【随筆】民主主義



都知事選が週末にある。連日ニュースでやっている。まぁ都民じゃないので関係の無い話なのだけれども。


選挙というのは、本当に意味があるのか疑問である。公約や公報に目を通して、街頭演説を聞いたりもして、誰がいいのか吟味して投票するけれども、選挙で誰が受かるかどうかで政策が実現するわけではない。


「誰がやっても同じだろう」という感覚がまん延したら、それはもう民主主義の機能を失っていると思うのだ。選挙のタイミングだけなのだ。実質的な民主主義の機能はそのタイミングのみで、次のタイミングまでは、つまり任期のある間は好き勝手にやれてしまう。そういう制度だ。





政治とはインフラだと思う。道路に電気にガスに水道、医療に警察に郵便に情報通信、そういうもの社会基盤を安定させるためにあるのが行政だと思うのだ。オリンピックや、万博、プロジェクションマッピングとか花火とか、余裕があるならやればいいけれど、余裕があるなら次の世代に残すべきなのではないか。そもそも次の世代の数を増やす必要があるのだけれども…



資本主義、特に祝祭資本主義に踊らされている時点で行政として機能していないのではないか。



まぁ、自分一人の納税額なんて本当に少ないけれど、それでも、現状の政治に対する期待出来ない感覚は異常な気がする。

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