をかけられた「メフロー、ちょっとお店は閉まりました」と、午後の3時半に言われた。えっと思って、店内を見ると、人がいないのはすぐにわかったが、下を見ると床が雨で浸水しているではないですか!
おいおい。
というか、私それらを初めから見えてなかったのが、かなりやばいです。
その人は、店内の浸水をバキュームするために来ている人だった。

このベランダでもよく過ごした。
@KeikoB


キッチンの向こうに見えた風景。土手の上に子供たちが
@KeikoB

インテリアの興味を取り戻した。


この滞在、私にとってはある意味では骨休みにはなったが、看病のため病院に毎日通勤するので、やはり、疲れは取れなかった。

行く前もオランダへ帰ってからも、夫とは頻繁に喧嘩になった。手術前は子供のように駄々をこね、手術後は疲れと思うように回復しない身体ですっかり拗ねている感じでもあった。おいおい昭和親父的な、イタリア人! もっと大人として頑張れよと言いたかったのですが、病人だしまぁ、ねぇ。

また、このベルギー滞在は、昔失った、雑貨やインテリアの興味を取り戻した旅であった気がする。
オーナーさんとも仲良く話したりして、この家の周りの彼女の作っている小さな畑は、まさに私の好きなズッキーニやトマトがこれでもかと作られていて、これまた、素晴らしかった。お隣はお姉さんが住む家のよう。一度、DHLの配達がここへ来た。違うよ、と教えると、お隣へ向かった。

お隣はオーナーのお姉さんたちが住む。
@keikoB

日本にいた若い頃、インテリア関係のスタイリストを専門でやった時期もあり、元々大好きな世界。

インテリアへの興味をかなり失ったのは、ひと昔前、ヨーロッパに留学最中に親のお仕事の倒産で私の集めていた北欧家具、本、雑貨、食器(泣)親のところに預けていたものは、さよなら〜になったので。

と、私の人生もガクガク大変ですが、もういい年になりました。この辺りでトラウマを忘れ、また好きなものに囲まれてみるのも悪くないと、いやそれこそが人生の蜜の味の一つではないか、と、その気にならせてくれたのが、ここの滞在でした。豊かさは神!

というところでまた。

次は、違うホテル滞在をレポート。


Pañ boetiek BnB


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