宗真

ナニモノか / 何でも https://bsky.app/profile/souma…

マガジン

  • 随筆

    思ったことを思ったままに書きたい。

  • 【小説(執筆中)】クアダール

    悪魔の話

  • 写真

    カラー写真を載せます。 モノクロ➡

  • 詩です。

  • 【小説(執筆中)】プリファードエンド

    未来に行く話

最近の記事

【随筆】嘘をつくかもしれません

可能性という言葉はあっても不可能性という言葉はない。もしかしたらあるのかもしれないが、一般的には使わない。というのも不可能性とは可能性と同じだからだ。 コインの裏と表、ルーレットの黒と赤、勝ちと負け、2つに1つの概念には表現も1つで足りてしまう。 明日の降水確率は20%です。というのは、非降水確率が80%ということである。 確率というのは基本的にこれまでのデータから算出されるものであり、それは未来を予測するために使われる。確率とは予測であって予言ではない。従って降水確率が1

    • クアダール②

      3度目に会ったのは、何でもない日の何でもない夜だ。普段通りにベッドに横になった僕は、疲れていて眠りについた。 森の中のような場所、クアダールは木に持たれるように立っていた。遠くから微かに滝の音がする。水辺が近いようだった。 「何か聞きたいことがあるでしょう」 クアダールは全て知っているかのように聞いてきた。僕は答える。 「クアダールは悪魔なの?」 夢の中の僕は少し焦った。聞こうと思った内容と自分の言動が違った。しかし夢だから、こういうこともある。クアダールは応える。 「クア

      • 外が好きなのにこうも暑さが続くと引きこもってしまう…

        • 【随筆】対と比

          誰かを下げて楽しむことは虚しいと思う。それは意図していなくてもそうだと思う。勝ち負けを作るというのはそういう側面が必ず入るのではないだろうか。 何かを評価するときに何かと比べるのはとても自然だし、それをしないとそもそも評価というものはできないのだ。主観の塊を「作品」と称するには客観性を与えるしか無いのかもしれない。 誰かを下げるノリというのは、色んなところにある手法だ。それ自体が面白くもなく虚しいことなのに、最近はそういうのが隠されながら若干のエンタメ化をされながら消費さ

        【随筆】嘘をつくかもしれません

        マガジン

        • 随筆
          35本
        • 【小説(執筆中)】クアダール
          2本
        • 写真
          4本
        • 99本
        • 【小説(執筆中)】プリファードエンド
          7本
        • デザイン
          4本

        記事

          +2

          星の写真を撮るときはモノクロのほうがいいのかな

          星の写真を撮るときはモノクロのほうがいいのかな

          【詩】落

          帰宅してエアコンがつけっぱなしだったときや 炊飯器のご飯をそのままにしてしまったとき 傘を干し忘れたときや 冷蔵庫が閉まってなかったとき そういう後になってわかるとき 痕になって出てくる自分のダメさ加減 酷く酷く落ち込んで それはつまり気付かされる 気づいてない自分に気づかされる そういう自分に 酷く落ち込む 酷く落ち込むんだけど 同仕様もない

          【詩】落

          クアダール①

          クアダールには夢の中で出会った。クアダールは悪魔だ。いや、自称悪魔だ。現実でも会えると言っていたけれど、夢の中でしか会ったことはない。夢の中、小学校の屋上で月を眺めていた。中学生になって9ヶ月も経っているのに、なぜ小学校の屋上にいたのかはわからない。 夢とは、覚醒時の記憶、つまり現実での活動を整理している、とテレビか何かで見たことがある。その日は、「隣の中学の女子学生が自殺した」という話を母から聞いた。近所に住んでいた女の子だったが、僕は全く面識がなかった。同じ小学校だった

          クアダール①

          【随筆】民主主義

          都知事選が週末にある。連日ニュースでやっている。まぁ都民じゃないので関係の無い話なのだけれども。 選挙というのは、本当に意味があるのか疑問である。公約や公報に目を通して、街頭演説を聞いたりもして、誰がいいのか吟味して投票するけれども、選挙で誰が受かるかどうかで政策が実現するわけではない。 「誰がやっても同じだろう」という感覚がまん延したら、それはもう民主主義の機能を失っていると思うのだ。選挙のタイミングだけなのだ。実質的な民主主義の機能はそのタイミングのみで、次のタイミン

          【随筆】民主主義

          絵を描きたいと常々思っているんだけど、画材を揃えても描き始められない。なぜだかわからないけれど、本当に描き出せない。中学のスケッチブックが出てきて、今見ると痛いセンスなんだけど、自由というかなんというかノビノビと描いていた。モウイチドこういう風に描きたいと思った。

          絵を描きたいと常々思っているんだけど、画材を揃えても描き始められない。なぜだかわからないけれど、本当に描き出せない。中学のスケッチブックが出てきて、今見ると痛いセンスなんだけど、自由というかなんというかノビノビと描いていた。モウイチドこういう風に描きたいと思った。

          【随筆】教育機関とは

          受験勉強は、最近はどうなのか知らないけれど、少なくとも僕が受験する時は、「暗記」が重要な能力だった。 暗記科目が本当に苦手だった。社会科、特に歴史とか、古典だって最初の暗記で躓いて苦手になる。無機・有機化学もそうだ。興味無いことに対して「記憶する」ことがどうにもできない。そもそも自身の感覚では記憶とは、記憶されるのであって記憶するのではないのだ。能動的にコントロールなんてできなかった。 で、これじゃあどうしようもないと思って、一旦闇雲に勉強をするのを辞めた。そして、暗記法

          【随筆】教育機関とは

          【日記】散策∞横浜

          いま、横浜市営地下鉄・バス1日乗車券が300円だ。 破格で横浜市営地下鉄とバスが乗り放題。「赤いくつ」とか「ベイサイドブルー」とかも乗れる。横浜市営地下鉄は最低運賃が210円、バスなら均一220円。1回ずつ乗れば元が取れる。 ということで、そんな1日乗車券を使って横浜観光をしてきた。 色々見て回ったけれど、意外と知られてない横浜市内としては金沢動物園の裏手にある大丸山だ。横浜市最高峰らしいが標高は約150メートル。頂上からは八景島や千葉など、天気が良ければ道の途中で富士

          【日記】散策∞横浜

          【随筆】理想と現実

          大学生の途中まで、科学とはもっとしっかりしたものだと思っていた。 でも、それは理論上の話でしたか無かった。そう気づいたときにはもう卒業間近で、自分はもっとしっかりしたことをやりたいと思ったけど、今更な感じだった。 理想というのは言ってしまえば正義のことだ。現実というのは世俗だ。世界は正義で満ちているけれど、世俗において、そんなことはない。 SNSで、MBTIとかいう性格診断があーだこーだという投稿を見る。別にそれがどうとか言うつもりはない。知らないし。その性格診断の科学

          【随筆】理想と現実

          【随筆】逆張りと内輪ノリ

          学校のクラスのような閉じたコミュニティで何か発言権を得ようとするならば、基本的には逆張りすることだ。逆張りすることは、流れを断ち切ることだろう。それは上手くいけば「新しい視点」ということになり、上手くいかなければ「可笑しい人」ということになる。唯一問題があるとすれば、コミュニティを破壊する逆張りをすると、「外部の他人」ということになる。内輪ノリの輪の中心的人物や中心的思想に対して逆張りをすることはリスクであり、問題になる。 社会規模でもそうだろう。新興ものは大体このやり方だ

          【随筆】逆張りと内輪ノリ

          書きたいことを書きたくなったときにバーっと適当に、手の動くままに書いて、後から恥ずかしくなるようなこととかも、どうでもいいと思いながらとにかく勢いで書いて、そうやって、それが楽しくてやってたんだけど。このやり方は小説には向かないなぁ。

          書きたいことを書きたくなったときにバーっと適当に、手の動くままに書いて、後から恥ずかしくなるようなこととかも、どうでもいいと思いながらとにかく勢いで書いて、そうやって、それが楽しくてやってたんだけど。このやり方は小説には向かないなぁ。

          【随筆】モチベーション

          生きることに目的を持ちましょうみたいな、最近のキャリア教育の在り方がどうも合わない。 もし明日死ぬなら何したいとか、死ぬまでにやりたいことリストとか、そういうことを考えるのは得意じゃない。「〇〇したい」という能動性を問われると、何だか言葉が出てこない。無いことはない気がするけれど、うまく言語化できない。 死ぬまでにやりたいこととか言い出したら、なんだか「〇〇するために生きる」って言ってるみたい。奇妙だ。生きるのって「生存権」っていうくらいだしどちらかというと基本となる状態

          【随筆】モチベーション

          親の言う「自分は〜だった」ってのは「お前もこうしろ」って言われているようにしか聞こえないから雑談すら面白くない。

          親の言う「自分は〜だった」ってのは「お前もこうしろ」って言われているようにしか聞こえないから雑談すら面白くない。