『少年と秘された翼』

青い風の音ね　たたく未来への扉

微笑ほほえみのまなざし　さしのべられた手のひら

求めても得られず　

しかし、求めざるに得うる

飛翔ひしょうの翼、胸中きょうちゅうにそなえたり

気づくも気づかざるも、一心いっしんの不可思議ふかしぎ

幾多いくたの連峰れんぽうをも越えゆく力

秘めたる可能性開く葛藤かっとうと熱情ねつじょう

逆風を友とし、さらなる高みへと舞う

開けゆく視界、深めゆく確信の軌道きどう

内うちなる希望と信念、烈風に抗あらがえ

信ぜよ我が力を、空をも抱いだくが如き大いなる力を

大山たいざんをも見下みおろす、達観たっかんなる飛行

重力の軛くびきを断つ、自在なる生命の両翼りょうよく

あらゆる山々を越え、舞い降りる輝きと神話の大地　

いつしか続きゆくであろう勇敢ゆうかんなる生命の群像ぐんぞう

少年よ、涙を拭ぬぐって、時と空間の彼方かなたへ