〝結果〟という美味しい実りはすぐに欲しくなるけれど。

2020年8月19日 15:34

#美味しいものを焼き届けることなんて大前提で。

その焼き届けるものに
使っている素材の性格や特徴を把握することも
作り手として当たり前だと思っている。

それは添加物や防腐剤が
どうこうとか
そこに自分の考えを持つことは大切だけれども
そんな小さな枠の話ではなくって。

けれども
それと同じくらい
大切な事がある。

届ける側と受け取る側との
〝信頼〟関係を気づくことが
この時代大切なんじゃない？って思ったり。

店⇄お客さん

個人⇄個人。

どの立場であっても

言葉と姿勢を誠意を持って尽くすこと。

簡単にはいかないし、
その信頼関係は形では表しにくいから結果も目に見える形としてはでない。
時間も手間もかかる。
けれども
その信頼関係を築く事が出来たらとてもとても強く暖かいご縁となってくれる。
力となってくれる。
もちろん相互にとって。

それは
菓子屋に限らず、どんな職種でも。
たとえ顔を合わさない関係で売り買いや
仕事のやり取りを行なっていても。
いや、だからこそ
相手の背景を想い考え
自分の
言葉と姿勢を正していく事は
人生を歩んでいく上で大切やと思う。
私は、そんな風に生きたいし
#焼き菓子屋そぼくな。もそんな店でありたい。

けれど様々な考えが、あって当然だから
簡単に信頼ある関係なんて気づけないし
簡単に夢のような望んだ結果なんて出ないもんで。

だからこそ、
地道な地道な行動と姿勢。の積み重ねが重要だと私は考えている。

これは
一つの菓子を作り上げる上での過程と全く一緒で。

そんな簡単に
美味しいものなんて作れない。

この
木の実のタルト、一つにとったって
何万時間と何百万もの自分のお金と時間を投資して産み出したってことは、はっきり言える。

夢中でやってるから苦ではなかったし、
今も苦ではないし
むしろ好きな時間やお金の使い道ではあるけれど、
言いたい事は
そんな数時間で出来るほど簡単でもないし、天才でもない。
失敗なんてどんだけしたか、もう分からないくらい。

すぐに結果を蓄えたい人が多い。
そんなすぐに結果出たら
みんな美味しいのすぐに作れて、
みんなプロだよ。

結果という実りはとっても甘くて美味しくて。
すぐに欲しくなっちゃうけれど
結果の実りだけ焦って取っちゃうと
中身はカラカラ。
砕けちゃう。
それ、意味ある？
ホントに美味しい？
楽しい？
充実してる？
人生生きた？

だから
一歩一歩。
誠実に。
生きて生きたいよね。

人生も菓子屋も。
私はそう思ってます。

だから
焦らず、
今、自分に出来ることを
今だからこそ自分に出来ることを。

何と周りが思おうが
何と周りが言おうが
とりあえず真っ直ぐに
自分なりの
誠意をもってやっていく。

時代や環境の正解なんてコロコロ変わるんだから。