BtoB業界で使える!新たなユーザー層にリーチできるターゲティング方法を徹底解説|Criteo
こんにちは!ソウルドアウトの赤塚 怜央です。私は、Criteo・Googleなどのフィード広告の運用を担当しています。
今回はCriteoの新たなプロダクトである「B2B Targeting」についてご紹介します!B2B Targetingはその名の通り、法人を対象にしたターゲティングです。
その最大の特徴は日本最大の法人企業データベースと、Criteoの豊富な配信ネットワークを利用できること。今までリーチできていなかった新たなユーザー層の発掘に繋がる可能性があります。
B2B Targetingとは
ユーソナー株式会社が保有する法人セグメントに対し、IPアドレスをもとにしたB2Bターゲティング。
ポイント
設定する対象セグメントは、①上場区分 ②業種 ③売上規模です。自社サービスのターゲットにしているユーザーに、より正確に広告配信するにはこの3セグメントの設定が鍵!
※しかし、狭い範囲に絞りすぎると対象となるオーディエンス数が少なく配信ボリュームが出づらい可能性があるので注意が必要です。
セグメント分類の詳細
①上場区分
プライム / スタンダード / グロース
②業種
日本標準産業分類表/平成25年改定版に基づいた100業種から選択できます。(↓ 一部抜粋)
③売上高規模
下記のレンジから選択します。
活用例
① 取り扱いサービス:FAQツールサービス
▍案件概要
カスタマーサービスセンターの業務軽減を目的にしたチャットボットツールを展開している企業。
強みは、競合他社に比べ圧倒的に安い導入コスト。
スモールスタートで規模の拡大を想定しているため、まずはターゲットをグロース市場の新興企業に絞る。
▍設定例
上場区分:グロース
業種:特になし
売上高規模:5千万円以上~1億円未満
② 取り扱いサービス:転職求人サイト
▍案件概要
IT業界に特化したハイクラスの転職求人サイト。
テレビCMも放映していて知名度は高いけれど、実際にサイトに訪問するユーザーは少なく、費用対効果が悪いことが悩みの種。
▍設定例
上場区分:プライム
業種:通信業
売上高規模:1兆円以上
導入事例・実績
① 表示回数・オーディエンスが増加
▍セグメント設定
上場区分:全上場企業
業種:情報サービス業など、5業種を選択
売上高規模:1億円以上
▼B2B Targeting導入前後10日間の実績比較(表示回数・オーディエンス)
もともとサイトのUU数が少なく、リターゲティングのメニューだけでは配信が出づらい状況だったが、B2B Targetingを導入後、配信ボリュームが増加。
ただ、導入して3週間経っても、獲得数の増加や獲得単価の改善には繋がっていない状況。
② 安定した獲得数
▍セグメント設定
上場区分:条件なし
業種:条件なし
売上高規模:条件なし
▼ターゲティング別の実績比較(獲得単価・獲得率)
B2B Targetingの導入で、獲得数が増加しているケース。獲得単価は「類似ターゲティング」に比べ低く、「リターゲティング」と比べてもほとんど遜色ない。
導入のメリットと推奨の配信方法
B2B向けのサービスを扱っているアカウントで新規流入を増やしたい場合は、今回ご紹介したB2B Targetingの導入を推奨します。
データ連携しているユーソナー株式会社の膨大な法人データの有効活用で、今までリーチできなかった層のユーザーにアプローチが可能になるためです!
今回ご紹介した二つの導入事例では、セグメント設定をしていない②の方が結果的に成果は良かったです。しかし、サービス内容やCV地点など様々な要因があるので、それぞれのアカウントにあったオーディエンスを、配信しながら見定めていくとよいでしょう。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました!
「Criteo=リターゲティング」
もはや、この構図は崩れてきているのかもしれません。(以前執筆した記事でもご紹介してきました。)
昨年、Criteo社は、リブランディングによるブランドアイデンティティの刷新を発表しました。今後はアドレサブル(ユーザー指定が可能)なメディアへの進化を掲げ、Cookieレス時代が到来する今後を見据えていることがわかります。
Criteo社は今後も多角的なアプローチを続け、デジタル広告の新たな可能性を見出していくのではないでしょうか。
【執筆:赤塚 怜央】
*これまで執筆した記事を載せておきます!何か気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください📢