20240112「練習の向こう側」

教えてもらって
ふむふむうなずき
それでいて
ちっともわかってないけれど
そうかそうか
そうかななんて思ってしまって
またこんがらがる
自分勝手に解釈してるから
どうににもできずに
しばし茫然
もう一回順番に
確認しながら進めて
なるほどなんて
見えなかったものが
少しずつ見えてくる
力ずくでは行きすぎて
力を入れなきゃ及ばない
いい加減を反復して
それなりになって行く

一通りのポイントで確認して
それがその通りか
少しずれてるか
わたしをすり合わせ
別のわたしにも慣れてくる
為れなかったのは
足りなかったのだろうし
自分の癖で遠回りまでして
戻って来るのは
その行き先への道筋
ずいぶんと遠回りしたから
道草ばかりでも
比較できるものが多いから
そのいい所やそうでない所も
また見えて来る
何度も何度も何度でも
失敗して失敗して
それから見えて来る
わたしの景色は今何色なのか

補色の組み合わせを考慮して
とりどりを集め
また放散しては
新たに見つめる
方々を探し
頭を下げては
足元にある現状を垣間見て
その向こうまで知見を以って
泥水を被る
また洗えばいい
洗って濯ぎ
新たな水を蓄える
飲み込んだのは
いつかのこと
眼差しの方向軸を合わせ
焦点の粒を拾う
繋がった糸を伸ばし
絡まるくらいに充分とする
一糸の膨らみで伝承を繫ぐ