20240320「ほんとにほんと」

ねえ知ってる？
んん知らない
本当に知らない？
んんほんと
じゃあどうしてかは？
んんそれも知らない
けれども知ってるものも
きっとあると思う
でもそれが何かはわからない
それでいいとも思うし
そうじゃない方がいいとも思う
よくわからないとも思ってて
その中を過ごしながら
今日ここにいる
それでいてどうにもならないことも
そうでないことも同時に持っていて
その配分を考えつつ
もうその先まで見ているようで
昨日のことも忘れていっている

何だか話しているうちに
こんがらがってしまうみたい
そんなことどうでもいいでしょって
あなたは言うだろうけれど
よくわからないうちに今日が終わって
また明日は明日でその日を過ごす
どれもが新鮮
どれもが寂びる
誰かが言ったことあるような
そんなこともあったような
目の前のことでいっぱいなのだけれども
あなたがそう言うのなら
それはそうなのだろうと思っている
もしとさてと
何かを選んで
何かを落とす
それでいいと
きっとあなたは言うでしょう
わたしも真似してもてもいいと思う

それでいて同じこともできないから
自分のことをしつつ
別の自分を取りに行こう
足りないものはたくさんあって
その中で手に入るものは少しでも
確かなもはきっとほんの少し
それでいいと大事にとって置いて
いつかにそれを思い出すのだろう
それがいつかは知らないけれど
そんな毎日は来るのなら
知らない方がいいのか
誰もわからないのだから
今日もお茶をいただく
飲み干した後の残りを見つつ
ふくよかな香りをもって
どれもをも感じていよう
本当に本当
違っても別のでも
きっとどこかでわかってる