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20240406「爆ぜるもの」

爆ぜるものを遠ざけ
それでいて杞憂ながらも
その核心のところでは
見様見真似でも
触ろうとしている
どれもが危ないのだけれども
それがなければ
居合わせることもなく
漫ろにさすらい
盲目の檻を戻すのだろう
少しだけなら構わないとして
恐る恐るに手を伸ばす
すぐに引っ込むけれど
それでいい
好奇心の種を撒いたのは
いつだったのだろう
危なっかしかったその時でも

触れようとしないで
眼で追って
見たことあるようで
気になるものがあれば
近づいておこう
そのどれもが別で
また違うものだと認識すれば
それは新しいものとなるだろう
似たようなもので
全く違うから
どこから見ても
懐かしささえ抱合し
落雷の轟さえ
遠くから呼んで
身体のどこかで感じている
感覚の機微を走らせ
縦横に包んだらいい

綻びのきっかけさえあれば
そこで立ち止まり
振り向きつつ
その動作を詳細に割り振って
自分の何かが呼び起こされる
もしそうなのなら
変化の兆しをそこに置いて
それがどこから来たのかさえ
夢想することができるのだろう
縁から零れる一滴さえ
喉元を過ぎて忘れている通りに
消火のばら撒きが執り行われる
どれもが打たれ
どれもが宿す
一畳分だけ残しておけば
わたしのどこかは安泰なはず
飛び越える火花を参照としておこう

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