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20240712「空気を纏う」

ほらほらと澄んで
それでいて靄
湿り気を棚引かせ
白さが降りてくる
どれもが静か
そして鈍いくらいに
肌に届く
状況はまずまずだとして
中心辺りをぐるぐる廻る
きっと何かを見つけるだろう
そんな適当さで
眠いままで
こちこち進む
そう遠くはないまでも
気づくこともあるだろう
潜めた空気をかき混ぜる

どれもが抽象でありつつ
身体経由で具体化している
気づけないものまでも
既に抱え
抱えつつそれらを知らない
余分なものも持っていても
質量がないのなら
記号でも喰んでいればいい
微細な活動で省けるものならば
それならそれでいい
他に使えるだろうから
潜ませておいておけばいい
中心の解を募り
与えられた仕草を
各々が受け取っている
そんな心持ちで朝を過ごす

ちらちらと輝き
そしてその向こう側では
大したことないと
そう思えるとしても
憶測の経緯で
また複層化を整える
過ちの解離
普段の階段
取りこぼす網目の大小
連続の瞬き
偶然に開いた本の旋律で
静かに風が届くだろう
既に在るものを近接させ
出会わなかった人々の
頃合いを見計らい
それぞれが空気を纏う

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