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Cocco 25周年ベストツアー 2023 〜其の3・アコースティック編〜@EVANS CASTLE HALL

其の1、其の2に続き、其の3にも参戦しました!

過去に参戦したライヴの記録と記憶を頼りにお送りする、Coccoライヴレポシリーズ!

今回お送りいたしますのは・・・

Coccoのメジャーデビュー25周年を祝して開催されたベストツアー
『Cocco 25周年ベストツアー 2022 ~其の1~』
『Cocco 25周年ベストツアー 2023 〜其の2〜』

に続きまして、

『Cocco 25周年ベストツアー 2023 〜其の3・アコースティック編〜』

でございます!!!

其の1、其の2のライヴレポはこちらです!
まだお読みでない方は、ぜひぜひ♪

ツアー日程

Cocco Official Twitterより

【Cocco 25周年ベストツアー 2023 ~其の3・アコースティック編~ GUEST:渡辺シュンスケ(Schroeder-Headz)】

2023年4月3日(月) 埼玉 HEAVEN'S ROCKさいたま新都心
2023年4月10日(月) 奈良 奈良EVANS CASTLE
2023年4月11日(火) 三重 松阪M'AXA
2023年4月18日(火) 福島 郡山 Hip Shot JAPAN
2023年4月21日(金) 香川 高松オリーブホール
2023年5月4日(祝・木) 熊本 熊本B.9 V1
2023年5月8日(月) 島根 出雲APOLLO
2023年5月10日(水) 山口 周南RISING HALL
2023年5月15日(月) 東京 Zepp Haneda(TOKYO)
2023年5月25日(木) 長野 長野 CLUB JUNK BOX

2020年3月に開催予定だった初のライヴハウスツアー『Cocco Live Tour 2020 〜みなみのしまのはなのいろ〜 ダークサイドクイーン初訪の地、近隣住民近う寄れ〜』で訪れる予定だった会場がズラリ!

当時、入手困難と思われたチケットをゲットした幸運な私は
「ライヴハウスなんてちっちゃいハコで、あっちゃんのライヴが観れるなんて…!!!」
と、ヒジョーに興奮して心待ちにしていたのですが、コロナのせいで公演中止になってしまって、心底ガッカリしたものです。

だけど、あっちゃんはしっかりリベンジしてくれました。
ほんまにどうもありがとうです!!!

私は、10公演のうち2本目の、奈良EVANS CASTLE に参戦いたしました!
そのときの模様をお送りします♪

EVANS CASTLE HALL は、キャパ500人くらいのライヴハウス。こんなところでナマのあっちゃんを堪能できるなんて……幸せすぎます。

今回もやっぱり、熱量たっぷり&Cocco愛たっぷりでお届けします。
覚悟してね!!!


EVANS CASTLE HALL への道

この日は、目覚まし時計が鳴る前に起きられた。
しっかり8時間睡眠。体調は悪くない。よし、いい感じだ。

ごはんをしっかり食べて、13時半頃に家を出た。
コンビニでチケットを発券し、お手洗いに寄って、予定より少し早く電車に乗った。

奈良へ行くのって何年ぶりだろう?
こんなにすぐに行けるところにあるのに、なかなか行く機会がないんだよね。

というわけで、どれくらいぶりなのかもわからんくらい久しぶりに、奈良に足を踏み入れた。会場の最寄駅はJR奈良駅。

JR奈良駅の構内。せんとくんはどこに行った?

ライヴ前に余計なエネルギーを消耗したくはないので、観光っぽいことは今回はしないと決めていた。
あくまで今回の目的はライヴであって、それを最大限、全力で楽しみたいから。

とはいえ、この日のこの風景や空気感をきちんと記憶にとどめておきたくて、あちこちでカメラをパチリ。

奈良の街並みを楽しみながら、会場へと向かう。
事前に友人に道順を教えてもらっていたおかげで、迷うことなくスムーズに行けた。っていうか、迷うほどの道でもなかったしな。

15時半頃に会場に到着。
EVANS CASTLEの入口にはまだCLOSEの看板がかかっていたが、入口前の三条通り沿いに、16時からのグッズ先行販売を待つ列ができていた。その最後尾に並び、Twitterなどを見ながら30分ほど待つ。

16時を過ぎて、入口がOPENされ、会場へと通された。
EVANS CASTLEは月曜日が定休日。EVANS CASTLE HALLへと続く通路に飲食店や雑貨店が立ち並んでいるが、この日は閉まっていて薄暗い。お店とお店の間の細い通路を歩いて、EVANS CASTLE HALLの入口へと向かった。

これはまさにお城!

今回はさくっとグッズをゲット

グッズ販売の行列はめっちゃスムーズに進んで、入口に着いてから私が購入完了するまでに20分もかからなかった。いつもだと1時間以上かかるのに。
取り扱いグッズの少なさと、今回の会場のキャパに比例してファンの数がいつもよりずっと少ないからだと思うが。

ここでちょっと驚いたことがある。それは、、、
ひとりで来ている男性ファンをちらほら見かけたこと!!!
これまで他の会場ではほぼ見かけたことがなかったから、なんか嬉しくなってしまった。

ライヴに足を運ぶあっちゃんファンって、私みたいなおひとりさまの女性がいちばん多いんだよね。次によく見かけるのは、女性同士の人たち。次くらいにカップル。男性同士で来てる熱心なファンもたまに見かけるけど、おひとりさま男性のファンってとっても貴重!!!

奈良だから、なんとなく来やすかったのかな???
とかとか、いろいろ勝手に推測したり観察しちゃったりして。

Cocco商店 Official Twitterより

私は、ツアーTシャツ@2,500と、リングライトのジュエルとスター@1,000×2個を買ってしまった。

先日のビョークのライヴグッズと比べるとめっちゃ安い!!!
なんて良心的なんだろう、って錯覚しちゃう(笑)

無事にグッズをゲットして、それでもまだ2時間ほどの余裕がある。
何か食べるにしても、あまり早く食べると後でお腹が空いて困るしなぁ。どうしよう。
うーん、何を食べようか。それを決めるついでに、会場付近をお散歩することに。

JR奈良駅はキレイだった

三条通りをぶらぶら歩き、JR奈良駅まで戻って散策。
そしてまた三条通りを歩いて会場近くまで戻り、カフェに入った。
ミックスサンドとコーヒーを味わって、ゆっくりと時間を過ごす。私の目の前の席にはあっちゃんグッズを身につけたカップルもいた。

お店でトイレを済ませ、18時過ぎにお店を出て再び会場へと向かい、再び行列に並ぶ。
開場時刻の18時半になって、係員の案内に従って整理番号順に入場する。
自分の整理番号が呼ばれるのを、いまかいまかと待ち構える。係員の人の声が聞き取りづらくて困った。

開場前の会場に足を踏み入れる

入口でドリンク代@600を現金で払って、ドリンク交換用のコインを受け取る。開演前にドリンクを受け取ると荷物になるのでここで交換はせず、そのままホールへと向かう。

細くて狭い通路を道なりに進むと、左手にロッカーがずらり。80個あるらしく、まだまだ空きがある。使おうかどうしようか迷って、いったんバッグを入れかけた。が、面倒くさくなって結局やめた。

ホールに入ると、すでに人でいっぱい!
さすがに奥のほうまで潜り込むのは難しそうだ。
できればセンターがよかったけど諦めて、私はステージの右端に位置取った。だけど、前から3列目くらいのわりと好位置。

最初のうちは、背の高い男性の頭が視界を遮ってジャマだったけれど、次第に見やすいポジションになってくれて助かった。
ちょうど、あっちゃんが座るであろうセンターのポジジョンがよく見える!

キーボードのシュンスケさんは間近に観ることができた。オペラグラスなしでもじゅうぶんすぎるくらいに見えたし、ペダルを踏む音までしっかり聴こえた。
ステージ左に位置していたアッキーさんは残念ながらほぼ見えず・・・

やっぱしスタンディングはソンだな〜。特に私みたいにちっちゃい人は。
同じ代金を支払ってるのに、これってフェアじゃないよね??

私がアーティストの立場なら、スタンディングのライヴは絶対やらないんだけどな。


渡辺シュンスケさん(Schroeder-Headz)のゲストライヴ!

会場には、鳥のさえずりのサウンドスケープが流れる。
あれ、これって10日前の東京ガーデンシアターのデジャヴか? と思った。

19時。定刻にシュンスケさんのライヴが始まった。
『Petal』『newdays』『Sleepin' Bird』『Blue Bird』『Surface』の5曲を披露してくれた。ヴォーカルなしのインスト曲で、30分くらいのライヴ。

コード進行が美しかったり、リズムが好みだったりして、聴いているうちに歌メロが頭にふわっと浮かんできた。あぶないあぶない、思わず歌ってしまうところやったわ!

さらさらと流れる水のような、そよそよそよぐ風のような、とっても心地よいサウンド。心が洗われるような音色とリズム。聴いていると自然と気持ちが落ち着いてくる。

そして、歌うようにあざやかに鍵盤を操るシュンスケさんの姿が、見ていてとても気持ちよかった。
楽器が演奏できる人はいいなぁ。不器用すぎる私にはとてもできない芸当なので、うらやましい限りだ。心からすごいなぁと思う。

後日、SpotifyであらためてSchroeder-Headzを聴いてみたんだけど、私のお気に入りになった。作業するときのBGMなんかにも良さそう♪
めっちゃ同年代だから、親近感も湧いちゃうし。

演奏中のスタイリッシュな雰囲気とは違って、しゃべるとなんかほのぼのとしてる、シュンスケさん。

1曲目『Petal』の演奏が終わって、挨拶をしてくれた。

「どうもこんばんは、渡辺シュンスケです。Coccoちゃん25周年おめでとうございます。Coccoちゃんに『ゲストでライヴやってみない?』って誘っていただきまして。ちょっと僕のライヴを聴いていただこうかなと思ってます」

ライヴ中盤でのトークでは、

「まだ12、3年目だから、ぺーぺーですけども。僕もがんばりたいなと思います。えー…」

しばしの沈黙があって、

「…奈良っていいとこですね」

笑いに包まれる会場。

アッキーさんといっしょに近鉄電車に乗ってきたという話をしてくれて「窓が大きくていいなぁ」と思ったとか(笑)

奈良で自分のライヴをやるのは初めてで楽しみにしてたそう。奈良は来る機会がなくてなかなか来れないということで
「いつかゆっくり来れたらいいなぁって思ってます、ハイ!」
と無理やりまとめて、次の曲へ(笑)

最後の曲『Surface』の演奏を終え、

「どうもありがとうございました、渡辺シュンスケでした。この次はCocco!」

シュンスケさんがステージから去って、数分が経ったころ。


お待ちかね、歌姫あっちゃんのステージがスタート!

なんと、まさかの『イテコマスの三角定規』がオープニングではないか!

早速、笑かしてくれるわぁ。
会場はリズムに乗って手拍子でお出迎え!

か、かわいい…!!!

歌姫あっちゃん、ギターのアッキーさんがステージに登場。キーボードのシュンスケさんは、さっきまでのスタイリッシュな衣裳とは程遠い雰囲気を醸し出して再登場。
3人とも緑のジャージの上下を身にまとい、シカの角のカチューシャを頭につけている。

あっちゃんは、ビーサンみたいな黄色いぞうり(これが「島ぞうり」ってやつなのかな?)を履いていて、めっちゃラフなスタイル。
肩くらいまでの長さの髪には茶色のメッシュが入っている。前髪があって、ほんまかわいい。耳にはイヤーカフが3つ。いいな、私も同じの欲しい!

ちょっとお顔がふっくらしたかな。顔色も肌ツヤもよさそうだし、元気そうでよかった。あっちゃんが元気でいてくれることが、ファンとしていちばん嬉しい。

「それじゃ、お友達を紹介しましょうねー。アッキーでーす。そして早着替えのシュンスケでーす」

あっちゃんが軽くメンバー紹介をして、

「初めて来たんですよ、私たち。よろしくお願いします」

ちょっと大人っぽい? ご挨拶。

「見えるー? 後ろ。背の高い男、気ぃ遣えよ!」

おぉ…なんと!

「自分の後ろ気にしてみ、いま。自分ジャマになってないか振り返ってみ。大丈夫? 後ろ大丈夫?」

あっちゃんが、ちっちゃい私のために(←私が勝手にそう思っている)気を遣ってくださっている…!!
神だ…!!!

「みんな協力し合いながらね、じゃあやってみますよ」

あっちゃんが言って、楽しいステージは幕を開けた。


この日のセットリスト

M-01. SING A SONG ~NO MUSIC, NO LIFE~【from ブーゲンビリア】
M-02. 四月馬鹿【from ザンサイアン】
M-03. 強く儚い者たち【2ndシングル / from クムイウタ】
M-04. Again【5thシングルcoupling / from ベスト+裏ベスト+未発表曲集】
M-05. Swinging night【from ザンサイアン】
M-06. Baby, after you【from きらきら】
M-07. Rose letter【from クムイウタ】
M-08. 野火【from ザンサイアン】
M-09. My Dear Pig【from クムイウタ】
M-10. sweet silence【YouTube「COCCO CHANNEL」でのみ公開】
M-11. 光溢れ【from プロム】

Encore:
M-12. ハレヒレホ【from きらきら】

Cocco 25周年ベストツアー 2023 〜其の3・アコースティック編〜
2023年4月10日(月)EVANS CASTLE HALL のセットリスト

SING A SONG ~NO MUSIC, NO LIFE~

開始早々、やり直しというかわいいハプニングが!
「コウがやらなくていいのにやっちゃったの、いま」
わっはっはっはーって大声で笑う、あっちゃん。

ほんまにもう、しょっぱなから、めっちゃ楽しそう!
こっちも、めっっちゃくちゃ楽しいんですけど!!!

3人のコーラスがあまりにもキレイで圧倒された・・・
間奏では、あっちゃんがハーモニカ演奏を披露してくれた。


今回のライヴツアーでは、いつもよりずっとたくさんおしゃべりしてくれた。

「奈良はなんか、鹿みたよって言ったら鹿だけじゃねーよっていう。そんな感じ? 鹿って」

早速、我々を笑いの渦に巻き込む。

「鹿、好き?」
「愛着ある?」
「じゃあ正解?」

あっちゃんの問いかけに、我々はただただ盛大な拍手で応えるのであった。

「初めて来た人?」
と我々に向かって問いかける。

「いた! いる!」
と驚くあっちゃん。

「みんな教えてやれよ、いつもこんなんじゃないから。こんなことじゃないんだよ、いつものは。いつもは勝手にやってるから。みんなついてこいぐらいの、勝手にやって終わるでしょ。だから今回はちゃんと説明とかしながらやろうと思って」

と言いながらも、

「人のライヴ観に行ったときによ、この曲は彼氏と別れたときの曲でー、って説明されたらなんか『いーよそれ』ってなる。みんなそれぞれの曲の受けとりかたがあるさ。なのに実際の現実話聞いたら、それ聴くたんびにそれ以降は彼氏とケンカしてるのしか思い浮かばない」

なるほど。わかる気がする。

「説明っているんかなぁ? っていうのが発端で、なんも説明しないで歌うクセがついてるんだけど。ちょっとSが過ぎる?」

「どうなんだろうね、みんな聞きたいのかね、そういうのって。どうなの?」

会場からは拍手だけど、

「勝手に考えたほうがいいよー。あんまり大したことないかもしれないし。
別に特に説明もないんだよな」

どっちなんですか(笑)


四月馬鹿

「だからね、えっと、じゃあ知ってる? 『四月馬鹿』って。なんでやるかっていったら4月だから(笑)。新年度を迎えたみんなに贈ります」

あっちゃんの声が、とにかくよく映える。大好き、この曲。
私もこの曲、オハコにしてるんだけど、これを歌う自分の声も大好き(笑)

個人的には、突然に訪れた母との別れが4月だったので、この曲を聴くとちょっと胸が痛くなります。。
特にこのフレーズが、たまらないよね。。

名残り桜の下で 彷徨う
ぼくらにも 明日は来るけれど
君がいない 月の下

眩いもので 世界溢れ
届かない手紙を ポケットに
君がいない 四月が来る

Cocco『四月馬鹿』より

「ベスト盤って言ってるのに何をやっているんだっていうことでですね、
ここでヒット曲をやります。あの、初めて来た人、これしかないからね。
マニア向けだから、説明が要らないのこれぐらいです。じゃあ、やってみましょうか」


強く儚い者たち

アッキーさんがアルペジオを奏ではじめると、一気に幻想的な世界に変わった。シュンスケさんの鍵盤ハーモニカの音色が加わって、なんだか胸がキュンとなる。
こんな『つよはか』、初めて聴いた!

寝る前にお母さんが甘い声で読み聞かせてくれる童話みたいな。
なんともファンタジーな世界。
やさしくて。あったかくて。

間奏では鉄琴を叩いて、エンディングではウクレレを弾いてくれた、あっちゃん。

「どこで弾くばー? と思ってたよな。最後しか習ってないわけさ」

ウクレレはアッキーさんから借りた模様。
「サウスポー仕様を普通に弾いててすごいだろ。わははは!」
とドヤ顔!

「こんな甘やかされていいんだろうか。なんか、コアファンてすごいな。
よそでやったら怒られるよ」

とか言いながら、前日に大仏を見に行った話をしてくれた。
修学旅行生がでーじいっぱいいて、でーじわかりやすい添乗員さんがいて、その人にぴったりくっついて、でーじ話を聞いたわけさ、と。

添乗員さんが言ってた情報をドヤ顔で語る、あっちゃん。

「大仏のよ、右手は何を意味してるかわかる?」
「怖れずともよい、って」

あっちゃん、大仏ポーズ(笑)

「左手はよ、願いを叶えてあげよう」
「ということで奈良スペシャル、ちょっと願いを叶えてみようか。誰かによ、くじ引き引かす」

会場からは悲鳴にも似た歓声が(笑)

前列のファンがくじ引きで引き当てたのは・・・


Again

3連のスローナンバー。
やさしいそよ風のような、心地よい響きのナンバー。

「なんかいま、お腹すいたって気づいちゃった。本番前のタイミングって難しいよね」
「お腹いっぱいなりすぎてもダメだから」とアッキーさんも。
「アスリートみたいな(笑)」

わかるー!!!
そこは私もめっちゃ気を遣うから。

さぁ、あっちゃんによる曲紹介です。

「次は『Baby, after you』です。あ、違う。『Baby, after you』じゃなくない? 間違えてない? 『Swinging night』だよ」

ひとりボケ&ひとりツッコミ!

「次のわかっていいさ(笑)。いつもはないことでしょ、次もわかるって」


Swinging night

「『Swinging night』は、じゃあどういう曲か、ちょっとシュンスケに聞いてみましょか(笑)。ま、楽しい曲ですね?」

いきなり振られたシュンスケさん。
「そういう説明でいいの?? 名前のとおりちょっとSwinging…ねぇ、楽しい曲ですね」

「そんな感じです。特にないので進めましょ」
どこまでもマイペースな、あっちゃん。

シュンスケさんの奏でる鍵盤で、ずっとジャジーでオシャレな雰囲気のSwinging nightでした。

「知ってた?」
と、あっちゃんが聞く。
もちろんです!

「かなりのマニアと思う人?」
と聞かれて、もちろん私は手を挙げましたよ!
…手を挙げた人、意外と少なかったな。

「あらま。じゃあ、あとは普通ぐらいかな。普通がいちばんいいよな」
うーん、どうでしょう?

「じゃあ、次は知ってますね?」
はい、もちろんです!

「間奏のとこで『L-O-V-E Lovely Cocco』言ってーって言ってやらしてから、でーじ恥ずかしくなって。今日も、言わせます(笑)」


Baby, after you

間奏では、みんなでお約束の大合唱!
『L-O-V-E Lovely Cocco, Do you love me?  I love you!!!』
あははーって、あっちゃんがまた大声で笑う。

ラストの「I Love You!!!」もみんなで合唱!
楽しい!!!


Rose letter

カホーンみたいな箱を取り出してたけど、カホーンじゃないよね?
あれって段ボールかな??
クイーンの『We Will Rock You』かと思っちゃうくらいの手拍子に乗って、あっちゃんの美しい英語の発音。
ラストのサビでシンバルを鳴らすあっちゃん、かっこよかった。


野火

すっごいオシャレで妖しい雰囲気のイントロで始まったから、最初何の曲なのかわからなかった。
まさかここで、この曲が聴けるとは思ってなかった!
私のオハコです。私、こーゆー曲めっちゃ得意なんで。

あっちゃん、この曲でもサビでガンガンにシンバル叩いてたね。

「また勝手に進めてしまいました(笑)」

ということで、ここで突然のクイズが始まる!

「『Baby, after you』の後にやったのわかる人ー?」

と聞かれて。
でも、誰も答えない。ウソでしょ。

「内緒にしとこうね。そういうのもいいよね、ミステリアスで」

ということで、クイズはあっけなく終わってしまった。

しまったーーー!!!
あうー、答えればよかったー!!!
そしたら、あっちゃんとお話しできたのにー!!!

「かなりのマニアだと思う」に手を挙げたのに・・・
恥ずかしさが先立ってしまった、私のバカ!
最前列だったら迷わず声出してたんだけどなー。

話は変わって、奈良と沖縄のことを話しはじめる。
奈良と沖縄は「あー、おしいー!」みたいなところが似ている、というあっちゃん。

「思いっきりオシャレにいっちゃったら、なんか京都みたいで嫌なんでしょ。ちょっと残念な感じがいいんでしょ、実は」

これには拍手だね(笑)

「なんとなくわかったぜ、奈良の感じ」

素晴らしいです!

「奈良のおいしいもの食べようと思ってから探したんだけど、イオンのよ、奈良の県産の食べ物売ってるお店あるじゃん」

はいはい、ここのことですよね?
私もライヴ開始前に行ったとこだよ!

このとき話してくれた玄米パフの話は、後日『COCCO CHANNEL』で公開されていた。

「あぁ、おしい! っていう沖縄と奈良っていうね(笑)。でもそこが好き、っていう感じで」

わかる気がするなー。

「次の曲はよ、みんな好きだからよ。やってみますよ」


My Dear Pig

3人仲良くフガフガフガフガ!
かわいくブタ鼻を鳴らして始まった、この曲(笑)

間奏では、あっちゃんお得意のリコーダー!
ラストにもピイッとひと吹き!

「これは、好きだろみんな? 女のファンに人気の曲です」

そうなんだ。なんで女性ファン限定??


sweet silence

Cocco自力系お楽しみ動画発信基地「COCCO CHANNEL」でのみ公開されている曲(現時点で)。

「GarageBandで作ったデモテープとかたまにアップするんだけど、そうするとみんな、タダで聴けるでしょ」

あっちゃんのやさしい心遣いが痛いほど嬉しい。

「でもすごいシステムだよね、あれね。タダで観れてさ、なんかすごい時代になったよな。しかもそれにCoccoがアクセスしてるというのがすごいですね」

そうそう、ちょっと前までは見向きもしてなかったもんね。

「どんな曲だったっけーっていったら『COCCO CHANNEL』でタダで聴けます」

あっちゃんの美しい英語の発音が堪能できる、あっちゃんらしい、やさしいやさしい曲。
早くCD化してほしいな。


自己紹介タイム

「じゃあ、ちょっと自己紹介したら?」
あっちゃんの声で始まった。

まずは、ギターのアッキーさん。

「ギターのアッキーです。兵庫県西宮市出身で、奈良は遠足で来たことがある。いま鼻通れないんだってね。なんか鼻づまりですかね。はい、よろしくでーす」

しっかり笑いをとったアッキーさん。さすが関西人!
あっちゃんも「わはははー」ってウケてた!

お次は、キーボードのシュンスケさん。

「渡辺シュンスケです。愛知県名古屋市出身で、奈良は小学校の修学旅行で来たことがある」

シュンスケさんも「鼻の穴」の話をしてたんだけど、これって東大寺の柱のくぐりぬけのことなんだって。大仏さんの鼻と同じ大きさの柱が大仏殿にあって、その柱にあいてる穴をくぐり抜けると厄除けのご利益があるといわれているそうだ。
東大寺には私も1回行ったことがあるけれど、これ知らんかった!

あっちゃんも、
「昨日くぐりに行こうと思って行ったけど、コロナでダメってなってて。次はぜひ鼻の穴くぐりたい」
って言ってて。

「くぐった人いる?」
って聞かれて、手をあげてた人がいたけど、私は正直ぽかーんだった。

「あ、結構みんなくぐってるんだね。やり手ですね」
とあっちゃんが言えば、シュンスケさんも
「みんなが通る道なんですね」
「まだの人はぜひ。自分もまだだけど」
ふふふと笑う、あっちゃん。

じゃあ私も、くぐれるようになったらくぐりに行ってみるか!


「じゃあ今日はみんな、ありがとうございました。最後の曲になりました」

とあっちゃんが言うと、会場は
「え〜!」

「え〜」とオウム返しをした後、
「ふーん」とかわいく笑う、あっちゃん(笑)

「ほら、しゃべりすぎてるもん。だから見て、ちゃんと時計もさせられてんだよ。でもこの時計しょっちゅう狂うばーよ。あってるかなー、わからんけど」

「でもなんか、奈良に来れてよかったな。ほんとによ。Coccoは関東で強いわけよ。らしいんだ。イベンターさんとかスタッフの話だとね。あの、ほかはまぁ、細々と(笑)やっているから」

「遠足みたいで楽しかったし。また需要と供給があえば(笑)」

ぜひぜひ〜!!!
会場はもちろん、大きな拍手で応える!!!

「ありがとう。奈良に来てくれたオシャレ地方の人たちもな。ありがとうございます」

大阪人はオシャレ地方の人になるのかな??
それは、どうもありがとうございます(笑)

「どうやってこういうの始めるの?」
と言いながら、曲紹介にまつわる、あるあるトークでまた笑いを誘う。

「それでは最後の曲、聴いてください(イケメンっぽく)。そんな感じじゃない?!」

さんざんはしゃいだけど、決めるときは決めるよ、あっちゃんは。

「そんな感じで。最後の曲、聴いてください」


光溢れ

シュンスケさんが奏でるマイナーコードのピアノの音が、重く響く。

Bメロでアッキーさんのギターがコードを鳴らして
Cメロで一気にそれが力強くなる。

間奏での3人のコーラス。
大サビでの3人のハモリ。
ラストのサビでのアッキー&シュンスケのコーラスとか、めちゃくちゃ素敵だった!

構成のすべてが、とっても素晴らしくて。
この曲、3分くらいのめっちゃ短い曲だから、あっという間に終わってしまうのが本当にもったいなかった。


「ありがとう。気をつけて帰ってねー」

あっちゃんがステージの奥へと消える。

賞賛の拍手は、すぐにアンコールを求める拍手に変わった!
そして2分くらい経ったかな、ステージにあっちゃんが戻ってきた!!

なんと、アンコールに応えてくれるなんて…!!!
あっちゃんのライヴにはもう何度も参戦してるけど、私にとっては初のアンコールだよ…!!!

「ありがとう。もう帰った人もいるから言うなよ。もうそっとしとけよ、帰った人」

最後まで、しっかり笑わせてくれるなぁ。

「じゃあ、みんなでやりますね。知ってるかなぁ。ハレヒレホ知ってる人?」

うぉーい!!!
大きな拍手と歓声が!!!

「色気づいて楽器やりたいって言ったんだけど、どう考えてもタンバリンだよなって」
タンバリンを手にする、あっちゃん。

「じゃあハレヒレホを、みんなで歌って終わりましょう」


ハレヒレホ

「ワン、ツー、ワンツースリーフォー!」
アッキーさんの掛け声で始まった!

「ハレヒレホ〜 ハレヒレホ〜 ハレヒレハレヒレハレヒレホ〜!」

サビのところで、みんなが歌いながら手を振る。
今回のツアーグッズのリングライトの光が、会場を八色に彩る。

「うわーぉ!!」
「こんなことになんの?!」
「初めて見た!!!」

興奮して、キャーキャー無邪気に喜んでくれるあっちゃんが愛しい!


アンコールの『ハレヒレホ』を歌い終わって、この日いちばんの拍手と大歓声!!!

「ありがとー!!! すごーい、初めて見た、ありがとー」

そして譜面台を指差し、おっきな目をひんむいてビックリしたように言う。

「しかもここに “くじらのステージが” ってあるんだね、くじらのステージだって、そうだったんだ!」

そうそう、『ハレヒレホ』の歌詞に “海に真ん丸 くじらのステージが” ってフレーズが出てくるんだよね。あっちゃん、たったいまそれに気づいたらしい(笑)

「うわー、わかった。いろいろ発見した、ありがとー。またねー!!!」

きらっきらの笑顔で、あっちゃんは帰っていった。


いつまでも冷めやらぬ興奮…

かわいくて。
面白くて。

一曲一曲、いっぱい笑顔を見せてくれた。
曲間でお水を飲むときの表情もイキイキしてて、かわゆかった。
ドヤ顔もいっぱい見られたし、大仏ポーズまでしてくれたし!

サウンドエフェクトを鳴らしたり、鉄琴やシンバルを叩いたり、リコーダーを吹いたり、ウクレレを弾いたりと、ステージでのあっちゃんはとっても忙しそうだった。
歌を生んで歌うだけじゃない。やっぱりこの人はちゃんとミュージシャンなんだなって、この日あらためて実感した。演奏は決して上手くはないけれど、味があるということで、ね(笑)

いつものライヴとはひと味もふた味も違う、いろんなあっちゃんをいっぱい見ることができて嬉しかった。
選曲も、予想してたのとはまったく違った。しっとりした曲を中心にやってくれるのかな、と思ってたから。
「まさかこの曲をアコースティックVersionで聴けるなんて!!!」という、レア感とお得感でいっぱいだ。あぁ、なんて贅沢なんでしょう。
いい意味で、期待をしっかり裏切ってくれて最高です!!!

最後、アンコールに応えて演ってくれた『ハレヒレホ』。
私はこの日のこの時のこのシーンを、きっとずっと忘れない。
みんなで大合唱して、振りもつけて、リングライトで彩って。
あっちゃんが無邪気に喜んでくれて。

あれは最高の時間だった。
Cocco史上、最高に楽しいライヴだった。

ここのところ、なんだかずっとモヤモヤしていたのがバカみたいに、この日はめちゃくちゃ楽しかった。

私は本来、こういうノリのライヴは好きではない。静かに座って、じっくりと歌を聴きたいから。「立つ」なんて行為はもってのほかだ!

だけど、あっちゃんとファンのみんなと一体になれたあの瞬間、なんとも言えない感情が湧いてきた。心が震えた。
これはまたぜひ、みんなでやりたいな。そう思った。

さすが奈良、あっという間にCLOSED

じゅうぶんに余韻を楽しんで、会場を後にする。
21時前に終演して、30分も経たないうちに正面入口はCLOSEされた。
三条通りのお店もすでに閉まっているところが多い。
さすが奈良。話には聞いていたけど、ほんまに夜には何もなくなるんやなぁ。

まだ21時だというのに、この静けさよ

21時50分の難波方面へ向かう電車に乗って、奈良に別れを告げる。
あっちゃんの歌を聴きながら、冷めやらぬ余韻に浸る。
家に帰り着いたのは23時頃。

この日は遅くなったので、晩ごはんはなし。
お腹は空いていたけれど胸がいっぱいで、食べなくても平気そうだった。
でも、さすがに疲れからか、ちょっとクラクラしたけど。

私はもう5年間、毎日欠かすことなく日記を書いている。
もう遅いから翌日にしようか、とも考えた。だけどどうしても、その日のうちにこの日の気分を書き留めておきたくて。そして、書き始めるとやっぱり止まらなくなって、3時くらいまでかかってしまった。

お布団に入って、ほんの数時間前に観たステージを思い出す。
とってもいい夢が見れそうな気分だった。
結局、興奮が冷めやらぬで、なかなか寝つけなかったんだけれどね。

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