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20240420「珈琲の行方」

泡の中に虹が出て
弾けながら
それぞれが小さくなり
数えきれないくらい反射して
収まっていく
継ぎ足したのは
わたしのせいで
捉えきれないのも
わたしのせい
すぐに飲み込みながら
熱さに苦味を加え
どこからかきた
遠くの畑の実から
何を伝えようとしてるのか
そんなことも知らないけれど
今日もそんなことばかり
朝の珈琲をいただいている

それが何なのかを
知らないくせに
色々と宣うように
あれこれを浮かべる
不確かさまでも含んで
数えきれないものの滴りで
わたしのどこかに
記憶を調べてもらって
植生も知らず
誰がどうやって摘んで
どういう経路で
ここに来ているのか
わたし自身も知らないけれど
美味しさの何かをいただいて
いつものように当然に
そんなこともあるようで
そんなことないようにも感じている

どれもが憶測だとしても
その感じ方は人それぞれで
目の前の出来事もまた
不思議の範疇
目の前のことを認識しつつ
もう離れている
目を瞑りつつ
更に起きている朝に
鳥の声が届いて来る
眠たげな朝に
何を混ぜたら
わたしは起きるのだろうか
香りを充し
漂うそれに乗っかって
わたしを漂わせておこう
馴染む頃には昼になって
夕べまで呼吸するのだろう

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