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20240618「流星の速度」

輪郭をなぞって
各々が影を落とす
眩さを放ち
同時に色を落とし
間延びした歪みをもって
別の姿を現す
わたしの点を置いて
置き忘れたそれらもまた
距離を取る
小さな連結で
ごとごと鳴らし
聞こえないそれを
まだ聞いている
空に返せばいい
星たちもまた
その光を放っている

形容を歪め
わたしの知らないあなたでも
どうしようもかまわない
延長線上でなくとも
交差もせず
並行を保ってもいいはず
同じ速度で進めば
きっと気づくのだろう
塊の追憶だとしても
砕けながら
その軌跡をなぞる
落ちた点線を拾い
またその空白をも
手を伸ばし
歩けない距離で
既に交差可能な眼差しでいる

瞬きの連続
朧の残像で
揺られた籠を
もう一度受け止める
放しては次を待って
その時間が愛おしいのなら
その空白に
何を期待すればいいのだろう
違うそれらが降って来るなら
受け取ることもできずに
ただ撃たれるだけのことかもしれない
流れた一粒
命中した的の粉砕
少しずれて一命を得ながら
縫合線を零して
それらの一滴を集めている

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